新たなページを作成するのに便利なWordの「改ページ」機能。enterキーを複数して改行している人もいるかもしれませんが、改ページ機能を使うとenterキーを連打する手間がなくなるので作業を効率化できます。
本記事では、Wordで資料を作成することが多い場合に覚えておきたい改ページの表示・削除方法を解説。ショートカットキーもご紹介しています。
- Wordの改ページの設定・削除方法
- 改ページ記号の表示方法
- 改ページがずれるときや、改ページされてしまうとき対処法
Wordの改ページの設定方法
Wordで改ページを設定するのは非常に簡単です。
まずは、改ページ設定を行いたい箇所にカーソルを置き、タブを「レイアウト」に切り替えます。
次に、「レイアウト」タブ内にある「改ページ」ボタンをクリックします。6種類の設定が表示されるので、一番上の「改ページ」を選びます。
これでカーソルを置いた箇所から改ページが行われ、新たなページが作成されました。
Wordの改ページ記号の表示方法
Wordで改ページを設定した際に、「改ページ」の文字が表示されない場合があります。そのままだと編集時に不便なので、改ページを表示させる方法を覚えておくと便利です。
改ページ設定を行ったあと、「ホーム」タブに移動します。
「ホーム」タブ内にある「編集記号の表示/非表示」のボタンをクリックしてください。
これで改ページを行った箇所に編集記号が表示されました。なお、Mac版Wordの場合「command+8」のショートカットキーでも編集記号のオンオフを切り替えられます。
Wordの改ページのショートカット
わざわざenterキーで改行しなくても改ページできる機能は、複数ページの文書を作成する際に便利です。ショートカットキーでも簡単に設定できるので、覚えておくとさまざまなシーンで活用できます。
まずは改ページを行いたい箇所にカーソルを置きます。その状態で、Mac版Wordの場合は「command+enterキー」を押すと、簡単に改ページできます。
これで作業の効率化を図れます。
Wordの改ページでずれるときの対処法
改ページを行ったとき、本文が1行のみ残ってしまったり、見出しと段落が分離してしまったりと挿入したい箇所に改ページを入れられない場合があります。その際は、段落の設定を見直すことで対処できます。
まずは、「フォーマット」タブに移動し、「段落」のメニューを選びます。
すると、「段落」のダイアログボックスが表示されます。「改ページと改行」にある4種類の自動修正機能のうち、以下の3つにチェックを入れてください。
改ページ時1行残して段落を区切らない
次の段落と分離しない
段落を分離しない
これで、改ページを設定する際にズレが生じる問題に対処できます。
Wordの改ページの削除・解除方法
設定したWordの改ページは通常のテキストを削除する場合とは違う操作が必要です。
まずは、「ホーム」タブに移動し「編集記号の表示/非表示」ボタンをクリック。改ページの記号を表示させます。
改ページの記号が表示されたら、削除したい改ページをダブルクリック。すべて選択されたらDeleteキーを押します。
これで改ページの削除は完了です。
Wordで勝手に改ページされてしまうときの対処法
Wordを使っている際に、勝手に改ページされて困っている人もいるかもしれません。次に、勝手に改ページされるときの対処法について解説します。
対処法1.「行の途中で改ページする」をオンにする
Wordで勝手に改ページされてしまうときの1つ目の対処法は、「行の途中で改ページする」をオンにすることです。表などは途中で改ページされてしまうことが多く、その際に便利な対処法です。
まずは表を選択します。
表を選択した状態のまま、上部のメニューから「表」>「表のプロパティ」の順番でクリックします。
「表のプロパティ」のダイアログボックスが表示されるので、「行」の設定を行いましょう。
「高さの指定」のチェックボックスをオフにし、「行の途中で改ページする」にチェックを入れたら設定は完了です。
対処法2.「次の段落と分離しない」機能をオンにする
Wordで勝手に改ページされてしまうときの2つ目の対処法は、「次の段落と分離しない」機能をオンにすることです。
大きな図を入れた際、一番下で改行をしたつもりが改ページに一部の図が移動してしまっています。
まずは図をすべて選択します。
その状態で右クリック。コンテキストメニューが表示されるので、そのうちの「段落」を選びます。
すると「段落」のダイアログボックスが現れます。
「改ページと改行」の設定内容から「次の段落と分離しない」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックしましょう。
これで図の途中から勝手に改ページされてしまうことを防げます。
対処法3.「段落前で改ページする」をオフにする
Wordで勝手に改ページされてしまうときの3つ目の対処法は、「段落前で改ページする」をオフにすることです。
中には改行と同時に勝手に改ページされる設定になっている場合があります。
そんなトラブルを解消するには、まず右クリックでコンテキストメニューを開き「段落」の項目を選びます。
「段落」のダイアログボックスが現れます。「改ページと改行」のタブに切り替え、「段落前で改ページする」のチェックボックスをオフ。「OK」ボタンをクリックします。
これで改行と同時に改ページされてしまう問題を解決できました。
Wordの改ページを使って資料を見やすく整えよう
- Wordでページを変更するには「改ページ」の機能が便利
- 勝手に改ページされる場合には本記事で紹介した方法で再設定をする
今まで改行で改ページしていた方は、改ページの機能を利用することで、より効率的に資料をより見やすい状態に整えられます。
特に、表を多く扱う資料で便利に活用可能できるでしょう。改行による作業が発生しない分、資料作成の効率化にも繋がります。
もし意図しない場所で改ページされる場合には、本記事で紹介した対処法を試してみてください。
本記事を参考に、Wordの改ページ機能を使いこなしてみてはいかがでしょうか。
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