Wordで見やすい資料を作成する際に活躍する改行機能。通常に使用する分にはトラブルは発生しませんが、さまざまな機能と併せて使う場合は先頭や段落ずれが起こることがあります。
本記事では、改行時に発生しうる問題に対する対処法を画像付きで解説します。
- Wordで改行する方法は「Shift+Enter」
- Wordで改行したときにずれる、先頭に空白ができるときの対処法
Wordで改行する方法は「Shift+Enter」
Wordで改行を行う際に利用しているEnterキー。実はEnterキーで行う作業は厳密にいうと「改段落」と呼ばれています。文字通り、段落を新たに作成する際に使用される機能です。
Wordで改行する際に必要なキーは「Shift+Enter」。Enterキーが段落を作成するのに対し、Shift+Enterでは段落内での改行が可能。段落記号もEnterキーの場合は「↩︎」、Shift+Enterの場合は「↓」と表示される違いがあります。
例えば、箇条書きをする際にShift+Enterの操作は重宝します。箇条書きで項目を増やさずに改行することができるからです。
Wordで改行したときにずれる、先頭に空白ができるときの対処法
Wordで改行を行う際、行頭に不要な空白が挿入されることがあります。段落設定により書式の「ぶら下げ」が適用されているかもしれません。その解除手順をご紹介します。
最初に、不要な空白が入ってしまっている行を選択しましょう。
選択範囲はそのままで、右クリックでコンテキストメニューを表示させます。メニュー内の「段落」をクリックしてください。
「段落」のダイアログボックスが現れます。「インデントと行間隔」のタブからインデントの設定を行いましょう。「最初の行」を「なし」にして「OK」ボタンをクリック。ダイアログボックスを閉じます。
Word本文に戻ると不要な空白が削除されており、行頭が綺麗に揃えられていました。
インデントで改行がずれているときの対処法
行頭にスペースを入れてインデントすると、改行時に行頭に微妙なずれが生じてしまいます。
2文字目に行頭が合っていません。この微妙なずれを修正する対処法をご紹介します。
まずは行頭に入っている空白を削除します。
その後、行頭のずれを直したい箇所を選択。右クリックでコンテキストメニューを呼び出し、「段落」をクリックします。
「段落」のダイアログボックスが表示されました。「インデントと行間隔」タブでインデントの設定を見ると、「左1.35」となっています。微妙な数字が入ってしまっていることで、微妙なずれが起きてしまっています。
「インデント」の数字を「1字」に変更して、「OK」ボタンをクリック。ダイアログボックスを閉じましょう。
これでインデントで改行が微妙にずれてしまっているのを修正できました。1字下げで2文字目の行頭が縦一直線で揃っています。
カッコのせいで改行がずれているように見えるときの対処法
行頭に全角カッコを入れている場合、改行すると少しずれているように見えてしまいます。そんなときの対処法を解説します。
まずは、行頭にカッコを使っている箇所を選択しましょう。
次に、選択したテキストの上で右クリック。コンテキストメニューを表示させ、「段落」の設定機能を選びます。
「段落」のダイアログボックスが現れます。「体裁」タブに切り替え、「行頭の記号を1/2の幅にする」にチェックを入れてください。そうしたら「OK」ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じましょう。
行頭のスペースが狭くなり、最初の状態よりは揃って見えるようになりました。
箇条書きの2行目以降がずれるときの対処法
箇条書きを行う際、2行目以降が行頭とずれてしまい読みにくい場合があります。その際の対処法を解説しましょう。
まずは、2行目以降の行頭を揃えたい文章を選択します。
次に、選択をしたまま選択範囲内にあるテキストの上で右クリック。コンテキストメニューを呼び出し「段落」設定を行います。
「段落」のダイアログボックスが表示されます。「インデントと行間隔」タブに切り替え、最初の行を「ぶら下げ」に。今回は箇条書きなので、間隔「1字」に設定。「OK」ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じましょう。
これで箇条書きをしている2行目の行頭を揃えられました。
均等割り付けをしてずれるときの対処法
均等割り付けとは、指定した文字幅に文字を割り付けられる機能のこと。インデントの設定がオンになっていると行頭がずれる場合があります。均等割り付けでずれが発生したら、インデントの解除を行ってみましょう。
最初に、行頭がずれている均等割り付けを行った箇所を選択します。
右クリックでコンテキストメニューを表示させます。表示されたメニューから「段落」を選択してください。
「段落」のダイアログボックスが表示されるので、タブを「インデントと行間隔」に、「最初の行」を「なし」に設定。「OK」ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じます。
これで行頭がずれることなく均等割り付けが行えます。
Wordの行頭を思い通りに整えて見やすい原稿を作成しよう
- Wordで改行したときにずれるときは書式のぶら下げを確認する
- インデントで行頭がずれている場合は「インデントと行間隔」から設定を確認する
インデントや箇条書きなどの機能を使うと、行頭のずれが発生しやすくなります。スペースキーを用いて解決するのはひとつの手ではあるものの、それだけではカバーしきれないこともあります。
より簡単かつ正確に行頭を揃えるには、Wordに備わっている機能を活用するのがおすすめです。本記事を参考に、行頭を思い通りに整えて、さらに見やすい原稿を作成してみてください。
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