「情熱を持って仕事を楽しみたい」と思ってはいるものの、「なかなか本気になれない」「情熱を見出せない」という人もいるのでは?物事に熱中して取り組んでいる若者は、どのように考え、行動しているのでしょうか。
MOSH株式会社 インターン生の杉村尚紀さん(21)は、高校3年生の冬までサッカーをしながら現役で早稲田大学に合格。進学先に選んだ同志社大学ではフットサルで海外のクラブからオファーを獲得。また、インターンを募集していなかった同社に熱い想いを伝えてジョインするなど、常に全力で物事に向き合っています。
なぜ、そんなに情熱的に行動できているのでしょうか。話を聞きました。
情熱がめぐる経済をつくる「MOSH」
MOSH株式会社は、「情熱がめぐる経済をつくる。」をミッションに、ネット上であらゆるサービスを売ることができるプラットフォームサイト「MOSH」を運営。
サービスを通して個人のブランド支援に取り組んでおり、現在は主に、クラスやレッスンを提供するインストラクター・講師、美容メニューなどを提供するサービス業を営む人が同サービスを利用しています。
「ここで働きたい」と想いを全力で伝えた
杉村さんは現在大学4年生。小学生の時にプロサッカー選手を志し、大学時には海外のフットサルクラブからオファーをもらうまでに成長。本場スペインでプレーする予定を立てていましたが、コロナ禍により断念し、就活をスタートしました。
その後、自己分析で見つけた"本気"と"多様な価値観"に向き合うべく、大学を休学して上京。ベンチャー2社でのインターンを経て、現在はMOSHにてセールス・マーケティング・ウェビナー運営などを担当しています。
-----MOSHにジョインするまでの道のりを聞かせてください。
杉村さん:スポーツ選手として収入減を確保することの難しさに悩んだ経験から、"お金を理由に夢を諦めてしまう人をなくしたい"という想いが生まれ、MOSHの「情熱がめぐる経済をつくる」というミッションに共感しました。
そこで、「雑用でも構わないので、インターンシップとして働かせていただけませんか」と志望動機書をFacebookのDMで送りました。
-----それからどうなったのですか?
杉村さん:インターンの募集はしていないと断られたのですが、諦めきれず、「いま採用していただけないとしても、将来的に御社で働くにあたってどんなことが必要になるのか、それだけでも聞かせてほしい」とお願いしたところ、お話できる機会をいただきました。
しかし、やはり当時はインターン募集を行っていなかったため、別のベンチャーでインターンを始めたのですが、数カ月後にMOSHの人事の方からお声がけをいただき、ジョインできることになりました。
想いを全力で伝えて相手に大きなインパクトを残したことが、お声がけにつながったのだと思います。
利用者の幸せの実現・信頼関係を重視
ジョイン後、まずは営業チームに所属し、リードリストの創出からアポイントメントの獲得、商談、カスタマーサクセスまでを一気通貫して担当。
能動的にインプットを行い、上司からのフィードバックを取り入れながら仕事を進めていった結果、社内で最も商談を任せてもらえる存在になったといいます。
-----仕事にどのように向き合っていましたか?
杉村さん:「お客様(クリエイター)の方々の成功や幸せをどうやって実現するか」「どうしたらMOSHを選んでよかったと思っていただけるのか」など、お客様と心を通わせてつながりを構築し、信頼関係を築くことを意識していました。
その結果として、「杉村さんだからMOSHを選んだ」「杉村さんだから、このサービスを使い続けている」というお言葉をいただくことができ、モチベーションになっています。
自分の心の声に正直であることを大切に
-----仕事を始めてからこれまで、特に困難を感じたことは?
杉村さん:現在です。MOSHと自分の関わり方・立ち位置に迷い始めています。
当初は、会社の内部からビジョンの実現に貢献したいと思っていましたが、MOSHでサービスを展開されているお客様のエネルギーに触れるうちに、「自分も負けたくない」「クリエイターとしてMOSHを活用して、会社の外側からビジョンの実現に貢献したい」という想いも同時に芽生えてきました。
-----その想いにどう向き合っていますか?
杉村さん:実は、すでにMOSHにサービス提供者として登録し、自己理解セッションの提供とオンラインサロンの運営をしています。
-----すごい行動力ですね。試行錯誤しながらも立ち止まらず行動し続けている原動力は?
杉村さん:僕が大切にしているのは、自分の心の声に正直であることです。
例えば、就活をやめて休学する道を選んだのは、自己分析で見つけた"本気"と"多様な価値観"という軸を就活を通して実現することに違和感を覚えたからです。就活をしている自分が、まったく本気ではなかったのです。
"今の自分が体現できていない理想を就活によって実現するのは違う"という心の声に従って就活をやめ、多様な価値観に触れるために休学して上京し、インターンを始めました。
「みんなが就活するから」「親を心配させてはいけないから」といった外的な声や圧力を押しのけてまで、やりたいと思ったことをやるという覚悟を持つことが、"本気"で物事に取り組めることにつながるのだと思います。
想像できない成功を目指すのが"挑戦"
-----これまでを振り返って「これをやって良かった」ということは?
杉村さん:大学を休学して縁もゆかりもない東京に上京し、インターンを始めたことです。
ビジネスの世界に挑戦するために、小学生の時から熱中していたサッカーや地元での暮らし、人間関係などをきっぱりと捨てて東京に出てきました。
その時、自分が大事にしていた“時間配分・住む場所・付き合う人”を丸ごと捨てたという意味で、僕の人生で一番大きな決断でした。
-----それによって、どのようなメリットがありましたか?
杉村さん:ビジネスの知識や視野が広まったこと、多様な情熱・生き様に出会えたことなど、数えきれないほどのメリットがありました。
それまで抱えていたものを捨てる決断をしたからこそ、自分の中に余白が生まれ、それ以上のものを得ることができたのだと思います。
-----これからのビジョンを聞かせてください。
杉村さん:MOSHのメンバーとして、“自分がどうしようもなくやりたいことで稼いでいける世の中”を実現させたいです。
具体的には、誰もが"自分のお金や時間を払ってでもやりたいこと"、“別に自分ではなくてもいいのに、それでも自分がやりたいこと”で稼いでいける、そんな世の中が理想です。
また、個人として、自分がそのビジョンを体現したいと思っています。サービス提供者としてMOSHを活用してしっかりと稼ぐことで、MOSHの良さや魅力を伝えていきたいです。
そのためにも、将来MOSHを使って月商100万円を稼ぎ、一人のMOSHクリエイターとして、自分を中心とした情熱がめぐる経済を作り上げることを目標にしています。
その目標をどうやったら実現できるか、今は全く想像もつきません。しかし、想像できない成功を目指すことが本当の"挑戦"だと想っているので、この目標にとてもワクワクしています。
実現可能かは関係なく、ワクワクを見つけよう
-----「本気になって、前向きに仕事を楽しみたい」と考えている同世代に向けて、メッセージをお願いします。
杉村さん:自分の情熱に正直に目を向けて、それを大切に育んでいければ、未来は切り拓けると思います。
就活や社会に出てからの数年間は、どうしても社会に対して何ができるかなど、自分の"外"にベクトルが向きがちです。しかし、自分の"内"にベクトルを向けることを忘れず、自分に素直にどん欲に、やりたいことに挑戦してほしいです。
-----自分の"情熱"にフォーカスするには、どうしたらよいでしょうか。
杉村さん:"実現可能かどうかは置いておいて、自分がワクワクすることは何なのか"を考えてみると良いかもしれません。
小学生の頃は、挑戦したいことや実現したいことを見つけたら、それが実現可能かどうかは関係なく夢を描いていたのではないでしょうか。
しかし、大人に近づくにつれて、だんだんとイメージできる範囲内でしか行動しなくなってしまいがちです。
しかし、少なくとも僕は、今の自分でも想像できる未来には一ミリもワクワクしません。今の自分では到底できないであろう未来にしか、僕の心は踊らないのです。
挑戦するにあたっては、それまで創り上げてきたことを捨てる決断が必要となることがあります。その決断を人生で何回できるか、それに向き合う勇気や覚悟を持ち続けられるかが、成長できるか否かを分ける鍵だと思います。
何か迷った時は、今の自分にどんな決断ができるかを考えてみてはいかがでしょうか。
受験・サッカー・インターンと、自分の情熱に常に全力で向き合い続けている杉村さんの、これからの活躍が楽しみです。
興味を持てること・挑戦したいことを見つけても、「難しいかもしれない」「実現できるビジョンが見えない」とブレーキをかけてしまってはいませんか?
ネガティブな想いに捉われてブレーキをかけることなく、子どもの頃のように自分の情熱に全力で向き合うことが、“本気”になるための第一歩なのかもしれませんね。
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