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新設部署にたった一人で飛び込んだ!アカリク・2年目社員が語る、手を挙げ挑戦し続けることの大切さ

白井恵里子

2021/12/13(最終更新日:2021/12/13)


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岸田捷暉さん/提供:株式会社アカリク

「社内で参加してみたいプロジェクトがあるけれど、まだ経験が浅いので手を挙げてよいか迷っている」「やってみたいことがあるけれど、発信する勇気がない」若手ビジネスパーソンだからこそ、こんな迷いや悩みはありませんか?

株式会社アカリクの2年目社員・岸田捷暉さん(26)は、自分の望むキャリアを見つけ、博士課程を中退してビジネスの世界に飛び込みました。入社後は、新設の部署にたった一人、手を挙げて異動。"迷い"や"躊躇"が全く感じられません。

積極的に手を挙げ、臆せず挑戦し続けている岸田さんに、詳しく話を聞きました。

大学院生や研究者のキャリア支援

株式会社アカリクは「知恵の流通の最適化」というコーポレートミッションのもと、大学院生や研究者のキャリア支援を行っています。

大学院生・ポスドク向け就活情報サイト「アカリク」の運営、研究分野・業種・職種別イベントの企画開催、新卒大学院生・若手研究者・大学院出身者の人材紹介などを展開。

大学院や研究機関において日々産み出される"知恵"を広く社会・産業界につなぐことで価値を創出し、「知恵の流通」の最適化に貢献していくことを目指しています。

提供:株式会社アカリク

「研究職以外の選択肢も、もっと輝かせたい」

岸田さんは、大学院在学中の2020年6月頃から同社にてインターンを開始。同年12月に、博士課程を中退することを決意して新卒として正式入社しました。

現在は、新設したばかりのマーケティング部署にて、イベントの企画・集客やSNS運用、学生向けキャンペーン企画など、幅広い業務を担当しています。

-----アカリクでインターンを始めた経緯について教えてください。

岸田さん:ひとりの大学院生として、院出身者のキャリアや大学院の環境に課題を感じていたことから、「アカデミアのキャリアの選択肢をもっと広げたい」と思うようになり、大学院生のキャリア支援を行っているアカリクの事業に興味を持つようになりました。

大学院内を見渡すと、自分の行っている研究を活かせる「研究職」へ就職するケースが一般的。しかし、研究職の人材募集はそう多くはなく、狭き門です。

それなのに、なぜか研究職以外のキャリアの選択肢にマイナスイメージを持つ人が多いことから、満足に就活を終えられない人が多いのです。

このような現状から「研究職以外の選択肢も、もっと輝かせたい」といった気持ちが芽生え、まずは自身がモデルケースとなってキャリアを切り拓いていこうと、インターンを開始。院出身者の社員が大半なので、私のように"当事者として"キャリアの課題を感じている人が多かったことも、アカリクを選んだ決め手となりました。

-----大学院の修了を待たずに就職を決めたのはなぜですか?

岸田さん:研究より、ビジネスに関わっている時間の方がワクワクしたからです。

私は、大学院では生物系の研究を行っており、「結果を得るためには途方もない時間を費やす」ことが当たり前の世界に身を置いていました。

一方で、アカリクでインターンを始めてからは、PDCAサイクルをまわすスピードの早いビジネスの方が面白いと思うようになり、いち早くビジネスの世界に飛び込むことにしました。

-----大学院生でインターンをしている人は少ないイメージですが、実際どうなんでしょうか。

岸田さん:実際、少ないですね。「研究が忙しい」という理由もありますが、「インターンに価値を見いだせていない」「大学院側の雰囲気」などの理由も挙げられると思います。

特に長期インターンということになれば、研究を一旦ストップしなければならないので、「そこまでしてインターンに取り組むのはなぜ?」といった雰囲気が大学院側にあると、取り組みにくいですよね。大学院生の気持ちの問題と、大学院側の許容の問題と、2つの課題があると感じています。

提供:株式会社アカリク

自ら手を挙げ、未経験分野にも挑戦

インターン期間には、自ら提案した「院卒の社会人と現役の院生をつなぐコミュニティ」の立ち上げに挑戦。新卒入社後は人材紹介の部署を経て、新設のマーケティング部署の公募に手を挙げ、現在に至ります。

-----積極的にいろんなことに挑戦されていますね。マーケティングは、未経験からのスタートだったのですか?

岸田さん:はい、もちろん未経験でしたが、「新しいことに挑戦できるなら」「濃い経験が積めるなら」といった好奇心や成長意欲が自分を突き動かしてくれたと思っています。

自ら手を挙げたことと言えば、さまざまなことの"改善"を試みる有志の社内プロジェクトに率先して参画し、自分で提案した「Webサービスの改修」を行ったこともあります。提案時には5つの「改修したい項目」を目標として掲げていましたが、結果的に7つの項目を改修することができました。

とにかく「何でもやる!」「手を挙げる!」と、自分でも意識して日々の仕事に臨んでいます。

-----これまで特に「難しい」と感じたことは?

岸田さん:マーケティング担当として、会社全体を巻き込まなければ実現できないことが多く、その度に「理解してもらうにはどうすればいいか」「うまく巻き込むためには何をすればいいか」と悩むことがありました。

-----会社全体を巻き込むために、意識していることは?

岸田さん:目的とゴールを明確にしたうえで、まず「自分はどうしたいのか」「これを実現できたら、会社にとってどんな"いいこと"があるのか」をしっかり伝える必要があるので、"伝える準備"を怠らないようにしています。

例えば、Webサービスの改修を開発メンバーに依頼する際も、「なぜやるのか」「これを改修することで、どんなメリットがあるのか」をしっかり伝えなければ、他のタスクよりも優先順位が下がってしまうかもしれません。

そのため、単に「早くやってください」ではなく、その理由についても相手に伝わるよう、依頼するようにしています。

提供:株式会社アカリク

アカリク利用者2倍を目指す

-----「次はこんなことをやってみたい」と思っていることがあれば教えてください。

岸田さん:インターン期間中に挑戦した「院卒の社会人と現役の院生をつなぐコミュニティ」に再度取り組みたいです。

当時は、コミュニティはつくったものの、なかなかアクティブな状態をキープするのが難しく、運営を継続することができませんでした。

しかし個人的には、院生のキャリアの幅を広げるために、実際に院卒で研究職以外に就いた人の話を聞くことができる機会は必要だと感じています。

私自身も院生だった時、「先輩社会人から話を聞きたい」と思っても、なかなか見つからず困った経験があります。院卒の社会人の中にも、きっと「自分のキャリアが参考になれば嬉しい」「自分と同じ悩みに直面している院生の力になりたい」と思っている人がいると思うんです。

そういった双方をうまく繋げる仕組みを生み出すことができたらいいなと考えています。

-----実現するとよいですね!最後に、キャリアにおける今後の展望についてお聞かせください。

岸田さん:当面は今の部署で、より多くの院生にアカリクのことを知ってもらい、利用してもらうべく、努力を続けたいです。具体的にはアカリク利用者2倍を目指しています!

また、長期的には、自分が働くなかで「解決したい」と思えるキャリアの課題を見つけ、その課題を解決するために仲間を探してビジネスを立ち上げたいです。

提供:株式会社アカリク

当事者として課題だと感じていることに対し、自らモデルケースとなるべく行動を起こし続ける岸田さん。

積極的に手を挙げ、挑戦し続ける彼の姿は、不安や迷いから一歩を踏み出せない同世代の励みになるのではないでしょうか。

出典元:株式会社アカリク

出典元:アカリク

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