さまざまなプロダクトやサービスが日々新しく登場している昨今。「初期段階からかかわることで、プロダクトの成長を肌で感じたい」と考える若手ビジネスパーソンもいるでしょう。
しかし、まだ経験の浅い「若手だから」という理由で、その挑戦を先延ばしにしてしまってはいませんか?
株式会社レアジョブの2年目社員・齋藤尚輝さん(25)は、現在AIビジネス英語スピーキングテスト「PROGOS(R)」の開発を担当。同サービスがリリースされる前から同社インターン生として研究開発を担当しており、「気が付いたら自分が担当しているPROGOS(R)が会社の主軸事業になっていた」と語ります。
まだサービスが生まれる前の研究段階からジョインし、リリースとほぼ同じタイミングで正式に新卒入社した齋藤さん。詳しく話を聞くと、若手でありながら"プロダクト初期から飛び込む"ことの醍醐味が浮かび上がってきました。
AIビジネス英語スピーキングテスト「PROGOS(R)」
株式会社レアジョブは「グローバルに人々が活躍する基盤を作る」ことを目指し、マンツーマンのオンライン英会話サービス「レアジョブ英会話」を中心に、"英語を話せるようになる"ためのサービスを展開しています。
2020年6月にローンチしたAIビジネス英語スピーキングテスト「PROGOS(R)」は、国際基準のCEFRに基づく問題設計やレベル判定が可能。国内の企業や大学での大規模導入のみならず、タイ、ベトナム、インドなどのアジア各国を中心に海外での事業展開も着実に進んでおり、主軸事業のひとつとして急成長しています。
公務員志望から転換、インターンを開始
齋藤さんは、2019年1月よりインターンを開始。翌年春の正式入社とほぼ同じタイミングで、自身が携わっているAI研究開発をベースとしたPROGOS(R)が誕生しました。
現在はPROGOS(R)における自動採点部分の改修/改善を中心に、データ分析や機械学習の技術を用いた開発業務に従事しています。
-----なぜインターンを始めようと思ったのですか?
齋藤さん:もともと統計学やデータ分析などが好きで、それを仕事にしたいと思っていたため、最初は公務員の選考試験を受けていたんです。
「データを見られる人材が求められているから」という理由で、自分の得意を活かし、やりたいことができるのでは…と思って受けていたのですが、実際に面接などで色々と話を聞いていくうちに「自分がやりたいこととは、ちょっと違うかもしれない」と感じるようになっていました。
その後、レアジョブに就職した同じゼミの先輩が、「うちの開発でAIの研究開発を始めることになったから、興味があったらインターンをやってみないか?」と声をかけてくれました。これがレアジョブとの出会いでした。
-----同じゼミの先輩ということは、齋藤さんが統計やデータ分析を活かした仕事がしたいということもご存じだったのですね。
齋藤さん:そうです。もう少し具体的に言うと、蓄積されている"活用できていないデータ"をうまく活かして、新しい価値を生み出したいと考えていました。
レアジョブの研究開発インターンは、まだPROGOS(R)が誕生する前だったこともあり、「自由に分析できるデータはたくさんあるので、好きなようにやってみて」といった指示のもとのスタートだったので「面白そう!」と思って始めることにしたんです。
-----それがPROGOS(R)の前身になるわけですね。そのまま正式入社を決めた理由は?
齋藤さん:初期の研究開発段階から関わっているプロダクトなので、「リリースを見届けたい」「まだ改善の余地があるから、自分が担当し続けたい」と考え、正式入社を決めました。
「実はこのプロダクトが社内の主軸事業になる」とリリース前に明かされた時は色々な意味で衝撃を受けましたが、嬉しい気持ちが一番大きかったですね。
もちろん、リリースされたタイミングも、非常に感慨深いものがありました。
正式入社を決め、意思決定にも関わるように
「やってみたい」と思っていた仕事にジョインするチャンスを逃すことなく、つかみ取った齋藤さん。徐々にプロダクト愛も生まれ、正社員としてさらなる活躍を遂げています。
-----正式入社後「インターン時代とはここが一番違う」と感じることは?
齋藤さん:意思決定の場に参加するようになったことです。
インターン時代は、知識のインプットで手一杯で自分に余裕がなかったこともあり、基本的には「意思決定されたことの報告を受け、それに基づいて仕事をする」形でした。
しかし正式入社後は、社員として意思決定に関わります。
自分から動くと周りの見え方も変わりますし、意思決定に対する理解も深まり、そのうえで自分の意見も自信をもって発信することができる。この部分が、インターン時代と比べて一番大きな違いではないかと思います。
-----力不足や経験不足を感じてしまう時には、どのような行動を意識していますか?
齋藤さん:力不足や経験不足は毎日感じているのですが…「人に聞く」ことを増やすようにしています。
もともと内向的かつネガティブ思考で、人に話しかけるのが苦手な性格なのですが、ある時「自分で調べる」にも限界があると気が付いたんです。
自分で調べることに時間ばかり費やしてしまうと、仕事の流れも停滞してしまいます。
入社した当初、週一の定期ミーティングで、自分なりに進めていたタスクに対して「ここは違うのでは?」「ここは、こう進めるべきなのでは?」と指摘を受けることが何度かありました。
そのたびに再度フィードバックを踏まえてやり直すのであれば、週一のミーティングを待たず、予め方向性や内容をメンバーとすり合わせておいた方が結果的に早く物事を進められると思ったんです。
それからは「15分、自分で調べてわからなかったら誰かに聞く」ことを心がけています。
改善の流れを円滑にしていきたい
研究開発のインターンから始まり、正式入社。意思決定にも関わるようになり、今では貴重な戦力となっている齋藤さんの姿は、PROGOS(R)の成長と重なる部分があるように感じます。
-----最後に、今後の目標についてお聞かせください。
齋藤さん:データサイエンティストには、データ分析のスキルだけではなく、ビジネス力や、プロダクトを俯瞰して眺められる力も必要になります。
そのため、今後はインフラ・フロントの知識なども身につけていき、PROGOS(R)を中心に各サービスやプロダクト全体における改善の流れを円滑にしていきたいですね。
具体的には、他チームの勉強会に積極的に参加するなど、新しいことを学び行く姿勢を普段から心がけています。
自分が初期段階から関わるプロダクトが世に送り出され、価値を生み出していく…これは何者にも代えがたい"醍醐味"です。
初期段階を知っているからこそ、よりプロダクトの成長に貢献できることもあるでしょう。
くわえて齋藤さんのストーリーからは、"若手のうちに"初期段階へジョインすることは、「プロダクトと一緒に自分自身も成長できる」という、もうひとつの醍醐味を感じることができます。PROGOS(R)が主軸事業として成長しているのと同じように、齋藤さんが"貴重な戦力"として、これからどのような花を咲かせるのか楽しみです。
「まだ若手だから」「まだ経験がないから」といった理由で初期段階のプロジェクトへジョインすることを渋っているのなら、「そのプロジェクトと一緒に自分も成長する!」という意気込みで挑戦してみてはいかがでしょうか。
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