入社して初めて配属になった部署。「得意分野ではないけれど、修行だと思ってがんばろう!」と前向きに仕事を始めたものの、人によっては「やっぱりきつい…」「自分には向いていないのかも…」とネガティブな気持ちになってしまうこともあるのではないでしょうか。
株式会社NOVELの星本愛理さん(24)も、入社当初に配属された法人営業の部署で、「営業は向いていないかも」「テレアポが辛い」と後ろ向きになってしまったことがあるといいます。
現在は求人広告のライターとして活躍している星本さんに、辛い時期をどう乗り越えたのか、詳しく話を聞きました。
真のマッチングを追求する採用支援
株式会社NOVELは「ドーピングしない採用支援」をスローガンに掲げ、企業と求職者双方の凸凹が噛み合う、真のマッチングを追求する採用ブランディングの会社。
採用戦略の企画立案から、リクルートサイトや企業紹介動画の制作まで、クライアントの採用活動を徹底的に支援。最近ではクリエイティブの仕事も内製化しつつあり、求人広告のデザインや執筆などを手掛けるクリエイティブチームも活躍しています。
営業で苦戦した入社当時
星本さんは、高校卒業後アルバイト期間を経て、2018年8月に同社へ入社。
入社直後は法人営業を担当し、翌年2月よりクリエイティブチームに異動しました。現在はライターとして、求人広告のためのインタビュー記事の執筆等を担当しています。
-----入社の経緯について教えてください。アルバイト期間に終止符を打とうと思ったきっかけは?
星本さん:まわりの同世代が、どんどん就職していくのを見て、「このままでは良くないかも…」「正社員として、私も働こう!」と感化されたことがきっかけです。
就職活動中は、業界や職種を絞っていたわけではありませんが、知り合い経由でNOVELに出会い、雰囲気や社員の人たちが自分と合いそうだなと思って、入社を決めました。
-----最初は法人営業に配属されたとのこと。ご自身で、この職種を希望されたのですか?
星本さん:いえ、私が入社した当時は「営業」しか選択肢がなかったので、自然とこの職種からのスタートとなりました。
ただ、実際初めてみると、お客様である40代・50代のビジネスパーソンと会話することも初めてだったので、毎日が緊張の連続でした。テレアポの仕事も、当時は本当にしんどくて、正直「営業は自分に合っていなかったかも…」とかなりネガティブになってしまいました。
-----そんな時期があったのですね。
星本さん:退職も選択肢のひとつとして考えたほどでしたが、そもそも就職した理由は、同世代に負けないぐらい社会人としてがんばること。
そこに立ち返ると、「でも、まだ何も成し遂げていないのに逃げていいのだろうか」「こんなの、カッコ悪いな」という気持ちの方が大きくなりました。
クリエイティブチームへの異動が転機に
初めての営業という仕事に苦戦し、一時は退職も考えたという星本さんですが、あることがきっかけで、大きく考え方が変わったといいます。
-----何があったのでしょうか?
星本さん:クリエイティブチームへ異動し、ライティングの仕事をするようになったことです。
営業として働いていた時には、ライティング能力もありませんでしたし、「どんな記事が求められているか」「その記事でどんな効果が得られるか」といったことも分かっていませんでした。
そのため、求人広告1枠の数十万円という大きな金額を、中小企業のご担当者様にご提案することに罪悪感を抱いてしまうこともありました。
自分の未熟さゆえに、自社サービスが提供できる本当の価値を理解することができていなかったのです。
-----なるほど。その意識が、ライターの仕事に就いたことで変わったのですか?
星本さん:そうですね。「私たちの仕事は、お客様のためになることなんだ」と心から思えるようになりました。
書く仕事では、「この内容で本当にお客様企業の魅力が伝わるか」「読んでほしい人に、読んでもらえるか」を真剣に考える必要があります。
そして、それを真剣に考え抜いて書いた記事が、実際に採用に繋がった時の喜びは非常に大きいものです。
こうして、徐々に自分のライティングスキルに自信を持つことができ、NOVELが提供している価値への理解が深まったことで、「罪悪感」はすっきりなくなりました。クリエイティブチームへの異動がなかったら、今、ここに居なかったかもしれないですね。
表現の幅を広げる努力ができるように
-----ライティングのスキルは、どのようにして伸ばしているのですか?
星本さん:これまで累計何百本もインタビュー記事を書いてきたので、量をこなした結果、スキルも伸びていったのだと思います。
また、直属の上長にフィードバックしてもらったり、グループ会社である制作会社のプロのメンバーから学んだり、他の人たちのサポートがあってこそ、と考えています。
特に制作会社のメンバーから学ぶことで、ある時「求人広告らしさ」に囚われない表現をしてもいいんだ!と気づくことができました。
-----具体的には、どういった意味でしょうか。
星本さん:「これは求人広告なのだから、こうしなければならない」といった固定概念を捨てることができた、といったところでしょうか。
そのため、採用の効果が大きかった過去の記事を読んで参考にするだけでなく、例えばいろいろな会社のコーポレートサイトや、キャッチコピー集なども参考にするようになりました。
その中で少しでも「これは使えるかもしれない」「これは参考にしてみよう」と思えるものがあったら、どんどん取り入れていく。そうすることで表現の幅を広げるように意識しています。
-----表現の幅が増えると、書くこともより一層楽しくなりそうですね。ところで星本さんは今年6月から、メンバーをまとめるチーフとしての役割を担っていると伺いました。
星本さん:はい、初めてマネジメントする立場になり、その役割の難しさにまさに直面しているところです!ただ、人と一緒に働くうえで、マネジメントは絶対に欠かせない仕事だと思っているので、この役割をしっかり全うできるように、日々精進しています。
-----どんどんステップアップされていますね!最後に今後の目標について、お聞かせいただけますか?
星本さん:これからはSEO(検索エンジン最適化)なども学んで、もっと幅広い記事を書けるようになりたいです。スキルアップのための副業にも興味があります。
また、自分のスキルだけではなく、社内で新しいことに挑戦したり、マネジメント能力を磨いたり、会社にももっと貢献できる人材になりたいと考えています。
ネガティブな気持ちになってしまった営業時代の苦難が想像できないほど、現在は前向きに力強くステップアップしている星本さん。
クリエイティブチームへの異動が大きなきっかけだったと言いますが、それだけではなく、「今ここで踏ん張ろう」という強い意思や、周囲からの学びを積極的に吸収する素直な姿勢こそが、彼女をここまで成長させたのではないでしょうか。
星本さんのストーリーは、今まさに仕事やキャリアにおいて悩んでいる同世代に勇気とエールを届けてくれそうです。
出典元:株式会社NOVEL
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