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キャリアプランの参考に!今年の10大トレンドから読み解く、2022年の転職市場における求人トレンドは?

前嶋みどり

2021/12/17(最終更新日:2021/12/17)


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働き方やキャリア観が多様化した今、ビジネスパーソンにとってスキルアップやキャリアチェンジのための転職はもはや珍しいことではありません。そのため、つねに転職のための情報を集めている若手ビジネスパーソンもいるでしょう。

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社から、2021年の国内転職市場における10大トレンドが発表されました。今年の転職市場のトレンドから、2022年の転職市場を読み解くヒントが得られるのでしょうか。

2022年の日本国内転職市場における求人トレンドトップ10予測

1.サイバーセキュリティ人材に需要が集中

新型コロナウイルス感染拡大に伴うサイバー攻撃の増加により、あらゆる企業がセキュリティ問題について真剣に取り組まなければならなくなったため、セキュリティエンジニアや、セキュリティ事故対応を専門とするインシデントレスポンスエンジニア、セキュリティリーダー、情報セキュリティマネージャーといった既存職種の需要が増加していくことが考えられる、とのこと。一方で、セキュリティ脅威について情報を収集・分析をする脅威インテリジェンスアナリストといった職種のニーズが高まると予想されることから、セキュリティ情報イベント管理(SIEM)の経験や、技術的な職種以外では、公認情報システム監査人(CISA)、セキュリティプロフェッショナル認定資格制度(CISSP)、公認情報セキュリティマネージャー(CISM)などの資格を持っていると有利になりそうです。

2.データセンター市場の成長は続く

日本ではデジタル化が進み、多くの企業がクラウドサービスを利用するようになったことから、データセンターの需要が増加しています。そのため、データセンターの建設・管理を行うコンストラクションエンジニアやファシリティエンジニアとしての経験を持つ人材の需要が高まりそうです。

3.金融・保険業は回復から成長へ

ポストコロナ時代の金融サービス企業は、2022年には回復から成長へ向かうことが予想されるため、DXスペシャリストやITビジネスアナリスト、アプリケーションプロジェクトマネージャー、WEBディベロッパー/アーキテクト、ビックデータ、クラウドスペシャリストなどの役割を担う人材が求められる傾向にあるようです。

4.あらゆる業界で営業職への需要が増加

新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いて、国境が徐々に再開されていけば、今後は営業の分野において大きな後押しとなりそうです。複数の業界で営業機能の回復が見られ、多くの企業が営業チームの強化のために人員補充や新規採用を行っているため、営業スキルのある人はキャリアアップや転職のチャンスとなりそうです。

5.ライフサイエンス業界での応募要件緩和

ライフサイエンス業界は、人材不足が深刻な業界のひとつだといいます。専門的な知識が求められる業界ではありますが、人材不足解消を目指して応募の必須要件を一部緩和する動きが見られます。ライフサイエンス業界へのキャリアチェンジを考えている人にとっては朗報と言えそうですね。

6.多くの企業がコーポレートサービスの採用を強化

来年への見通しが楽観的なことから、会計士や財務計画・分析のマネージャー、法務スペシャリストの採用が増えるとみられています。これまで法務業務を外部に委託していたり、法務チームを日本以外のオフィスに置いていたりした企業が、現地人材の採用や社内法務チームの設置を進めているようです。需要増加が見込まれる金融やIT業界では、コーポレート部門や業界経験を持つ人材が求められます。

7.顧客対応のない職種で在宅勤務の採用が増加

直接顧客と顔を合わせる必要があまりないバックオフィスのポジションを持つ企業は、事業を展開している都市部以外の場所でも人材を探し始めているとのことです。都市部以外からでも働くことができるなど柔軟な働き方を優先する人にとっては魅力的な傾向となるでしょう。

8.オフィスの分散化とシェアサービスの台頭

求職者にとって柔軟な勤務体系が最優先事項となってきていることから、経理・財務や法務関連の企業では、競争力を高めるために柔軟な勤務形態を提供しようとする企業が増えています。オフィスの分散化の傾向はまだ続く、と言えそうです。

働き方の多様化に伴い、サービスオフィスやシェアオフィスの利用が復活する可能性も見込まれています。

9.ジュニアレベルの需要は増加しているが、依然として経験が重要

エンジニアリングやサプライチェーンの業界全体で、多くのジュニアレベルの人材の採用が増加しています。日本語と英語が堪能であることもこれまで以上に重要な要素になっていることから、優れた外国語能力を持つエンジニアや購買・調達担当者は、必要な経験を持っていれば、他の求職者より優位に立つことができそうです。

ジュニアレベルの需要が高まる一方で、依然として経験者に対するニーズは高いままであるため、即戦力となる人材であれば転職しやすいと言えそうです。

10.再生可能エネルギー分野での求人が増加

日本は2030年までに電力供給に占める再生可能エネルギーの割合を2倍に増やすことや、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを実現することなど、意欲的な目標を発表しています。これを受けて、ESG(環境・社会・ガバナンス)分野への投資が活発化しているようです。

さらなる成長への期待と人材需要が高まっており、なかでも再生可能エネルギー事業を行う企業のエンジニアリングや建設プロジェクトマネジメントに関する人材は引く手あまたとなるかもしれませんね。

転職を成功させるために市場のニーズを敏感につかみとろう

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近い将来、転職を考えているなら、転職市場のニーズを敏感につかみとり、自らのキャリアプランと照らし合わせてより希望に近い仕事を探すことが求められるでしょう。

「どのような働き方をしたいのか」や「どのようなキャリアを築きたいのか」によって、選ぶ職種は変わりそうです。転職市場のトレンドを参考に、転職活動のプランを見直してみてはいかがでしょうか。同分析について詳しくは、プレスリリースでご確認ください。

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