報連相が大切。悩み事は溜め込まないこと。上司や先輩に何度こう言われても「これは相談するほどの内容だろうか…」「こんなことを聞いてもいいのかな…」と躊躇してしまい、その結果、仕事のスピードが落ちてしまうことはありませんか?
株式会社うるるの新卒1年目エンジニア・眞下 卓也さん(23)は、「自分の考えをうまく外に出すことで、一歩進むことができています」と話します。
彼はどれぐらいの頻度で、どのように自分の考えを発信しているのでしょうか?心をオープンにすることで得られるメリットについて、眞下さんを取材しました。
電話取り次ぎサービス「fondesk」
株式会社うるるは、「世界に期待され応援される企業であれ」を企業理念に、クラウドワーカーを活用したSaaSサービス事業などを展開しています。
2019年2月より運営している電話取り次ぎサービス「fondesk」は、オフィスにかかってくる電話の一次対応を外部化・データを可視化をすることで業務プロセスの再構築およびテレワーク移行を促進し、企業における生産性向上・コスト削減に貢献するサービスです。
今年9月には「スタートアップ特別プラン」を、12月には「NPO法人支援プラン」をリリースし、様々な業界の企業・団体において「電話対応をなくしてコア業務に集中できる職場にしたい」「受電漏れを防ぎたい」といった好評を得ています。
人事役員との面談で気付いた「本当にやりたいこと」
眞下さんは、今年4月にエンジニアとして新卒入社。現在はfondesk事業部にて、機能の開発から運用まで幅広く担当しています。
-----入社の経緯について教えてください。なぜエンジニアとして働こうと思われたのですか?
眞下さん:大学では化学を専攻していたため、なんとなく研究職に就くのだろうと思っていたのですが、ある時プログラミングに触れる機会があり、その面白さに魅力を感じたことがエンジニアを目指すきっかけとなりました。
興味を持ち、自分で勉強し始めると、「もっとやりたい」「これを仕事にしたい」と思うようになり、気が付いたらエンジニア志望で就職活動を始めていました。
-----その中でも特に、うるるに入社を決めた理由は?
眞下さん:働いている人や、会社の雰囲気ですね。特に、最終面接に先立って、人事役員と話をする機会をもらったことが一番印象に残っています。
その場では、私が「本当は何がしたいのか」「何を求めているのか」を一緒に深堀してもらったんです。
最終面接でもないのに、人事役員がこんなに学生と真摯に向き合ってくれるなんて…と、他社にはない魅力と感動を覚えました。
-----人事役員の方との話を通じて、眞下さんの「本当にやりたいこと」も明確になったのですか?
眞下さん:はい。それまでは「自分は単に開発がしたい」と思い込んでいたのですが、この機会に、より具体的に「人の役に立つものを開発したい」「技術力だけではなく、社会の役に立ちたい」という気持ちがあることに気が付くことができました。
うるるでは様々なサービスを展開していますが、どれも「労働力不足の解決」が目的。自分の求めていることが明確になった時に、ここで働くことの意義も改めて認識することができたと思っています。
難易度の高い仕事にも自ら着手
こうして、晴れてエンジニアとしてファーストキャリアの一歩を踏み出した眞下さん。
配属前面談で「自分で考えて、動いて、そして納得したうえで行動できる場所で働きたい」と伝えたところ、入社後はfondesk事業部に配属となったそうです。
-----実際に配属後、そういった自分の希望が叶うと実感することはありますか?
眞下さん:はい、ありますね。エンジニアがまだ少ない環境ということもあり、直属の課長と1時間以上フラットに議論することも珍しくありません。
自分がやりたいことにも手を挙げやすく、チャレンジしやすい雰囲気です。
-----これまでにどのようなチャレンジをされましたか?
眞下さん:一番印象に残っているのは、今年夏ごろ、fondeskのサービス画面上で受電内容の検索ができる新機能を追加し、リリースまで漕ぎつけたことです。
もともと議題にあがっていた機能開発のタスクに、まだ誰も着手できていなかったので、私が手を挙げてデザインや仕様の検討から開発まで行いました。
実際は色々な人のサポートをいただきながらの開発でしたが、これを乗り越えたことで自信にも繋がり、それ以降タスクを自分から取りに行けるようになりましたね。
-----リリース後の反響はいかがでしたか?
眞下さん:開発課以外の課の人から、「これはユーザーの方々の役に立ちそうな新機能ですね!」とフィードバックをいただくことができ、とても嬉しかったです!
「わからないこと」も含めて、全て外に発信
このようにチャレンジ精神旺盛で、前向きに仕事に取り組んでいる姿が印象的ですが、眞下さんは「力不足を感じることも多い」と言います。
-----そんな時は、どのような行動を意識していますか?
眞下さん:「わからないこと」も含めて、全て外に発信するようにしています。
例えば、何か技術的にわからないことがあって、色々と調べてもなかなか答えが見つからないことがあります。そんな時は、「これがわからない」「このサイトを見てみたけれど、やっぱりわからない」「あれを調べてみようかな」などの呟きを、社内のコミュニケーションツールであるslackの分報チャンネルで発信しています。
そうすると、改まって相談の場を設けなくても、それを見た先輩や上司が「ここを調べてみたら?」などアドバイスをくれるんです。
-----なるほど、常に心のうちをslackで発信しているのですね。
眞下さん:はい。#times-mashimoというチャンネルで、社内のだれでも見ることができ、実際私の上司や先輩も随時チェックしてくれています。
日報などのように課題共有までに時間がかからず、"つぶやき"で課題や困りごとを共有できるため、カジュアルでスピーディーに課題を解決できます。
-----発信することで、他にはどんなメリットがありますか?
眞下さん:自分の中で「この部分がわからないから、今こうなっているんだ」と状況を把握することができる点でしょうか。
書き込むことで「やるべきこと」「詰まっているポイント」がわかるのは、始めてから気が付いた意外なメリットでした。
過去に一度、比較的大きな機能開発の仕事に取り組んでいた時、なかなかスピード感をもって進められないことを先輩に相談したことがあります。その時、「なるべくタスクは細分化しよう」というアドバイスをもらったのですが、同時に「最近チャンネルでの発信があまりないよね?」といった指摘もありました。
人によると思いますが、私の場合は常に発信している時の方が仕事のスピードも速いことに気が付いたので、それ以降はどんな仕事をしていても常に発信するようにしています。
コミュニケーションが円滑なエンジニアに
-----ご自身なりの発信方法を既に見つけて実践されているんですね!今後の目標についてもお聞かせください。
眞下さん:理想のエンジニア像は、コミュニケーションが円滑な人。なんとなく、非エンジニアの人にとってエンジニアは「話しかけづらい」イメージがあるかもしれませんが、私はそのイメージを取っ払いたいです。
と言うのも、関わっているサービスをより良くしていくためには、ビジネスサイドの人たちとの連携が欠かせないから。
実際、私の事業部には開発課のほかにマーケティング課とオペレーション課がありますが、その2つの課の人たちにも「いつでも話しかけてくださいね」と伝えています。自分をオープンにすることで、開発課もオープンにし、他の課の人たちとの交流をもっと深めていくことが、私の今の目標です。
悩んでいることや感じていることも含めて、すべて心をオープンにすることで、難しい局面でも一歩一歩確実に前に踏み出している眞下さん。
そのストーリーを裏付けるかのように、実際、気さくで素直な彼の人柄が感じられるインタビューとなりました。
今まさに、報連相のタイミングがわからなかったり、周りへうまく頼れなかったりと、コミュニケーションについて悩んでいる人は、まずは心をオープンにしてみることで想像以上の突破口が見いだせるかもしれませんね。
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