HOMEインタビュー 「最初から目標があったわけではない」サポーターズ若手セールスに聞く、"数ある挑戦"の先に見えたもの

「最初から目標があったわけではない」サポーターズ若手セールスに聞く、"数ある挑戦"の先に見えたもの

白井恵里子

2022/02/22(最終更新日:2022/02/22)


このエントリーをはてなブックマークに追加

桑原利旺さん/提供:株式会社サポーターズ

「あなたの目標は何?」と聞かれて、パッと答えられる人がどれだけいるでしょう。具体的に、固有名詞も出して…と言われたら、なおさらです。

具体的に「こうなりたい」と明確な目標を持っている人は、どのようにして目標設定に辿り着いたのでしょうか。

株式会社サポーターズの桑原利旺さん(26)は、営業の苦手意識を克服し、その後マーケティング部署との兼務を経て、昨年7月にゼロから広報を立ち上げました。

今は「事業責任者を目指す」と明確な目標を掲げて日々奮闘している桑原さん。この目標設定に至った経緯について詳しく聞いてみると、そこには"数々の挑戦"が積み重なっていました。

「カッコイイオトナを増やす」ための就活支援サービス

株式会社サポーターズは「カッコイイオトナを増やす」というビジョンのもと、2012年4月に設立。就職活動における最大の負担となっている就活費用問題を解決するため、支援金がもらえる就職活動支援サービスとしてスタートしました。

2021年からは就活支援に留まらず、未来の「技」術者を「育」てるキャリア支援プログラム【技育プロジェクト】を運営。今年3月にはエンジニア学生向けテックカンファレンス「技育祭(春)」を、3日間にわたりオンライン開催します。

会社のビジョンに共感し、入社

桑原さんは、2019年4月に同社の親会社である株式会社VOYAGE GROUP(現・株式会社CARTA HOLDINGS)に新卒入社。サポーターズのエンジニアイベント事業部にてセールスを担当した後、マーケティング部門での兼務を経て、新規事業として立ち上がった技育事業本部のセールスリーダーにステップアップしました。

加えて、昨年7月にゼロから広報を立ち上げ、現在は2部門のセールスリーダーを兼務しながら、知識も経験もないなか一人でコーポレートサイトのリニューアルやプレスリリース発信などを行っています。

-----入社の経緯について教えてください。

桑原さん:もともと「人」に深く関われる仕事に就きたいと思っていて、キャリア教育や人材の業界を中心に就活をしていました。

ただ、実は人材業界のビジネスモデルに共感ができなかったため、「この業界には行かないだろうな」と思っていたんです。

-----そう思っていたのに、人材業界のサポーターズに興味を持ったのはなぜだったのですか?

桑原さん:OB訪問で話を聞いた高校の先輩に紹介してもらって出会った、サポーターズの(現在の)取締役との会話がきっかけでした。

人材業界のビジネスモデルに共感ができない部分も含めて素直に気持ちを話したら、「世の中に必要としている人がいるからこそビジネスが成り立っているんだ」と諭しつつ、「サポーターズでは学生に"機会"は提供するけれど、決定するのは学生自身だ」と説明してくださいました。

確かに、交通費などの就活費用の支援は、まさに「機会の提供」。良い意味で意思決定には関わっていないサービスなのですが、学生の「可能性」を広げるサポートとして素敵な取り組みだと感じました。

-----なるほど。入社の決め手は何だったのでしょうか?

桑原さん:会社のビジョン「カッコイイオトナを増やす」に共感したことです。

夢や目標を持った大人に会いに行くことで、自分自身も夢や目標が持て、その自分に出会った後輩も…という好循環が実現できたら素敵だろうなと思い、入社を決めました。

提供:株式会社サポーターズ

レベルアップカレンダーで地道に苦手を克服

新卒入社後は、苦手意識のあった"営業職"を担当することになった桑原さん。「自分には向いていない」とかなり後ろ向きだったこともあり、結果も伴わず、苦しい時期があったといいます。

-----なぜ営業に苦手意識があったのですか?

桑原さん:学生時代のインターンでの、失敗経験が原因です。

海外人材の就職支援をする会社で、インターン生でありながら、日本支社の立ち上げに参画しました。

まずは海外人材をどう集めるのか…。相談できる相手もいない中、ゼロから施策を考えて行動に移していきましたが、なかなか成果は出ませんでした。

そのうち「自分やサービスに興味のない人の時間をわざわざ奪って、誰にでも話せることを話す営業の仕事なんて、つまらない」と、否定的な考えになってしまいました。

-----そうだったんですね。失敗経験から生まれた苦手意識を、どう克服できたのですか?

桑原さん:当時の役員に「なぜ営業に本気で向き合えないの?」と聞かれ、正直に理由を話したところ、「自分自身も、もともとは営業に苦手意識があった」「営業も学問だから1つ1つやれることを増やせばできるようになる」という言葉をもらいました。

具体的には、社内の営業スキルアップで使っている「レベルアップカレンダー」をベースに、ひとつひとつ課題をクリアしていき、少しずつできることを増やしていきました。

-----どんなカレンダーなのですか?

桑原さん:営業の要素を分解して時系列に並べているものです。名刺交換やスーツのマナーなど基本的なことから、先方の採用したい人数や予算感を聞く、採用課題を聞く、提案を設計する…と、日を追うごとにレベルアップしていきます。

このカレンダーに忠実に行動していった結果、気づいたらある程度自信をもって商談に臨めるようになっていました。

提供:株式会社サポーターズ

広報を立ち上げ「伝える」ことを意識できるように

少しずつ営業に慣れてきた頃、桑原さんは広報の立ち上げを代表に直訴。その後、セールスリーダーと兼務という形で、立ち上げを実現しました。

-----なぜ広報を立ち上げようと思ったのですか?

桑原さん:セールスとして少し自信が持てたことで、他の仕事にも目を向けられるようになっていた時期に、「何か新しいことに挑戦してみたい」と思うようになったからです。

入社前から「よいサービスを提供しているのに、あまり認知されていないのはもったいない」という想いが強かったので、広報機能をつくることで、世の中にもっとサービスの魅力を伝え、求めている人に届けたいと考えていました。

-----広報担当者として、まず何を始めましたか?

桑原さん:他社の広報担当者に話を聞いたり、広報のオンライン勉強会に参加したり、インプットから始めましたね。全体像を把握したうえで、自社のケースに落とし込み、具体的な施策を考えることが難しく、時間もかかりました。

コーポレートサイトのリニューアルやプレスリリースの発信などは行っていましたが、最初の半年はほぼ何もできなかったように思います。

ただ、やっと「やるべきこと」が見えてきたので、これからどんどん行動量を増やしていきます!

-----広報を始めて、新たな発見などもありましたか?

桑原さん:とある書籍の一説でもありますが「広報は、関わる人みんなを幸せにする仕事」だと実感できたことでしょうか。

発信することで、働く社内の人も仕事に誇りが持てるし、必要とする人に届けることで社外の人を幸せにすることもできる。ただ知名度を獲得するための手段ではないと、広報を始めて気が付きました。

ひとつ大切な視点が増えたことで、セールスの仕事にも相乗効果がありました。これまでは自分視点で「これだけ言えば伝わるだろう」と決めつけてしまうことが多かったのですが、「言う」のではなく「伝える」ことを意識できるようになりました。

提供:株式会社サポーターズ

目標は「事業責任者になること」

-----今、直近の目標はありますか?

桑原さん:事業責任者になることです。自分が信じるものを、自由と責任を持って推進していけるのはきっと楽しいだろうなと思います。

世の中に価値を提供できる事業を担って、それを力強く推進していける、そんな責任者を目指しています。

そのために今後は、さらに社内外問わず周囲の人を巻き込んで良好な関係を構築する力をつけていきたいです。

-----この目標は、どのようにして生まれたのですか?

桑原さん:もともと「人」に関わりたい、ビジョンを一緒に実現したい、という想いはあったのですが、具体的に「こうなりたい」という目標があったわけではありません。

苦手な営業を克服し、マーケティングや広報に挑戦し、これまでさまざまな経験を積んできたことで、やっと見えてきた目標です。

目指すべき将来像がクリアになった今、より一層前向きに仕事に臨めています。

-----ぜひ、目標達成に向けてがんばってください!

提供:株式会社サポーターズ

苦手なことも地道に克服し、新しい仕事にも臆せず挑戦し続けた結果、見えてきた「目指すべき将来像」。

桑原さんの前向きな姿は、きっと「目標が見つからない」と悩む同世代にも勇気とエールを届けてくれるのではないでしょうか。

出典元:株式会社サポーターズ
出典元:技育祭(春)

【関連記事】


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード