Googleスプレッドシートでデータの重複を防ぐ方法や、重複したデータを削除する方法を知りたい人も多いのではないでしょうか。
本記事では、Googleスプレッドシートで重複があるか確認する方法や削除する方法などを画像を使って詳しくご紹介します。
Googleスプレッドシートの使い方をマスターしたい人はぜひ参考にしてください。
- Googleスプレッドシートに重複があるかチェックする2つの方法
- Googleスプレッドシートで重複を削除する方法
- 条件付き書式を使用してGoogleスプレッドシートの重複セルに色付けする方法
Googleスプレッドシートには重複するデータに色付けする標準機能はない
Googleスプレッドシートには、Excelのように重複するデータを色付けする標準機能はありません。そのため、関数や重複ツール、条件付き書式などを使って重複するデータに色付けをする作業をする必要があります。
「関数やツールなどを使うのが難しそうだな……」と思う人もいるのではないでしょうか。
一度やり方を覚えれば簡単なので、本記事を参考に重複するデータに色付けする方法を学んでいきましょう。
Googleスプレッドシートに重複があるかチェックする方法
まずは、IF関数とCOUNTIF関数を使用して、Googleスプレッドシートに重複があるかチェックする方法をご紹介します。
IF関数とは、「=IF(論理式, TRUE値, [FALSE値])」と使用されます。TRUE値とは、与える条件である論理式を満たしているときの値です。式だけみてもわかりにくいので、具体例から確認していきましょう。
例えば、上記の画像のように「80点以上なら合格、80点未満なら再試験」と表示させたい場合を考えてみましょう。
論理式は、A1のセルが80点以上なので「A1>=80」。80点以上のときは合格なので、TRUE値は「合格」80点未満のときは不合格と表したいのでFALSE値は「再試験」です。
よって、「=IF(A1>=80,"合格","再試験")」と入力することで自動的に、「80点以上なら合格、80点未満なら再試験」と表示できます。
TRUE値やFALSE値に文字を入れたいときは半角の「”」で囲う必要があることを覚えておきましょう。
COUNTIF関数は、検索条件に合致する数を調べるもので「=COUNTIF(検索範囲, 検索条件)」と使用します。
例えば合格者が何人か調べたいときは、「=COUNTIF(A1:A7,">=80")」と検索します。
このようにすると数えることなく、合格者の数がわかります。
IF関数とCOUNTIF関数の使用方法を押さえた上で、重複があるかどうかを表していきましょう。
上記のように「=IF(COUNTIF(A1:A8,A1)>1,"重複","")」とすることで、重複がある場合は「重複」と表示されます。
重複しているという論理式は、「COUNTIF(A1:A8,A1)>1」です。これは、指定した範囲の中で同じものが2つ以上あることを表します。
式が含まれている数式は、クリックをしながらスクロールをすることで、同じ式を打たずとも式をコピーできます。
しかし、このままスクロールすると範囲がずれてしまうことがあるので、スクロールしてコピーする際は注意が必要です。
上記の画像のように「$」マークを付けることによって、$マークの後ろの文字が固定されます。
$マークを上手に活用して何度も同じ式を打たなくてすむようにしましょう。
Googleスプレッドシートで重複を削除する方法
Googleスプレッドシートには、重複を色づける標準機能はありませんが、重複を削除する標準機能がついています。以下では、Googleスプレッドシートで重複を削除する方法を2つご紹介します。
方法1.重複削除ツールを使って重複を削除する
Googleスプレッドシートで重複を削除する方法の1つ目は、重複削除ツールを使って重複を削除する方法です。
重複削除ツールを使うことで簡単に重複を削除できますが、何が重複だったのかわからないことに注意しましょう。
予め重複が疑われるデータを選択し、「データ」>「データクリーンアップ」>「重複を削除」をクリックしましょう。
重複を削除したい場所を選択し、重複を削除をクリック。
重複の削除が無事行われると、上記のようなメッセージが現れます。始めにも伝えたように、どこが重複していたのかまではわからないことに注意が必要です。
方法2.UNIQUE関数を使って重複を抽出する
Googleスプレッドシートで重複を削除する方法の2つ目は、UNIQUE関数を使って重複を抽出する方法です。
UNIQUE関数は、「=UNIQUE(範囲)」と入力するだけで重複する内容を省いて表示してくれます。
関数を使用するときは、全て半角で入力することを覚えておきましょう。「=UNIQUE(A1:A8)」と入力し、Enterを押します。
上記の画像のように自動で重複する「あいうえお」が消えてくれます。
条件付き書式を使用してGoogleスプレッドシートの重複セルに色付けする方法
重複を削除する方法をご紹介しましたが、上記の方法ではどのデータが重複であったのかがわかりません。
条件付き書式を使用してGoogleスプレッドシートの重複セルに色付けすることで、重複データを把握しましょう。
STEP1.セルを選択する
まずは、重複しているデータを探したいセルを選択しましょう。
STEP2.「表示形式」>「条件付き書式」を選択
ツールバーにある「表示形式」から「条件付き書式」を選択します。
条件付き書式をクリックすると、右側に「条件付き書式設定ルール」の画面が表示されます。
STEP3.書式ルールを設定する
書式ルールを設定するために、赤い枠で囲まれた「▽」をクリックしましょう。
書式ルールの中から「カスタム数式」を選択します。
今回の場合はA行の重複を調べているので「=COUNTIF(A:A,A:A)>1」と入力しましょう。
STEP4.色を変更する
重複したものに色を付けるために、バケツマークから好きな色を選択しましょう。
STEP5.条件付き書式を完了させる
完了ボタンを忘れずに押します。
条件が適用されていると、上記の画像のように右上に自分が入力した条件が表示されます。
このように、条件付き書式を使えば、重複しているセルに自動的に色付けをすることが可能です。
条件付き書式や関数を利用して、重複を防ごう
- IF関数・COUNTIF関数を併用することで、重複しているか確認できる
- 重複を削除したい場合は重複削除ツールがおすすめ
- 条件付き書式を使って重複に色をつける方法も押さえよう
本記事では、Googleスプレッドシートで重複を調べたり削除したりする方法をご紹介しました。
重複削除ツールや条件付き書式を使うことで、重複を確認したり、削除したりすることが可能です。重複しているデータを消したらOKだけの場合は「重複削除ツール」を利用し、重複があるところを確認したい場合は、色付けをしたりしながら、重複のない正確なデータを作ることを意識しましょう。
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