フリーランス、就職、起業など、働き方を自由に選べるようになった昨今。「今の自分にとってはどのような働き方がよいのだろう?」「挑戦したいことはあるけれど、どんな道がベストなのかわからない」と悩んでいる若手ビジネスパーソンも少なくないのでは。
株式会社エビリーで活躍中の新卒1年目・山田一真さん(23)は、学生時代フリーランスとして企業のYouTubeチャンネル運用やSNS運用の仕事を請け負っていました。もともとは大学卒業後もそのまま個人ビジネスを継続させるつもりで就活は特にしていなかったのだそう。
そんな山田さんが就職の道を選んだのはなぜだったのでしょうか?実際に入社してみて、フリーランスを経験した彼だからこそ感じていることとは?詳しく話を聞きました。
動画SNSデータ分析ツール「kamui tracker」
株式会社エビリーは、動画の活用で企業のDX推進を支援することをミッションに掲げ、複数の事業を展開する企業です。
事業のひとつである動画SNSデータ分析ツール「kamui tracker」では、国内のYouTubeデータを網羅し企業やクリエイターの活動をサポートしています。
フリーランスから脱却、就職の道へ
山田さんは、2021年4月に同社へ新卒入社。現在はkamui tracker事業部にてYouTubeコンサルタントを務めており、フィールドセールスからデータ分析まで、幅広い業務に携わっています。
-----学生時代、フリーランスとして主に動画制作の仕事を請け負っていたそうですが、そのような仕事を始めたきっかけは?
山田さん:大学2~3年生頃、ふとした瞬間に「人生の舵は自分が握っているんだ」「自分が行動さえ起こせば、何でもやれるんだ」と気が付いたことがきっかけです。大きなきっかけではありませんが、小さな経験の積み重ねが自分自身にそのような気づきを与えてくれたのだと思います。
それまでは、何かうまくいかないことがあった時も自分以外の誰かのせいにしていて、「自分で舵を握っている」感覚がなかったんですよね。
しかし、こう気が付けたことで「何かやらないともったいない!好きなことを、自分の責任でどんどんやろう」と思うようになりました。そして、中学時代からずっと好きでよく観ていたYouTubeを自分でつくってみようと思い立ち、最初は「好きなインフルエンサーの動画編集をやれたらいいな」など、"やりたいこと"ファーストで始めました。
-----エビリーに出会った経緯、入社の決め手について教えてください。
山田さん:フリーランスとしてエビリーに営業をかけたことが始まりでした。
業務委託契約で法人向け動画の制作・編集を請け負っていくうちに、徐々にエビリーでの仕事に興味を持つようになったんです。
個人の仕事はそれなりに実績も出て、影響力も持てるようになってきていたと感じており、正直なところエビリーに出会うまでは、就活はせずに卒業後もフリーランスとしてやっていこうと考えていました。
ただ、仕事をしていく中で「山田さんの人柄が好きだから買います」と言われることに違和感を覚えるようになりました。人から選ばれる時、人柄だけではなく「実力・商品の力・その成果」も非常に重要な項目だと考えているからです。
このようなことを考えていた時、エビリーに出会って「ここなら個人では受けられないような案件にも挑戦できるかもしれない」「自分の基盤をより強くできるかもしれない」と思い、入社の道を選びました。
「人に頼ってもいい」と意外な気づきも
このように、自分の実力を高めるために就職の道を選んだ山田さん。入社後は、フリーランスを経験した立場だからこその「意外な気づき」もあったのだそう。
-----入社してから、一番印象に残っている仕事は?
山田さん:フリーランス時代では考えられないほど、大企業の高額案件を担当した時のことです。
ブランドイメージがすでに出来上がっている大企業であればあるほど、「炎上などが起きて、これまで積み上げてきたものが崩れてしまうのではないか」というSNSならではの懸念があると、その時初めて学びました。
そのような懸念を理解したうえで、「YouTubeで何ができるのか」「どんなメリットがあるのか」をご提案しなければならないので、すごく難しいですね。
また、例えば商談しているご担当者様が「いいですね」と言ってくださっても、別の部署からはNGが出てしまった、会社の規定上難しいなど、大きな組織だからこそ、さまざまな部署連携や承認が必要なケースもあります。
ただ、フリーランス時代には絶対に経験できなかったことができているので、逆に面白いです。
-----なるほど。そのほか、山田さんご自身が「組織で働くことのメリット」を感じることはありますか?
山田さん:たくさんあります。例えば、いろいろなメンバーからフィードバックをもらえることです。
自分の仕事のやり方などに対して、様々な角度の視点から意見をもらうことで、経験や力が不足している部分を少なからずカバーできていると感じます。
-----心に残っているフィードバックはありますか?
山田さん:数字の根拠の弱さ、提示している事例の弱さ、シミュレーションの詰めの弱さなど…。自分では「出し切った!」と思っていても、メンバーから指摘を受けて初めて「まだ伸ばせるところがあるんだ」と気づくことができました。
このような成長機会は、個人で仕事をしている状況下ではなかなかできなかったことなので、非常にありがたいと思っています。
もうひとつ大きな気づきがあったのですが、入社当初しばらく、御用聞きのように上長に言われるがまま仕事をしていた時がありました。
-----自分の意見を言うのではなく、言われた仕事をこなすのが正解、と思っていたんですね。
山田さん:はい。相手は自分より経験が豊富ですし、上長の言っていることが必ず正解でそれを全て自分一人でこなさなくてはいけないと思い込んでいました。
しかし「山田くんの考えていることを教えて」「本当はどう思ってる?」と自分の意見を言える場を作ってもらえたことで、ようやく「自分の思ったことを素直に言っていいんだ」「フィードバックをもらっていいんだ」と思えるようになりました。
何より「人に頼ってもいい」…これは個人で仕事をするという経験をしてきた自分にとっては意外な発見でしたね。
エビリーで挑戦しつつ、経営者を目指す
-----仕事をするうえで一番大切にしていることは何ですか?
山田さん:数字的な価値と、情緒的な価値の2つの視点を持つことです。
フリーランス時代は、やはりお客様の収益を上げることだけに拘っていたため、前者の視点のみを持って仕事をしていました。
しかし入社8カ月ごろから、「担当者自身が楽しんでいないと良いコンテンツは作れず、成果も出ない」と考えるようになりました。そのため、数字的な部分だけではなく「人々の感情に刺さる」コンテンツをご提案できるよう、今は努めています。
-----最後に、今後の展望についてお聞かせください。
山田さん:さらに自分の基盤を強くしていって、ゆくゆくは経営者になりたいと考えています。
エビリーの中で様々なことに挑戦しつつ、成果も出しつつ、その目標に向かって種も蒔いておきたい。わがままかもしれませんが、それが自分なりの「エビリーへの恩返し」でもあるかなと思うので、実現させたいです。
エビリーでは山田さんのように起業を目指している人も珍しくなく、自身の事業を持ちながら、パラレルワーカーとして働くメンバーも在籍しているのだそう。
「基盤を強くしたい」「個人ではできなかったことを経験したい」「実力をつけて、ゆくゆくは起業したい」このような彼の前向きな姿からは、働き方よりももっと大切なものがあると学ぶことができます。
就職も含めて進路を迷っている人は、まずは「自分は何がしたいのか」「どんな目標があるのか」に一度立ち返ってみると、そのための手段として"働き方"を冷静に決めることができるかもしれませんね。
出典元:株式会社エビリー
出典元:kamui tracker
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