キャリアやビジネスで重要となる目標設定。しかし、「目標を達成できる気がしない…」「プレッシャーに押しつぶされそう」と自信をなくしてしまうこともあるのでは。
高い目標を達成した若手ビジネスパーソンは、目標にどのように向き合い、行動したのでしょうか。
Acroforce株式会社の吉澤豪さん(23)はインターンから新卒入社する際に出された、それまでの自分の限界を超える課題を見事に達成しました。
目標達成に向けてどのように行動したのでしょうか。話を聞きました。
自分のモノサシで幸せを追求し続ける社会へ
Acroforce株式会社は、「1人ひとりが自分のモノサシで幸せを追求し続ける社会を実現する」をミッションに掲げるスタートアップ企業。
ベンチャー企業特化型新卒マッチングサービス「Growth Stage」や、“ゼロキャリア”を当たり前にというビジョンを掲げた実践型キャリアサロン「ZEROWORKS」などを展開しています。
本気になれる人と一緒に働きたい
吉澤さんは約2年間の長期インターンを経て、2021年に新卒入社しました。
インターンでは、学生と企業とのマッチングや、新規事業として立ち上げ段階にあった「ZEROWORKS」の営業などを担当。現在は、Growth Stage事業部の営業部門の立ち上げを手がけているそうです。
-----Acroforceでインターンを始めた経緯を聞かせてください。
吉澤さん:就活生としてGrowth Stageのイベントに参加したことがきっかけでした。
イベントを運営していたAcroforceの方々がとても楽しんでいる様子が素敵で、また、事業内容にも魅力を感じたので、事業責任者の方に「長期インターンをしたいです」と伝えたところ、ジョインさせていただけることになりました。
-----ファーストキャリアを選ぶにあたって「これだけは譲れない」とこだわったことは?
吉澤さん:2つあります。
1つ目は、自分の目標・夢を実現できるかどうかです。
僕には、“3年後に起業する”という目標があります。そのため、企業を探す際には「起業にあたって、この会社で学べることは何か」「この会社で働くことが、自分の目標実現につながるか」という視点を大切にしました。
2つ目は、圧倒的に“人”です。
「こういう変化を起こしたい」「仕事が楽しい」と前向きな姿勢の方と一緒にいると、自分もやる気が出てきます。そのため、本気になることができる人たちと一緒に働きたいと思いました。
-----数ある企業の中から、Acroforceを選んだ決め手は?
吉澤さん:いろいろな企業を見た中で、Acroforceが最もベンチャーでスタートアップだったからです。
一口にベンチャーと言っても、ある程度基盤ができている会社も多いですが、当時のAcroforceはまだ人数も少なく、何をするにしてもルールや決まりごとが存在していませんでした。
「そういう会社でなら、より自分で考えて行動していける」と思ったのが、大きな決め手です。
また、代表の高橋が「100事業100経営者」を提唱し、どんどん起業家を輩出していきたいという想いを持っている点も、起業を志している自分にマッチしていると思いました。
自ら厳しいペナルティーを設定
-----仕事を始めてからこれまで、くじけそうになったり大変だったりしたことは?
吉澤さん:一番大変だったのは、新卒入社するにあたって出された課題を達成することでした。
新卒入社すること自体は決まっていたのですが、それにあたって、同じようにインターンから新卒入社を予定していた同期と2人で、入社直前の2カ月間にそれまでの自分たちの実績を上回るアポを取るという課題を与えられました。
達成しなかったときのペナルティーとして、インターンの時に担当していた業務で修業を続けることを提示されたのですが、僕はそれでは納得できず、「もし達成できなかったら、Acroforceから完全に離れます」と提案しました。
-----なぜ、自ら厳しいペナルティーを設定したのですか?
吉澤さん:決意表明です。「絶対に達成しないければいけない」と、逃げられない状況に自分を追い込みたいと考えました。
ひたすら行動した結果、平均点を抜け出せた
-----新卒入社したということは、その目標を無事に達成できたのですね。
吉澤さん:はい。最終日の夜に達成しました。
最終日時点で、目標としていたアポ獲得数まであと8件足りていませんでした。それまで、僕も同期も1日に獲得できた最大アポ数が3件だったため、いま振り返ると絶望的な状況だったと思います。
しかし、ありとあらゆる手段や人脈を使って、ひたすら行動した結果、最終日の20時に目標アポ数を達成することができました。
-----凄いですね。高い目標をどうやって乗り越えたのですか?
吉澤さん:ひたすら仮説検証を繰り返したことが、結果につながったのだと思います。
当時はまだGrowth Stageを商材として売るナレッジが確立されていなかったので、「このトークが良いのでは?」「このスタンスだったら、相手が聞いてくれるのではないか」と仮説を立てて検証する日々でした。
余計なことは何も考えず、ひたすら目の前のことに本気で取り組んでいましたね。
-----目標達成に向けて行動し続けることができた原動力は?
吉澤さん:僕と同じ“起業”という志を持ってAcroforceにジョインした同期と、僕たちに期待してくれていた上司の存在が大きかったです。
僕と同期にとって、Acroforceに新卒入社することは起業という目標を達成するためのプロセスの一つなので、ここでつまづくわけにはいきません。そのため、1時間に1回は「がんばろうぜ」「俺らならできる!」と励まし合っていました。
また、落ち込みそうになった時は、キングダムという漫画の「不退こそがお前の武器だぞ!」というセリフを自分に言い聞かせて、やる気を奮い立たせていました。
-----情熱を持って粘り強く目標に向き合ったのですね。
吉澤さん:実は、僕は以前は全てにおいて平均点の人間で、そんなに必死にがんばったこともありませんでした。
そんな僕が必死でがんばることができたのは、「この同期や上司と一緒に働きたい」という強い想いがあったからだと思います。
ひたすら行動し続けた結果、平均点から一歩抜け出すことができました。
人と違うことをして“差”を付ける
-----れまでを振り返って「これをやって良かった」と思えることは?
吉澤さん:スーツを着て、髪の毛をきっちりセットして、説明会に参加して…といった、いわゆる普通の就活をしなかったことです。
-----どのような就活をしたのですか?
吉澤さん:普通とは違う、魅力を感じる生き方・働き方をしている人にSNSでダイレクトメールを送って話を聞かせていただきました。
例えば、給料が前職の3分の1になるにもかかわらず一緒に働きたいと思った人の会社に転職した方や、入社1年目で新規事業の責任者を務めた方などです。
-----他の人と違うやり方をすることに、不安はありませんでしたか?
吉澤さん:一切ありませんでした。
むしろ、「人と同じことをしたくない」「違うことをすることで、差を付けたい」と考えました。
行動することでモチベーションが上がっていく
-----挑戦したいこと・実現させたいことなど、これからのビジョンを聞かせてください。
吉澤さん:一番大きな目標は3年後に会社を立ち上げることですが、そこから逆算して、この3年以内にAcroforceですることは既に決めています。
それは、人材業界の中でAcroforceのGrowth Stage事業部がてっぺんを取ることです。
「どの人材サービスよりもイケていて、カッコイイ」と言われるような1位の存在になることを狙っています。
-----「前向きに仕事を楽しみたい」と思っている同世代に向けて、メッセージをお願いします。
吉澤さん:「とにかく働こう。めちゃくちゃ行動しようぜ」と伝えたいです。
「モチベーションがないから働けない。働きたくない」と言う方がいますが、それは逆だと思います。
モチベーションがあるから働くのではなく、めちゃくちゃ働くからモチベーションが上がるのではないでしょうか。
“人は行動するまでにストレスがかかるけれど、行動したらギアがかかって集中することができる”と言われています。ということは、まず行動すること・働くことで、仕事を前向きに捉えられるようになるのだと思います。
逃げられない状況に自分を追い込み、「自分たちにならできる」「がんばろう」とひたすら行動することで、目標を達成させた吉澤さん。諦めず、粘り強く行動し続ける姿に勇気をもらいました。
“行動すること”こそが、自分の限界を超えて目標を達成するための“鍵”になるのかもしれませんね。達成したい目標があるのなら、立ち止まらず、力いっぱい行動してみてはいかがでしょうか。
出典元:Acroforce
出典元:Growth Stage
出典元:ZEROWORKS
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