仕事を円滑に進める上で重要となる信頼関係。まだ、経験や知識が十分ではない若手ビジネスパーソンが信頼を得るためにはどうすれ良いのでしょうか?
株式会社BNGパートナーズの宮本知佳さん(24)は、コンサルタントとしてベンチャー企業の社長やハイクラス転職希望者などからの信頼を獲得。良質な関係は成果にもつながっているそうです。
信頼関係を築くために実践した心がけや行動とは?仕事への向き合い方について取材しました。
挑戦のすぐそばに「BNGパートナーズ」
株式会社BNGパートナーズは、「挑戦のすぐそばに」を理念に掲げ、多くの人々が“志”を持ちながら挑戦し活躍できる社会を創造するため、企業と人を結ぶ懸け橋として邁進。
エグゼクティブサーチ事業(幹部人材の採用支援)・タレントシェアリング事業(幹部人材とのプロジェクト実行支援)を展開しています。
ワクワク×成長を重視
宮本さんは大阪府出身。新卒1年目で同年度に最も活躍した社員に贈られるMVPを受賞し、入社2年目の9月にはチームリーダーに就任しました。
現在は、エグゼクティブサーチ事業部コンサルタント 第7チームリーダーとして、3人の課員のマネジメントを行いながら、プレーヤーとしても活躍しています。
ハイクラスに特化した転職支援を手がけているため、クライアントも求職者も幹部クラスがほとんどだそうですが、高い信頼を得て良い関係性を築いているそうです。
-----就活で「これだけは譲れない」とこだわったことは?
宮本さん:東京×ベンチャーという点です。
いろいろなものが集約していて、新しい刺激や魅力的な人であふれている東京にワクワクを感じていました。
また、就活でお会いした、仕事にワクワクしている魅力的な人事担当者の多くが東京のベンチャー企業の方だったこともあり、東京で働きたいと思うようになりました。
-----ベンチャー企業にこだわった理由は?
宮本さん:就活で出会った人事の方の「新卒でどれだけ厳しい環境に身を置くかで、その後の人生が変わる」という言葉などがきっかけになりました。
また、大手企業出身でベンチャーの経営を手がけている知り合いから、「大手企業でも年功序列や終身雇用がなくなっている今、若いうちから活躍したいならベンチャーに行くほうがスキルを身につけることができる」と口を揃えてアドバイスしていただいたのも理由の一つです。
-----数ある企業の中から「BNGパートナーズ」を選んだ理由は?
宮本さん:まず最初に、同社のホームページにあった“志”という言葉に一目ぼれしました。私の好きな吉田松陰と同じように“志”を重視している点に魅力を感じたからです。
その後、関わりを深める中で、大変さと楽しさを両方味わうことができた2泊3日のサマーインターンや、当時の社長がおっしゃった「決めた道を正解にするだけ」という言葉など、BNGパートナーズのさまざまな魅力を見つけました。
信頼構築を追求し、トップコンサルタントに
今でこそ活躍している宮本さんですが、入社後は、なかなか結果を出せずにもがき苦しんだことも多かったとか。しかし、自身の信念を追求した結果、トップコンサルタントになることができたそうです。
-----もがき苦しんだ時期をどう乗り越えましたか?
宮本さん:当時も今も、私が追求している信念は、クライアント・求職者など全方面において信頼関係を築くことです。
結果を出せず苦しんでいた時に、上司からいただいた「この仕事は、信頼ビジネスだよ」「信頼がなかったら、数字(結果)はついてこない」というアドバイスをきっかけに、信頼の大切さに気付くことができました。
そのアドバイスを信じて、数字のために働くような短期的な関係性ではなく、中長期的な関係構築を大切にするよう意識し続けたところ、信頼につながり、結果として成果を出すことができました。
-----信頼を得て良質な関係性を築くために、心がけていること・工夫していることは?
宮本さん:「中長期的な視野を持つこと」「できることを最大限すること」「相手の印象に残ること」の3つです。
入社当初、「“新卒”という肩書では信頼してもらえないのでは?」と悩んでいた時に、上司から「信頼を構築するために必要なことは、知識や経験だけではない」と教えていただきました。
それに従って、即レス・小まめな報連相・わからないことを正直に伝えるなど、相手に誠実に向き合うために経験の浅い自分でもできることを最大限するようにしています。
課題・仕事の“楽しい部分”を見つけ出す
入社2年目の現在。宮本さんは、リーダーとなって環境が変わったことで生まれた新たな課題と向き合っているそうです。
-----次々と現れる課題に、どうやってモチベーションを維持して向き合っていますか?
宮本さん:“楽しくないな”と思ったら、いったん休んで、「どうしたら楽しめるかな?」と考えるようにしています。
楽しむこととワクワクすることを大切にしているので、その仕事の楽しい部分を見つけ出すことがモチベーション維持につながっていますね。
しかし、入社当初に、人材紹介の価値が分からず、仕事を続けることを難しく思ったことがありました。
-----その悩みをどう乗り越えたのですか?
宮本さん:社長や役職者として働いている社外の知り合いに、人材紹介の価値を質問しました。
まだ社会経験も浅い私の目線ではなく、社長や経営者として活躍している方の目線で“人材紹介”の価値を知りたかったからです。
また、「決断した道を正解にする」という言葉を思い出し、「この選択は、自分にとってプラスになったと思えるまで辞めたくない」と考えました。
上司の学びを素直に受け入れて行動
-----これまでを振り返って「これがためになった」「やって良かった」という経験や学びを教えてください。
宮本さん:上司の学びを素直に受け入れたことです。
仕事を始めた当初は、クライアントの社長や求職者に踏み込むことに抵抗があったのですが、先ほどお話したような上司からのアドバイスを素直に受け入れて実践しているうちに、「絶対にこの人と仲良くなろう」「新卒らしさを活用しよう」と怖がらずに接することができるようになりました。
また、クライアントと信頼関係を構築して仕事を楽しんでいる先輩や上司の共通点を見つけることも意識していましたね。
-----「仲良くなろう」と思っても、実際に行動することにハードルを感じる人もいるかと思いますが、行動に移す勇気をどうやって出しましたか?
宮本さん:私が最大限できることが、それだけだったからです。
新卒なので、経験と知識では他のエージェントに勝つことができません。「どうすれば自分を印象づけて、信頼してもらうことができるのか…」と考えて一歩踏み出し、成功体験を積み重ねることで、どんどん勇気がついてきました。
“強み”にフォーカスして、仕事を楽しむ
-----これから、どのようなキャリアを積みたいですか?
宮本さん:会社のブランドではなく、自分の名前で戦えるようになりたいです。
-----「早い段階から成果をあげて、仕事を前向きに楽しみたい」と考えている同世代に向けてメッセージをお願いします。
宮本さん:自分らしさを出して、自分の想いに正直に、楽しみながら仕事をしてほしいです。
周りに流されてしまう人も多いかと思いますが、「これが自分の判断軸」という意思を持って働くことが大切だと思います。
-----仕事で“自分らしさ”を出すためには、どうすれば良いですか?
宮本さん:まずは自分を知って、強みを伸ばすことが重要だと思います。
私は就活をしていたころ、自分の強みが何なのか分からなかったので、周囲の人に「私の強みって何だと思いますか?」と聞きました。そうすることが自己理解につながり、働き方やキャリアを考える参考になりました。
弱みではなく“強み”にフォーカスすることが、自分らしさを出して仕事を楽しむための第一歩になるのではないでしょうか。
信頼関係の構築を何よりも大切にして、自分ができることに最大限取り組んでいる宮本さん。そうして築いた人脈や人との関係性が、仕事やキャリアでの苦悩を乗り越える助けとなり、宮本さんの成長を後押ししているようです。
一人ではできないことや乗り越えられないことも、周りの力を借りることで解決できるかもしれません。
自分の強みを伸ばしながら、信頼関係を築いて人脈を広げていくことで、さらなる成長を目指してみてはいかがでしょうか。
出典元:BNGパートナーズ
【関連記事】
ペルソナは自分。『就活の教科書』で働く学生インターンが、自発的に"自分らしく"成長できる理由【#私たちのミッション】
若手を含めたメンバー複数人が、自社ミッションについて熱く語り合う【#私たちのミッション】シリーズ。今回は、株式会社Synergy Careerの岡本 恵典さん(代表取締役社長)、森 菜都子さん(...
「同じ失敗を繰り返さなければ、良い方向に進んでいく」アイデミー若手社員を救った、上司からのアドバイス
社会人になってからの数年間は覚えることや初めて経験することだらけ。次から次に直面する新しい業務や難しい課題、先が見えない仕事に「もう、いっぱいいっぱい…」と悩んではいませんか? 株式会社ア...
ミッションに共感し、バリューを体現!akippaインターン生の“成長を加速”させたファクターとは
会社を選ぶにあたって、ミッションやバリューを判断軸の一つにしたという人は少なくないのでは? 会社が掲げるミッションに共感し、バリューに沿った行動をすることは、若手ビジネスパーソンが成長する...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう