「受けた指示にはしっかり対応しているのに、評価してもらえない」「目の前にある仕事には真摯に向き合っているのに、なかなか成長できていない気がする」若手ビジネスパーソンの中には、こんな風に悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
株式会社デイトラのインターン生・藤本 皓己さん(20)は、ドローンコース立ち上げ段階から同社にジョイン。ほぼゼロの状態からコースを立ち上げ、自らもドローンパイロットの資格を取得、現在はコースマネージャーでありながら講師も担当しています。
スピード感を持って次々と行動を起こし続けている藤本さん。詳しく話を聞くと、彼の行動はすべて「自分起点」であることがわかりました。
デイトラ新規講座「ドローンコース」
株式会社デイトラは、さまざまなスキル習得に向けたオンラインスクール「デイトラ」を運営しています。
動画を中心としたわかりやすい教材に加え、勉強する内容に迷わない一日一題形式のカリキュラム、そして丁寧なフィードバックが特徴。これまで受講生1万人以上を輩出しています。
2021年10月には新規講座「ドローンコース」をリリース。3カ月のドローンレンタル付きで、座学から実技の試験対策まで含んだ実践的なカリキュラムを自宅で受講することが可能。受講後に商用パイロット試験を受験し、合格できれば、ドローンパイロットとして空撮や高い建物の点検業務、農薬散布の需要が高い農業分野などの仕事をすることが可能になります。
起業に向けて、インターンを開始
藤本さんは、2021年5月に同社へドローンコースのマネージャーとしてインターン入社。自らも、ドローンパイロットの資格を取得しました。
現在はカリキュラム作成、講師、集客などを担当。開講から1年弱で、受講者は80人を超えているそうです。
-----もともとドローンパイロットだったわけではないのですね。なぜデイトラでインターンを始めたのですか?
藤本さん:ゆくゆくは起業したいと思っていて、そのための一歩としてインターン先を探しており、デイトラに出会いました。
高校時代、野球部に所属しており、スポーツ推薦で入学するなど期待してもらっていたのですが、怪我をしてしまってからはベンチに…。すごく悔しくて「負けっぱなしは絶対に嫌だ」と別の手段で成果を出したいと思うようになりました。
結果、達成するのが難しそうな「起業」に興味を持つようになり、「起業するには何をすればよいか」をずっと考えて過ごしていました。
そのなかで、高校に在籍しながら起業学校に通ったり、大学入学後にプログラミングを勉強して実際にアプリを作ってみたり、あらゆることに挑戦してみたんです。
-----アプリは実際にリリースもされたそうですね。
藤本さん:はい。スポーツの経験を活かして、部活生がセラピストや整体師に無料相談ができるアプリをつくり、実際にリリースしました。
約60人が利用してくださいましたが、直面したのは"集客の難しさ"。マーケティングの重要性を痛感し、「ならばインターンで学ぼう!」とインターンを探し始めました。
-----なぜデイトラだったのですか?
藤本さん:「起業家を育成!」というキーワードが求人に入っていたので、きっと自分の夢に役立つ経験が得られるだろうと思い、ジョインを決めました。
浮かび上がった課題感に、自らが挑戦
インターン入社して担当することになったのは、まだ立ち上がることが決定したばかりのドローンコース。当時の藤本さんは、ドローンに関する知識や経験は皆無だったそうです。
-----具体的に、まず何から始めましたか?
藤本さん:開講に先立ち、まず代表・大滝と一緒に、ドローンの市場調査などから始めました。
そして、私自身もドローンパイロットの資格を取得するために猛勉強。図書館で20冊以上の書籍を借りて、歴史やドローンの構造から学びました。「こういう部分も知っていないと、講師として熱意を持って伝えられないだろう」と思ったからです。
-----ゼロからの立ち上げは、本当に大変そうです。一番難しいと感じていることは?
藤本さん:受講者が試験に合格することはできても、その後の案件獲得が難しいことが課題です。
ドローンパイロットの場合、正社員など企業に属して仕事を行う求人は多いのですが、単発の求人はとても数が少ないんです。実績のない人にとっては、なおさらです。
そのため、「ドローンパイロットは実際にこれくらい稼ぐことができる」といったエビデンスがないと、集客にも限界があるだろうと感じています。
-----たしかに、資格を取得した先が大切ですよね。この点についてはどう取り組んでいるのですか?
藤本さん:自分がドローンパイロットとして、実績もコネクションもない中、どれぐらいの報酬が得られるか、実験してみました。
ひたすら案件を探し、ドローン関係者のイベントに積極的に参加するなど、自分を売り込んだのです。その結果、100日間で50万円以上の報酬を得ることができました。今後はこのエビデンスを、集客の手段として活用していきたいです。
「自分で考え、自分で行動」を意識
-----うまくいかないことや難しいことに取り組む時、どのような行動を意識していますか?
藤本さん:指示されるのを待つのではなく、自分で考えて行動することです。
インターン入社した直後、市場調査のために「ドローン関係の展示会に参加したい」と代表に申し出て、そこで得られた情報を後日報告した時に、思った以上に評価してもらったんです。
それからは特に「自分で考え、自分で行動」することを意識するようになりました。ドローンの歴史や構造から勉強したことも、100日間の案件獲得チャレンジも、すべて自分起点の行動でした。
-----素晴らしいですね。これからやってみたいアクションはありますか?
藤本さん:発信力をもっとつけていきたいですね。
やはり「資格取得後の初案件獲得」が一番の課題ですので、まずは自分が発信力を身につけ、案件をたくさん受けられるようになれば、そこから受講者の方に繋ぐことができます。
そうして初案件の獲得までサポートできるようになれば、受講者の人数も増やすことができるのではないかと考えています。
幅広い経験を積み、起業を実現したい
課題を把握し、解決のための施策を考え、自ら動き続けている藤本さん。インターンを始めて「起業に対する考えが甘かった」と反省することもあるのだそう。
-----なぜそう感じるのですか?
藤本さん:代表の姿を間近で見ているからです。物事を判断するときには、根拠や裏付けが必ずある。例えば「金額設定」ひとつをとっても、「相場がだいたいこうだから」ではなく、明確な数字の根拠があったうえで決めているんです。
そのような姿を見ていると「さすが、経営者はすごい」「自分の考えは甘かった」と感じますね。
ただ、反省しているだけでは何も変わらないので、今が貴重な機会だと思って、日々学ばせてもらっています!
-----最後に、今後の目標についてお聞かせください。
藤本さん:「起業したい」気持ちは今も変わっていません。
先ほど「発信力を身につけたい」と話しましたが、発信は手段。「実績や提供できる価値」があってこそ、効果的な発信ができるのだと思います。
そのため、今はマーケティングをはじめ幅広い経験を積み上げていき、基盤を固めたうえで発信力なども掛け合わせ、起業に向けて準備を進めていきたいです。
すべては「起業したい」という目標のために、さまざまな挑戦を躊躇しない彼の姿は、とても力強く感じられます。
自分で考え、自分で動くからこそ、見えてくる景色もあるのでしょう。
「振り返ってみると、自分は受動的だったかもしれない」と心当たりがある人は、明日から何かひとつでも自分起点で行動を起こしてみてはいかがでしょうか。
出典元:株式会社デイトラ
出典元:デイトラ/ドローンコース
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