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ひとつの学びは、別の場面で応用できる!リブセンスの若手エンジニアが「仕事は数学と同じ」と語る理由

白井恵里子

2021/12/08(最終更新日:2021/12/08)


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伊藤 遼さん/提供:株式会社リブセンス

就活を終え、待ちに待った社会人生活。「一刻も早く実務に取り掛かりたい!」「研修よりも実践したい」と、焦る気持ちを抱く若手ビジネスパーソンも少なくないのでは。

株式会社リブセンスの2年目社員・伊藤 遼さんは、ほぼ未経験の状態からITエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。

研修後、実務ができると思った矢先に「もう少し勉強したほうがいい」と上司からアドバイスを受け、さらに勉強期間を延長。なかなかスタートラインに立てないもどかしさもありましたが、その期間があったからこそ、今自信を持って実務に臨めていると言います。

常に「学ぶ姿勢」を忘れない伊藤さんに、詳しく話を聞きました。

「あたりまえを、発明しよう。」

株式会社リブセンスは、「あたりまえを、発明しよう。」をコーポレートビジョンに掲げ、求人領域や不動産領域など多様なサービスを展開。

時代の変化によって生まれた社会の歪みや不和をテクノロジーで最適化し、世の中にとって前向きな進化を促すことを目的とし、社会の新しいあたりまえになるサービスを発明・提供するとしています。

提供:株式会社リブセンス

ソフトウェアエンジニアを目指し、未経験分野に挑戦

伊藤さんは、大学院を修了後、2020年4月に同社へ新卒入社。大学院ではロボットや機械などハードウェアの研究を行っていたため、ソフトウェアのエンジニアとしては未経験の状態からのスタートでした。

現在は人材領域事業のエンジニアとして、システム全般の実装や、外部移行プロジェクトなどを担当しています。

-----リブセンスに入社した経緯について教えてください。なぜソフトウェアのエンジニアを目指そうと思われたのですか?

伊藤さん:大学院では、ロボットなど比較的大きな物を相手に研究を行っていたので、実験のたびに研究室に通わなければならず、そのスタイルがあまり自分に合っていないのでは…と思い始めたことがきっかけでした。

一方で、所属していたサークルの集客で使う申込フォームを、より使いやすく改造してみるなど、もともとソフトウェアのプログラミングにも興味があって自分で色々作っていたんです。

そのうちに、ソフトウェアのプロダクトで、人々の課題を解決したいと思うようになりました。

プログラミング言語も全く異なるため、未経験からのスタートにはなりますが、「未経験で挑戦するならきっと今だ!」と思い、Web系やソフトウェア系の企業を探すようになりました。

また、実装するにあたって「解決する課題に納得をしたい」気持ちがあったので、"自社プロダクトを持っている企業"を中心にみていましたね。

-----その中でもリブセンスが目に留まり、入社を決めた理由は?

伊藤さん:逆求人イベントでの出会いがきっかけでしたが、決め手は「あたりまえを、発明しよう。」というコーポレートビジョンに共感したこと。

学生時代に自分でソフトウェアをいじっていた経験から、ちょっとしたプログラムの変更でプロダクトの使いやすさが大きく変わることに面白さを感じていました。

「こういうことの積み重ねが、あたりまえをつくる一歩になるのだろう」という自分の考えと、リブセンスが目指しているものが重なり、入社を決めました。

提供:株式会社リブセンス

研修後も、しばらくは勉強期間

こうして、未経験ながらITエンジニアとしてのキャリアを一歩踏み出した伊藤さん。しかし入社後、実務に取り掛かるまでには長い勉強期間があったそうです。

-----まずは研修からのスタートだったのでしょうか?

伊藤さん:そうですね。研修の題材は、実は私が学生時代に挑戦したものの、量が膨大だったため挫折してしまったものだったので、「今度こそ、絶対にクリアしなければ」という強い気持ちで臨みました。

私含めて2人の受講者がいましたが、もうひとりはソフトウェアの開発経験者だったので、私は彼に追いつくのが精いっぱい。彼の進捗状況も常にチェックしながら(笑)、スピード感重視で進めていきました。

結果、4カ月ぐらいでクリアすることができ、現場に出ることができました!

-----では、現場では早速実務を担当できたのですか?

伊藤さん:いえ、実は研修後の配属先で、上司に「まだ理解度が足りていない」と指摘を受け、追加で勉強期間を設けていただきました。

研修でがむしゃらに頑張ったとは言え、学んだのはほんの一部。基礎の部分だけでした。

そのため、実務に向けて勉強を続けることに。周りの同期はどんどん現場で仕事をしているのに、自分はなぜまだ勉強しかしていないのだろうと、不安や焦りを感じることもありました。

でも今振り返ってみると、あんなに勉強させてもらえる期間はこの先もうないと思うので、貴重な時間だったなと思います。

提供:株式会社リブセンス

ストックした学びを、別場面で応用する

勉強期間を終え、晴れて実務に取り掛かることができた伊藤さんですが、現場に出てからも、学ぶことの連続だと言います。

-----仕事をするうえで大切にしていることは何ですか?

伊藤さん:わからないことや、抱いた違和感は放置せず、とことん調べること。

また、ストックした学びをリスト化し、色々な場面で応用できるよう一般化していくことも心がけています。

-----ストックした学びとは?

伊藤さん:実務の中で学んだことや、うまくいかなかったときに「こうすれば解決できた」という体験などを、自分なりにリストにまとめています。

仕事で得た学びは、抽象度を高めることで、別の色々な場面で応用することができるようになります。ちょうど、今まで解いてきた数学の問題から着眼点を抽象化してストックしておいて、応用力を伸ばす足掛かりにするのと同じですね。

そのため、何か学びを得た時や、失敗してしまった時、先輩に助けてもらったから解決できた時など、常に「次に活かせる部分」を見つけるようにしています。

-----なるほど、"学んで終わりにしない"仕組みづくりですね。

伊藤さん:そうですね。学びを次に活かしていくことで、徐々に先輩や上司に相談したり助けてもらったりする場面も減ってきたと思います。

-----現場に出てから、特に難しいと思った場面は?

伊藤さん:エンジニア以外の人とのコミュニケーションでしょうか。エンジニア同士だと通用する会話や用語も、非エンジニアの人が相手だと、言い回しを考えなければ伝わらないことが多く、所謂、翻訳作業が必要になります。

考え方の違いや、専門性の違いなどから、話がかみ合わないことがあり、コミュニケーションにおいては常に課題を感じています。

ただ、コミュニケーションについても「学びを活かす」という観点では同じ。「こんな風に言えば伝わるんだ」といった学びがあれば、それはリストに追加して、次に活かすようにしています。

課題を解決できるプロダクトを作りたい

-----常に学ぶ姿勢を大切にされているんですね。最後に今後の展望についてお聞かせください。

伊藤さん:将来的には、自分が課題だと感じることを解決できるようなプロダクトを作って運用したいです。

ただ、プロダクトを作ると言っても、実際は「マネタイズはどうするの?」「実装は?」など、さまざまな視点が必要。

そのためには、プログラミングの技術だけではなく、企画、実装、マーケティングなどあらゆるスキルや経験が求められます。そのため、今は目の前の仕事に精一杯取り組むことで、幅広い技術を身につけていきたいと考えています。

提供:株式会社リブセンス

厳しい研修や配属後の勉強期間を経て、やっと現場に出ることができた後も、常に学ぶ姿勢を忘れずに仕事に取り組んでいる伊藤さん。その姿からは、「学びに終わりはない」というメッセージを汲み取ることができそうです。

ベースがあるから、応用が効く。ひとつの学びは、別の場面で応用できる。"数学と同じ"だというこの考え方は、早く成果を出したいと焦る同世代の心にも響くのではないでしょうか。

出典元:株式会社リブセンス

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