Wordで段組みをする方法｜途中から行う方法・ずれるときの対処法・線の表示方法なども解説

通常、Wordでは1行につき1段が基本ですが、論文など長文で資料を作成する場合に重宝するのが「段組み」という機能です。雑誌や新聞のようなレイアウトを簡単に組むことができ、見やすい資料を作成する際に便利です。

本記事では、段組みの基本的な使用方法に加え、文書の一部にのみ段組みを適用させる方法も解説。ほかにも、段組みの最初の行がズレてしまうときの対処法や境界線を表示させる設定などもご紹介します。

Wordで使える「段組み」とは？

「段組み」とは、Word文書を見やすくレイアウトする設定のひとつ。1ページのなかに複数の段を組むことができ、長文を読みやすくしたい場合に便利です。

段組みを行えば、雑誌や新聞のようにレイアウトすることが可能。箇条書きを利用する際にも、一部に段組みの設定を適用させれば、全体をすっきりと見せられます。

段組みは、段の幅をすべて同じにすることもできれば、1段目のみを狭くしたり、2段目のみを狭くしたりと細かな設定も可能。文書の内容によって段数を変えるほか、より見やすいレイアウトにすることもできます。

特に論文などは2段組みをベースに作成することが多いので、段組みの使い方をマスターしておくと作業がスムーズになります。

Wordの段組み方法

Wordの段組み方法は非常に簡単です。さっそくやり方を確認していきましょう。

まず、「ホーム」タブに移動し「編集記号の表示/非表示」ボタンをクリック。編集記号が表示される設定にしておきましょう。

次に「レイアウト」タブに移動します。左から5番目のメニューに「段組み」のボタンがあるのでクリック。設定メニューが表示されるので、希望する段数を選びましょう。

横書きのまま1ページ内の段数が増えました。これで段組みの設定は完了です。

Wordで途中から・一部のみを段組みする方法

Word全体ではなく、一部のみを段組みすることも可能です。

最初に、段組みしたい箇所を選択します。

選択した状態のまま、「レイアウト」タブに移動。「段組み」ボタンをクリックし、段組みの数を選びます。

一部のみ段組みが適用された操作は完了です。

Wordの段組みに境界線を表示させる方法

段組みを適用させた際、パッと見て段の位置がわかるよう境界線が引かれていると便利です。2つの方法をご紹介します。

方法1．段組みの詳細設定を利用する

Wordの段組みに境界線を表示させる1つ目の方法は、段組みの詳細設定を利用することです。

まずは、「レイアウト」タブに移動し、「段組み」のボタンをクリック。表示されたメニューの一番下にある「段組みの詳細設定」を選択しましょう。

すると「段組み」のダイアログボックスが表示されます。段組みの数を設定し、「境界線を引く」のチェックボックスをオン。「OK」ボタンを押してWord本文に戻ります。

段組みの境界線が自動で引かれました。

方法2．図形機能を使用する

Wordの段組みに境界線を表示させる2つ目の方法は、図形機能を使用することです。

まずは「レイアウト」タブに移動し、「段組み」ボタンをクリック。段数を設定して段組みを適用させます。

次に「挿入」タブに移動。「図形」ボタンをクリックし、「線」から直線の図形を選びましょう。

あとは自由に境界線を引くだけです。

線の色や太さなどを調整したら設定は完了。段組みの詳細設定の境界線機能を使用するより自由度が高く、好みの線を引けるのがメリットです。

Wordの段組みがずれるときの対処法

段組みを行った際、想定していた場所とは段組みの位置がズレることがあります。そんなときの対処法を解説します。

最初に、段の初めに持ってきたい箇所にカーソルを置きます。

そうしたら「レイアウト」タブ >「改ページ」ボタンの順番にクリック。メニュー内にある「段組み」を選びます。

これでカーソルを置いた箇所を、次の段の最初に設定することができました。

ちなみにここまでの作業はMac版Wordの場合「command＋shift＋enter」のショートカットキーでも行うことができます。

Wordの段組みを解除する方法

設定したWordの段組みは、非常に簡単に解除できます。

「レイアウト」タブ >「段組み」の順番にクリックし、表示されたメニューの一番上の「1段」を選択してください。

これで文書全体に適用されていた段組みが解除されました。

Wordの段組み機能を使いこなそう

Wordの段組み機能は、一度使ってみると意外に便利です。特に論文などの長文を作成する際は2段組みにすると文章がぐっと読みやすくなります。

本記事を参考にWordの段組み機能を使いこなし、作業をよりスムーズに行ってみてはいかがでしょうか。