「新しいことを始めても、続かない」「"こうなりたい"という気持ちがあるのに、挫折してしまう」など、チャレンジ精神はあるものの継続ができなかったり目標に辿り着けなかったりと、苦い経験をしたことがある人は多いでしょう。
挫折せず、学んだことをスピーディーに吸収し、確実に目標を達成するためには、一体なにが必要なのでしょうか。
株式会社アーシャルデザインのアスリートエージェントテック事業部に所属する野口大輝さん(25)は、これまで数々のスポーツ経験者が未経験エンジニアとしてスキルを身につけ旅立っていく様子を見てきました。
彼が考える「挫折せず継続できる人に共通する要素」とは?彼自身の仕事の向き合い方も含め、話を聞きました。
アスリート人材をエンジニアとして育成する「アスリートエージェントテック」
株式会社アーシャルデザインは、2014年に創業。"スポーツ"と"サービスコンテンツ"をかけ合わせてスポーツの力によって世の中を改善していくスポーツライフハックカンパニーです。
2020年4月に立ち上げられた「アスリートエージェントテック」は、アスリート人材をITプログラミング教育し、「高いチーム意識×エンジニアスキル」を兼ね備えたエンジニアとして育て、スキルシェアするサービス。
スタート時点では"プログラミング未経験"であるアスリートも多いなか、これまで50人以上をプロのエンジニアに育て、客先へ派遣しています。
尊敬する上長から声をかけられ、転職
野口さんは、2019年4月に人材系企業へ新卒入社。当時の尊敬する上長がアーシャルデザインに転職したことがきっかけで、2020年5月に第二新卒として同社へ入社しました。
現在はアスリートエージェントテック事業部の営業担当として、エンジニア常駐先への提案をはじめ、派遣したエンジニアスタッフとの面談、エンジニアスタッフのコミュニティ運営などの業務に従事しています。
-----就活時にはどのようなキャリアを思い描いていましたか?
野口さん:実は就活時は、具体的なキャリアのイメージを持てていませんでした。
大学時代は、所属していたフットサルサークルを体育会部活動として立ち上げ直し成功させた経験があったので、「フットサルを仕事にしたいな」「ゼロイチで何かを生み出すという経験を、ビジネスフィールドでもやってみたい」といった漠然とした気持ちがあるだけでした。
しかし、「なぜフットサルを仕事にしたいのか」「具体的に何がしたいのか」を考えれば考えるほど「自分にはまだ何もできる能力やスキルがない」ことを痛感。
知り合いの経営者からも「新卒という期間は今だけ。自分だったら、もっと価値観や可能性を広げるために時間を使うよ」と言われたこともきっかけとなり、まずはもっと世の中を知ることからはじめようと臨んだ就活で出会ったのが1社目の人材系企業でした。
-----なぜ人材系を選んだのでしょうか?
野口さん:フットサルに限らず、何かビジネスを立ち上げたいと思ったら、やはりいろいろなビジネスモデルを知っておく必要があると考えたからです。
人材業界では、かかわる業界や職種が幅広いので、その分学べるものも多いだろう、と。
一番の決め手は、「将来はフットサル関連のビジネスをしたいんです!」と熱弁する私を「いいね、そのためにうちで学んでみたら?」と快く受け入れてくださったことですね。
-----そこから、転職を考え始めたのはなぜ?
野口さん:きっかけは、尊敬する上長がアーシャルデザインに転職したことでした。
一緒に働く中で「この人はすごいな」「この人のもとでなら、成長できるな」と感じるほど厚く信頼している方なので、「転職先でもし自分が力になれることがあればいつでも呼んでください」とお伝えしていました。
-----それで実際に声をかけてもらったのですね。
野口さん:はい。きっかけはその上長でしたが、アーシャルデザイン代表との面談を通じ、「アスリートを育成して世の中に送り出すことでキャリア支援がしたい」「そのために上場も目指している」といった代表のビジョンに強く共感したことが決め手でもありました。
また、私がジョインしようとしていたタイミングは、ちょうどアスリートエージェントテック立ち上げの時期だったので、「ゼロイチで何かを生み出すという挑戦を、ここならできるかもしれない!」と感じたことも決め手のひとつでした。
残る人は「諦めない理由」を持っている
こうして転職を決め、アスリートエージェントテック立ち上げ段階からジョインした野口さん。これまでに50人以上、アスリート人材をエンジニアとして客先へ送り出してきました。
-----立ち上げ段階だからこその、不安や困難もあったのではないでしょうか?
野口さん:ありましたね。実績がなかった当初は特に「本当に、未経験からエンジニアになれるのだろうか?」「なれたとしても、客先で活躍できるのだろうか?」といった不安がずっと拭えませんでした。
でも、そんな不安を、がんばっているスタッフの前で見せるわけにはいかない。「大丈夫、きっとできるよ」と背中を押すことしかできませんでした。
もちろん、中には挫折してしまう人もいますが、例えば全社イベントなどでスタッフ全員が揃う時などは「こんなに多くの人たちを送り出すことができたんだなぁ」と感慨深くなりますね。
-----挫折してしまう人と、最後まで残る人には、どんな違いがあるのでしょうか。
野口さん:「諦めない理由」を明確に持っているかどうかだと思います。
例えば野球をしていて「イチロー選手みたいになりたい!」と思っても、「何のために時間を使って練習するのか」を自分の中で明確化できていなければ、イチロー選手のようにはなれません。
未経験でエンジニアを目指す場合も同じで、「エンジニアになりたい!」といった理想だけではなく、「何のために」をしっかり持てている人は強いですよね。そういう人は、同じことを学んでいても、吸収度合いが全く違うなと感じます。
ビジネスでも「ゼロイチ」を経験したい
-----なるほど。野口さんご自身が、挫折しないために意識していることはありますか?
野口さん:力不足を感じ、難しいなと感じることは多々あります。私はそういう時、友人や知人などと積極的に話をして「自分と違う価値観に触れに行く」ことを意識しています。
物事には「よい面」と「悪い面」どちらもあるので、捉え方次第。どうしても「悪い面」ばかりにとらわれてしまう時は、人と話すことで視野を広げ、「自分の軸」に立ち返るようにしています。
-----野口さんの「軸」とは?
野口さん:「ゼロイチでビジネスを立ち上げたい」という気持ちですね。
営業なので、例えば「予算の達成」「サービスの認知拡大」などの目標があり、それはもちろん会社の成長のために掲げているもの。
そして「では、なぜ会社の成長に貢献したいのか?」と考えた時、やっぱり根底にあるのは、この気持ちなんです。これが私にとって「諦めない理由」です。
-----「諦めない理由」大切ですね。最後に、今後の目標についてお聞かせください。
野口さん:まずは自分の市場価値を高めることです。「ゼロイチ」「ビジネス立ち上げ」と言っても、具体的なイメージが持てているわけではありませんが、「これをやりたい!」と思い立った時に、すぐに実践できる力をつけておきたいと考えています。
そのために今は、事業部の予算をしっかり達成し、アスリートエージェントテックをはじめとしたアーシャルデザインのサービスを大きくしていき、上場に貢献できる人材になりたいです。
「諦めない理由」があるからこそ、目標に向かって邁進できると語る野口さん。
どうしてもいつも挫折してしまう…と悩んでいる人は、まずは「何のために」に立ち返ることから始めてみると、"高い"と思って諦めそうになっていた目標にも手が届くかもしれませんね。
出典元:株式会社アーシャルデザイン
出典元:アスリートエージェントテック
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