徐々に精度が向上してきている「音声入力」機能。Wordで書き起こしを行う際に使用すると非常に便利で、作業を効率化できます。
本記事では、Wordで音声入力をする基本的な方法をご紹介。言語の変更方法も併せて解説します。
- Wordで音声入力する方法
- 日本語以外を音声入力する場合は言語を変更する
- Wordで音声入力を活用するときの3つのポイント
Wordで音声入力する方法1:ディクテーション
Wordで音声入力する1つ目の方法は、ディクテーションです。元々Wordに備わっている機能で、マイク対応のデバイスでMicrosoft365にサインインしている場合に使用できます。
まず、「ホーム」タブ内にある「ディクテーション」ボタンをクリックします。
画面下にマイクのダイアログボックスが表示されるので、左側の歯車のマークを選択。「話し手の言語」を設定します。
言語を日本語に設定したら、あとはマイクのボタンをクリックするだけ。
すぐにマイクの機能がオンになり、話した内容がWord文書内に自動で入力されます。
Wordで音声入力する方法2:Windowsの標準機能を使用
Wordで音声入力する2つ目の方法は、Windowsの標準機能を使用することです。
Windows10でしか使用ができないため、必ず先にバージョンを確認してください。
Windowsの標準音声機能を使うには、まず設定が必要です。検索ボックスに「音声認識」と入力し、セットアップ画面を開きます。
最初にマイクの種類を決めましょう。ヘッドセットマイク・デスクトップマイク・その他の3つから選びます。続いて、マイクの配置や音量の調整が求められます。
マイクのセットアップ終了後は、音声認識の精度の選択や、有効化モードの選択を行います。自身が使いやすい設定を選び、最後まで進みましょう。「このコンピューターを音声で制御できるようになりました」と表示されたら、設定は完了です。
あとは、音声認識機能をオンにした状態で、Wordを開くだけ。マイクに話しかけた内容が文字起こしされます。
日本語以外を音声入力する場合は言語を変更する
Wordの音声入力は、さまざまな言語に対応しています。日本語以外を音声入力する際は、言語の設定を変更しましょう。
まずは、「ホーム」タブ内にある「ディクテーション」ボタンをクリック。
画面の下側に音声入力のダイアログボックスが表示されるので、左側の歯車ボタンをクリックしてください。「話し手の言語」の下のラジオボタンを開き、26種類から設定したい言語を選択します。
表示されている「話し手の言語」が変更したい言語に変わっていたら設定は完了です。
Wordで音声入力を活用するときの3つのポイント
便利な音声入力機能ですが、問題なく使用するためには気を付けるべき点が3つあります。効率的かつスムーズに作業を終えるために以下のポイントを意識してみてください。
1.マイクを使うことで認識率が向上する
Wordで音声入力を活用するときの1つ目のポイントは、マイクを使うことで認識率を向上させることです。
パソコンに内蔵されたマイクでも音声入力機能は使用できますが、認識率はやや低め。より確実に音声での文章作成をしたい場合は、マイク付きのイヤホンやヘッドホンを使用しましょう。
特に、Windows10の標準機能で音声入力をする際は、マイクの種類を設定できます。使用しているヘッドセットマイクやデスクトップマイクを選べば、認識率も向上しやすいのでおすすめです。
2.ゆっくりめにはっきりと発音することで認識率が向上する
Wordで音声入力を活用するときの2つ目のポイントは、ゆっくりめにはっきりと発音することです。
音声入力機能では、音声に対して内部での処理が発生するため文章として文字に起こされるまでに多少のラグが生じます。普段会話をするようなスピードや発音だと機械が聞き取りにくいため、認識率を向上させたい場合はゆっくり・ハキハキと喋りましょう。
一音ずつ聞き取りやすいよう意識するのもポイントです。
3.音声入力をした後、修正は必要
Wordで音声入力を活用するときの3つ目のポイントは、音声入力をした後、修正は必要ということです。
マイクを使用したり、ゆっくり・はっきりと喋ったりしても必ず音声入力時にミスが生まれます。例えば、漢字の変換が違ったり、文字が抜けていたりなどがあげられます。
一文を音声入力したらキーボードで修正を繰り返して作業を行うのがおすすめ。音声の入力だけで完璧な作業を効率よくこなすことは困難ですが、手打ち入力と合わせることで比較的スムーズに文章を作成できます。
Wordで音声入力に使ったデータはどこかに保存されるの?
Wordで音声入力に使用したデータは、自動的に保存される設定が適用されています。保存先はパソコン本体です。
言語をしたデータは容量が比較的データが大きいため、ディスクに空き容量がない場合は「文書は保存されましたが、音声認識データを保存する十分な空き領域がないため、データは失われました」と表示されることがあります。使用する際は、パソコンの容量の確認を忘れないよう気を付けましょう。
Wordの音声入力を活用して書き起こしを効率化しよう
- Wordの音声入力は「ディクテーション」やOSの標準機能を利用する
- 日本語以外を音声入力する場合は言語を変更する
- マイクを使い、ゆっくりはっきり発音することがポイント
キーボードによる手打ち入力でも素早く文書を作成できますが、より効率的に作業を行うならWordの音声入力を活用するのもおすすめです。
音声入力の機能だけで完璧な文章を作成するのは難しいものの、キーボードで修正しながら利用すれば比較的スムーズに作業を終えられます。本記事で紹介したポイントを参考にするとより精度を上げることが可能です。
Windows10を使用している場合は、より精度の高い標準機能を使用して書き起こしを効率化させてみてはいかがでしょうか。
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