Wordの便利な機能のひとつに「置換」があります。指定した単語を文書内で検索し、一度に別の単語に置換できるため、作業効率をアップしたい方は使い方をマスターしておくのがおすすめです。
本記事では、基本的な置換方法に加え、置換機能を使った改行の仕方を解説。置換ができない場合の対処法として、ワイルドカードやあいまい検索を解除する方法もご紹介します。
- Wordでの置換方法
- Wordで置換する際に色や書式を変更する方法
- Wordで置換を使って改行する方法
- Wordで置換できない場合はワイルドカードやあいまい検索に注意
Wordでの置換方法
単語の表記揺れを統一したい場合、Wordの置換機能を使うと効率的に作業が進みます。本記事では、Mac版Wordで指定した単語を置換する方法を解説します。
STEP1.サイドバーに「ナビゲーションウィンドウ」を表示させる
Wordで置換する際には、サイドバーに「ナビゲーションウィンドウ」を表示させることから始めます。
「表示」タブに移動し、「ナビゲーションウィンドウ」のチェックボックスをオンにします。
すると、左側にナビゲーションウィンドウが現れます。縮小表示ウィンドウ・見出しマップ・検索と置換の3つのタブがあるので、「検索と置換」のタブを選択してください。
ちなみに、「ナビゲーションウィンドウ」は「command+shift+H」のショートカットキーでも呼び出せます。
STEP2.検索・置換したい文字を入力する
ナビゲーションウィンドウを表示したら、「検索と置換」の入力欄に検索したい文字を入力します。
STEP3.置換したい文字を指定する
検索したい文字の下の欄に、置換したい文字を入力しましょう。今回は「ドキュメント」から「ページ」に文字を置換します。
文字を入力したら「すべて置換」もしくは、一致に表示されている「ドキュメント」が含まれた文章を1つ選択し「置換」のボタンをクリックしてください。
今回は「すべて置換」を選択しました。置換完了のダイアログボックスが表示されたら、操作は完了です。
Wordで置換する際に色や書式を変更する方法
指定した単語を置換する際、同時に色や書式を変更できればより作業を効率化できます。操作は少し多くなるものの、使い方さえ覚えればさまざまなシーンで活用可能。Wordで置換する際に色や書式を自由に変更する方法を解説します。
STEP1.「高度な検索と置換」の設定ダイアログボックスを呼び出す
Wordで置換する際に色や書式を変更するためには「高度な検索と置換」の設定ダイアログボックスを呼び出す必要があります。
「表示」>「ナビゲーションウィンドウ」のチェックボックスをオンにし、画面左側にナビゲーションウィンドウを表示させます。
「検索と置換」のタブを選択したら、上の入力欄の下にある歯車マークをクリック。「高度な検索と置換」の設定ダイアログボックスを呼び出します。
STEP2.「置換」タブで「置換後の文字列」設定を行う
「高度な検索と置換」の設定ダイアログボックスを表示したら、タブを「置換」に切り替え、「置換後の文字列」に文字を入力します。
「置換後の文字列」にカーソルを置いた状態で、ダイアログボックス下にある「書式」のラジオボタンをクリック。一番上に表示されている「フォント」を選択します。
新たに「置換後の文字」のダイアログボックスが表示されます。スタイル・フォント・フォントの色を好みに設定し、「OK」ボタンを押しましょう。
STEP3.置換・すべて置換を行う
フォントの設定後、「高度な検索と置換」の設定ダイアログボックスに戻ります。「置換後の文字列」の下に先ほど設定した書式が表示されているのを確認したら、「すべて置換」もしくは「置換を選択しましょう。
置換完了のポップアップが表示されるので「OK」ボタンをクリック。
検索・置換した箇所に書式が反映されていれば操作は完了です。
Wordで置換を使って改行する方法
Wordの検索・置換機能を使えば、一度にまとめて改行を行うことも可能です。設定方法を解説します。
STEP1.「高度な検索と置換」の設定ダイアログボックスを呼び出す
Word置換を使って改行する際にも「高度な検索と置換」の設定ダイアログボックスを呼び出します。
「表示」>「ナビゲーションウィンドウ」の順に移動し、画面左側にナビゲーションウィンドウを表示させます。
「検索と置換」のタブを選択後、上の入力欄の下にある歯車マークをクリック。「高度な検索と置換」の設定ダイアログボックスを呼び出します。
STEP2.置換後の文字列に「^p」を入力する
Word置換を使って改行するためには、置換後の文字列に「^p」を入力する必要があります。
「高度な検索と置換」の設定ダイアログボックスが表示されたら、「置換」タブを選択。「検索対象」には改行に変更したい文字を入れ、「置換後の文字列」には「^p」を入力しましょう。
その後、「あいまい検索(日)」のチェックボックスをオフにします。
STEP3.すべて置換・置換する
「すべて置換」もしくは「置換」を選び、完了のポップアップが表示されたら「OK」ボタンをクリックします。
Word本文に戻ったら改行が反映されているかを確認します。上記は置換前の画面です。
「すべて置換」後は、ドキュメントの文字が消え、その部分で改行が行われていました。
Wordで置換できない場合はワイルドカードやあいまい検索に注意
Wordで通常の置換が適用されない場合、「ワイルドカード」や「あいまい検索」がオンになっている可能性があります。それぞれどのようなときに便利な機能なのか、簡単な説明と解除方法を解説します。
ワイルドカードとは
特定の条件下にある文字を一括で検索・置換したい際に便利なのが「ワイルドカード」です。例えば、半角と全角の英数字が混在しており、どちらかに統一したい場合に活用できます。
あいまい検索とは
カタカナやひらがななど書式を気にせず同じ単語を検索・置換したい際に便利なのが「あいまい検索」です。オプション機能を使用すれば、大文字・小文字やひらがな・カタカナ、全角文字・半角文字などを区別せずに検索をかけられます。
ワイルドカードやあいまい検索の設定を解除する方法
ワイルドカードやあいまい検索の設定解除は非常に簡単です。
「表示」タブ >「ナビゲーションウィンドウ」の順に移動し、「高度な検索と置換」の設定ダイアログボックスを呼び出します。
ダイアログボックスが出たら、「置換」タブを選び、「ワイルドカードを使用する」のチェックボックスをオフにします。
「あいまい検索(日)」のチェックボックスもオフにしましょう。これで解除は完了です。
Wordの置換機能を使いこなそう
- Wordでの置換は「ナビゲーションウィンドウ」から行う
- 置換時には「高度な検索と置換」を使って色や書式などの変更も可能
- 「^p」を使って置換を使って改行をすることも可能
- Wordで置換できない場合はワイルドカードやあいまい検索の設定を見直す
気を付けて文章を作成していても、表記揺れや誤字は起きてしまうものです。Wordの置換機能を使いこなせば、資料作成後に一度に文字を検索・置換できて便利。置換時に書式や色をなども同時に変更してしまえば、手作業で行うと時間のかかる作業を短縮できます。
本記事を参考に、置換機能を使いこなして効率的かつ完成度の高い資料作成を目指しましょう。
【関連記事】
Wordの行間を狭く・広くする方法|行間設定・詰める・そろえるための設定方法
Wordで資料を作成する際に気になる「行間」。フォントやフォントサイズごとに行間が変わってしまうと、非常に見にくい資料になってしまいます。 情報がきちんと詰まっていて間延びしていない資料作...
Wordでの目次の作り方・追加方法|ページ番号を削除する・リンクを設定する方法
Wordでは「目次」を設定することが可能。ページ数の多い資料では、見やすさ考慮して目次を設定しておくことがおすすめです。 Wordでは、目次を非常に簡単に設定できます。本記事では、作り方・...
Wordの文字間隔を調節する方法|均等にそろえる・狭くする・上下の行間を整えるやり方を紹介
Wordで資料作成をする際「文字間隔」の調節をしたいケースも多いのではないでしょうか。全体的に均等に文字を配置したり、一部のテキストのみ文字間隔を狭くしたりと、細かな設定で文章が一気に読みやすく...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう