HOMEインタビュー 新卒1年目でPdMに!無茶難題を求めつづける、wevnal若手社員が「順風満帆だと逆に不安」な理由とは

新卒1年目でPdMに!無茶難題を求めつづける、wevnal若手社員が「順風満帆だと逆に不安」な理由とは

白井恵里子

2022/01/21(最終更新日:2022/01/21)


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津本海さん/提供:株式会社wevnal

早く成長したいと思っていても、「やったことのない仕事を任されるのは荷が重い」「つい、出来ることばかりに時間を割いてしまう」と、レベルの高い仕事に挑戦する勇気が出ない若手ビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。

もしかしたらそれは、考え方や捉え方を少し変えるだけで解決できるかもしれません。

株式会社wevnalの津本海さん(26)は、入社1年目にしてPdM(プロダクトマネージャー)に着任。高速でPDCAを回しながら着実に成果を上げているといいます。

「できないことにトライすることが楽しい」と話す彼は、なぜ自ら難しい仕事に挑戦するようになったのでしょうか。若手PdMとして早くも頭角を現し、急成長中の津本さんに詳しく話を聞きました。

継続支援サービス「BOTCHAN Keeper」をリリース

株式会社wevnalは、消費者に快適なBX(Brand Experience:ブランド体験)を提供し、企業のブランド体験の価値向上に寄与するためのBXプラットフォーム「BOTCHAN」を提供しています。

2021年11月には、さらなるアップデートとなる継続支援サービス「BOTCHAN Keeper」をリリース。

急拡大中のDtoC市場において一つの大きな課題とされる「継続・解約」に着目し、解約を希望する消費者の「継続支援」を、チャットフォームによるインタラクティブな体験提供によって実現しました。

新規事業立ち上げを経験し、マネタイズ能力を身につけたい

津本さんは、理系大学院出身。1年間弱のインターン期間を経て、2021年4月に同社へ入社しました。

現在はBOTCHAN KeeperのPdMとして、プロダクトの機能改善から、チームメンバーのマネジメント、数字の管理、フィールドセールスなど幅広い業務を担っています。

-----入社の経緯についてお聞かせください。

津本さん:大学院で物理学の研究をしていたので、実は入学当初は就活をするつもりはありませんでした。

しかし、とてもお金のない研究室で色々と困りごともあったことから、徐々に「マネタイズができないと研究を続けられないのではないか」とビジネスを学ぶ必要性を感じるように。

このような目的意識が生まれたことで就活を始め、「新規事業を立ち上げて成長させる経験ができること」「マネタイズ能力を身につけられること」を軸に企業を探し、wevnalに出会いました。

-----wevnalに入社した決め手は?

津本さん:一番の決め手は、自分を必要としてもらえる感覚が得られたことです。

私は理系なので課題ドリブンで論理的な問題解決能力には自信があり、それを評価していただけたことが大きかったと思います。

-----インターンでは、具体的にどのような仕事をしていたのですか?

津本さん:インターン期間中は主にBOTCHAN Keeperの立ち上げに携わっていて、正式リリース前のβ版においてリサーチや企画、設計などをマネージャーと一緒に行っていました。

6~7月頃から実際に検証を行うなど、新卒入社後もずっと正式リリースに向けて尽力してきたので、11月に実現できた時はとても嬉しかったですね。

提供:株式会社wevnal

とにかく仮説検証を繰り替す

このように、マネタイズ能力を磨くために就職の道を選んだ津本さん。

「ビジネスパーソンとしてはすべてが未経験」だといいますが、そのなかでどのようにして成果を出し続けているのでしょうか。

-----入社後、一番印象に残っている出来事は何ですか?

津本さん:マネージャーからBOTCHAN Keeperの担当を任された時ですね。

「簡単な仕事だと思うけど、真面目にやったらきっと難しいから、やってみて!」と言われたので、「では、真面目にやってみようじゃないか」と気持ちが奮い立ったのを今でもよく覚えています(笑)。

-----具体的にどのように仕事を進めていったのですか?

津本さん:大学院の研究室で培った「確からしい仮説を立て、仮説を検証するために実験し、その結果を解釈する」というPDCAサイクルのノウハウを自分の仕事に転用し、とにかく週単位で仮説検証を繰り替えしていました。

そのため、うまくいかなくても落ち込むことはほぼなく、「このパターンでうまくいかなかったから、次はこっちのパターンで検証しよう」と切り替えるだけでした。

-----その中でも一番難しかった仮説検証は?

津本さん:プライシングに関する仮説検証ですかね。

上司から無茶難題とも言えそうなこの仕事を受けて、3つほどあったプライシングのパターンをひとつずつ検証し、「このパターンは無理なことがわかったので、その代わりにこれはどうですか」と週次ミーティングで検証結果と代替案を提示する。

こう言葉にすればシンプルかもしれませんが、比較的難しい仕事だったと思います。

提供:株式会社wevnal

苦手なセールスは、体制の改善に注力

研究で培った仮説検証のノウハウを最大限生かし、難題にも果敢に挑み続けている姿が頼もしく感じられますが、時には「自分の力ではどうすることもできない」と感じる場面もあったのだそう。

-----どんな場面だったのでしょうか?

津本さん:話すことや人とコミュニケーションをとることは得意ではないので、セールスに苦手意識がありました。

BOTCHAN Keeperリリース後に1~2カ月ほど受注が伸び悩んだ時期があったのですが、その時は「自分が苦手なものを克服するよりも、セールスが得意なメンバーの管理体制を改善したほうがよいのではないか」と思考を転換。

当時リリースしたばかりということもあり、セールス施策がほぼ毎週変更していて、クライアントの管理が追い付いていない状況だったので、セールス体制の改善に注力しました。

-----体制の改善、と言うと?

津本さん:セールス担当と毎朝30分のミーティングを行ったり、進捗のスピートを上げるための計算をしたり、戦略をセールス担当と一緒に立てて実行していきました。

そうすることで、トラッキングの漏れが減り、アプローチ方法も改善され、徐々に受注件数が増えていくようになりました。

新しい世界を知ることが自分の幸せ

-----確実に成果が出ているところがすごいですね!津本さんが、仕事をするうえで一番大切にしていることは何ですか?

津本さん:できない可能性のあることにトライすること。そして、それができる環境に身を置くことです。

例えば「新規事業の立ち上げ」はそう簡単にできることではありませんが、だからこそトライしたかった。そして、それができる場所としてwevnalを選びました。

できないことにトライしたいので、順風満帆だと逆に不安になるんですよね(笑)。

-----そのように思うようになったきっかけなどがあったのでしょうか?

津本さん:院に在学中、「この後の人生どう戦っていこうか」と改めて考える機会があり、その時に自分の"幸福の条件"を洗い出してみたことがきっかけでした。

自分が「幸せ」と感じるのは、できないことができるようになった時と、知らないことを知った時。できることだけをやっていては、自分は幸せと感じないのです。

子どものころにアインシュタインの伝記を読み終わった時、昨日まで知らなかった新しい世界を知るって、なんて素敵なんだろうと感動したことがあります。遡ってみると、これが原点だったのかもしれません。

-----津本さんにとって、無茶難題に取り組むことは、自分の"幸せ"に繋がる行動なのですね。最後に、今後の展望についてお聞かせください。

津本さん:目の前の目標としては、BOTCHAN Keeperがお客様の課題を解決できるサービスとして市場に認められること。

長期的には、基礎科学をマネタイズするためのスタートアップスタジオを立ち上げたいです。「あなたの研究にはこんなマネタイズのチャンスがあります」と提示してマネタイズを実現するサポートを行うことで、研究者が研究に没頭できる環境をつくりたいと思っています。

提供:株式会社wevnal

研究の世界からビジネスの世界へ飛び込み、レベルの高い仕事にも強みを活かして次へ次へと挑戦し続ける津本さん。

無茶難題とも言われる仕事に挑戦することで、新しい世界を知ることが喜びとなる…そんな彼の生き方は、成長を望む同世代にとって大きな刺激となるのではないでしょうか。

「明日は、難しいと思って敬遠していたあの仕事にチャレンジしてみようかな」そんな風に思えたなら、あなたの成長速度がぐっと上がる予感がします。

出典元:株式会社wevnal
出典元:BOTCHAN
出典元:BOTCHAN Keeper

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