データとデジタル技術を活用した製品や、サービス・ビジネスモデルの変革によって競争上の優位性を確立させる「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」。言葉は毎日のように耳にしますが、実際取り組んでいる企業はどのくらいいるのでしょうか。
株式会社帝国データバンクは企業のDX推進に関する調査を実施。1月19日(水)に調査結果を発表しました。
調査の結果、ある課題が浮き彫りに。また、新たな活躍の場を求める若手ビジネスパーソンにとってのチャンスがあることも見えてきました。
DXを理解し取り組んでいる企業は15.7%
DXについて「言葉の意味を理解し、取り組んでいる」企業は15.7%で、7社中1社程度という結果でした。「意味を理解し取り組みたいと思っている」(25.7%)とあわせると、約4割の企業がDXへの取り組みを前向きに捉えていることがわかります。
一方「言葉の意味を理解しているが、取り組んでいない」(31.6%)、「言葉は知っているが意味を理解できない」(13.3%)、「言葉も知らない」(6.4%)と、半数を超える企業でDXへの取り組みが進んでいない現状も見えてきます。
大企業ではDXの取り組みが着々と進んでいる
企業規模別にみると「言葉の意味を理解し、取り組んでいる」企業の割合は「大企業」が28.6%と全体(15.7%)を大きく上回る結果となりました。中小企業では13.0%、小規模企業では8.4%と1割を下回る結果が出たことから、DXへの取り組みに積極的なのは、大企業が多いことがわかります。
人材やスキル、ノウハウの不足が顕著
「言葉の意味を理解し、取り組んでいる」と回答した企業が取り組んでいることについては「オンライン会議設備の導入」(82.7%)や「ペーパーレス化」(77.6%)、「テレワークなどリモート設備の導入」(69.5%)といった、DXの初期段階に関する取り組みのいずれかが企業の97.0%で実施されている結果でした。
同調査結果を受けて「そもそもDXとは何か」「具体的にどのような施策をとればいいのか」を知らない企業が少なくないこと、さらに取り組んでいる企業でも人材やスキル、ノウハウの不足が顕著であることがわかります。
もし今所属している企業でまだDXに関する取り組みが進んでおらず、人材もいない状態であるのなら、自らDXに関する知識やノウハウを勉強し身につけることが、ビジネスパーソンとしての価値を高めるひとつの有効な手段となるかもしれません。
まずは「DXとは何か」「どのような施策が自社で可能か」を洗い出してみてはいかがでしょうか。同調査について詳しくは、プレスリリースでご確認ください。
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