人生の中で多くの時間を占める仕事。「どうせなら、前向きに働きたい」「仕事を楽しみたい」と考えている人は多いのでは?前向きに仕事に向き合えている若手ビジネスパーソンは、日々をどのように過ごしているのでしょうか。
ファインディ株式会社の小此木結衣さん(25)は今年、インターン時代を含めて4年半在籍していた会社から転職。未経験からのIT業界への挑戦ですが、早い段階から会社に馴染み、前向きな毎日を過ごしています。
キャリアや仕事にどのように向き合っているのでしょうか。話を聞きました。
挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる
ファインディ株式会社は「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」というビジョンのもと、エンジニアと組織のマッチングやエンジニア組織支援SaaS事業を展開するスタートアップ企業。
ハイスキルなエンジニアと企業をマッチングする転職サービス「Findy」の登録ユーザー数は7万人を超え、クライアント企業も700社以上と急成長しています。
価値を提供する仕事から、価値を創る仕事へ
小此木さんは、大学3年時からインターンをしていたベンチャー企業に2019年に新卒入社し、太陽光パネル・蓄電池の飛び込み営業や、学生の教育マネジメントを経験。
今年1月にファインディに入社し、現在は、エンジニアリング組織のパフォーマンスを最大化するサービス「Findy Teams」のカスタマーサクセスを担当しています。
-----もともとベンチャー志望だったのですか?
小此木さん:そういうわけではありませんでしたが、大きな裁量を持たせてもらえ、風通しの良さとスピード感がある、いわゆるベンチャー的な組織風土を持った企業に入りたいと思っていました。
-----転職を考えるようになった経緯を聞かせてください。
小此木さん:"価値をつくる側のポジション”に携わり、その中でもっと成長していきたいと思ったからです。
前職では営業マネージャーとして、既に出来上がっている価値を提供する業務に携わっていました。
その業務をある程度やりきった段階で、自分の今後を改めて考え直したところ、「提供する価値(事業)をつくる側のポジションに携わりたい」「そのフィールドでもっと成長したい」という想いが強まり、転職を考えるようになりました。
-----転職先としてファインディを選んだ決め手は?
小此木さん:3つあります。
一つ目は、事業開発に関われることです。転職の動機でもある“価値をつくる”に近いポジションで働ける点に魅力を感じました。
二つ目は、私のポテンシャルを評価してオファーをいただけたことです。即戦力を求める企業が多い中で、ファインディは未経験からIT業界に挑戦しようとしている私に成長の可能性を見出し、挑戦する機会を与えてくれました。
三つめは、ビジョン・ミッション・バリューへの共感です。「日本発のグローバルテック企業をつくる」という壮大な目標にワクワクし、心からそれを実現させたいと思いました。
-----キャリアを考えるにあたって「これだけは譲れない」とこだわったことは?
小此木さん:自分の成長が追い付かないくらい挑戦できる環境です。そのために、伸びている市場・企業に入りたいと考えました。
日々振り返りを行い、次の行動につなげる
-----仕事をするにあたって大切にしていること・心がけていることは?
小此木さん:「積極的にアウトプットを行う」「高速でPDCAを回す」「自分ゴト化する」の3つです。
頭の中では理解できていても、いざアウトプットしようとすると上手くできないことが多々あります。そのため、普段から自分の考えを社内のミーティングやslackで積極的に発言するなど、アウトプットの機会を設けるよう意識しています。
二つ目の「高速でPDCAを回す」については、クライアントとのミーティングを行った直後に毎回「ゴールを達成できなかったのはなぜか」「何が理解できていないのか」といったことを振り返り、必ずネクストアクションにつなげるようにしています。
-----転職後、新しい仕事や環境に馴染むために工夫したことは?
小此木さん:受け身ではなく、自分から積極的に発言・発信するなど、メンバーの一員になるためのアクションを積極的に行いました。
ネガティブを"ポジティブ"に変換
-----困難な状況に陥った時はどのように乗り越えていますか?
小此木さん:未経験からのIT業界への挑戦ということもあり、何をしたらよいかわからずモヤモヤが溜まってネガティブになってしまうことが多々あります。
そういう時にまず行うのは、モヤモヤを紙に書き出すことです。「自分の役割がわからない」「何がわからないのかがわからない」「未熟な質問をしづらい」といった葛藤を一つ一つ言語化して原因を見つけ、それに対してアクションを起こすようにしています。
例えば、「未熟な質問をしづらい」というモヤモヤは、突き詰めるとコミュニケーションに原因があるのではないかと考え、何でも相談できる関係性をつくるために、日ごろから会話の機会を増やしたり積極的に発言したりといったアクションを心がけるようにしました。
中には、現時点では解決できないモヤモヤもありますが、それについては「今は仕方がない」「落ち込んでいても状況は変わらない」と前向きに考えるようにしています。
-----とても前向きに仕事に取り組んでいるのですね。
小此木さん:はい。ポジティブとネガティブは表裏一体だと思います。
そのため、例えば「今の自分はこれしかできない」と後ろ向きに感じた時は、「現時点でここまでできるようになった」と捉え方を変換することで、前向きでいるようにしています。
-----前向きでいるためのモチベーションや原動力は?
小此木さん:前職で「落ち込んでいる時間は無駄だ」と痛感した経験から、前向きでいることを意識するようになりました。
仕事が上手くいかずに落ち込んでいた時に、上司のアドバイスで、「自分は、落ち込んでいる状態であり続けることで現実逃避しているだけだ」とハッと気づきました。
そうして、自分の根底には“成長したい”という想いがあることを思い出し、「それなら落ち込んでいる時間は無駄だ」と前向きであり続けることを意識するようになったのです。
ベンチャーで働くことで、多様な視点を獲得
-----これまでを振り返って「これをやって良かった」ということは?
小此木さん:ベンチャー企業に所属して経営者と近い位置にいたことで、組織というものを深く知れたことです。
前職にはインターンを含めて約4年半在職していたのですが、上層部の方の考え方や組織の運営方法などを間近で見た経験から、多様な視点で物事を考えられるようになりました。
-----実現したいこと・挑戦したいことなど、これからのビジョンを聞かせてください。
小此木さん:中期的な目標は、ファインディの事業責任者になって“価値をつくる側の仕事”を責任を持って行えるようになることです。
その先のビジョンはまだ明確ではありませんが、漠然と経営者になりたいと思っています。自分が実現したい世の中に対して大きな影響力を持った人間になりたいです。
一歩一歩成長を楽しんでほしい
-----「前向きに仕事を楽しみたい」と考えている同世代に向けて、メッセージをお願いします。
小此木さん:20代前半は、まだまだ自分の未熟さを痛感することも多い年頃ですが、日々成長していると思うので、一歩一歩成長を楽しんでほしいです。
また、前向きに働きたいのなら、“前向きでいること”を重視している環境に身を置くことも大切だと思います。
例えば、私が前向きでいられるのは、"前向き"をバリューに掲げ、常に“伸びしろ”というワードが飛び交っているファインディで働いていることも大きな要因だと思います。前向きでいることを重視する環境に身を置くと、自然と前向きな心持ちで働けるようになるのではないでしょうか。
前向きでいることを意識しつつ、日々改善を繰り返して成長している小此木さん。転職したばかりの会社でも積極的かつポジティブに仕事に向き合っている姿に元気をもらえました。
後ろ向きに感じて落ち込んでしまっていることも、捉え方を変えると前向きに考えられるようになるかもしれませんね。成長する時間はまだまだあるのだから、前向きに日々を楽しんでみてはいかがでしょうか。
出典元:ファインディ
出典元:Findy
出典元:Findy Teams
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