「仕事はつまらないもの」就職活動をする中で、心のどこかでそう割り切っている人もいるのではないでしょうか。スナップマート株式会社の目黒渉(24)さんも、かつてはそう考え、就職活動に取り組んでいた1人でした。
しかし、インターン先で感じた仕事の面白さや上司の言葉で、根本から考えが変わったと言います。
彼の考えを根本的に変えた、言葉やきっかけは何だったのか。仕事を楽しみ、チャンスを掴むために2つのことを大切にしているという、目黒さんを取材しました。
SNSに適した写真を売買できるSnapmart(スナップマート)
スナップマート株式会社は「可能性に光をあてる。毎日にきっかけを創っていく。」をミッションに、写真が売れるアプリを運営しており、現在20万人のクリエイターが登録しています。
写真の売買だけでなく、自社商品の写真が欲しい企業様や、SNSで口コミを増やしつつ質の高い素材を多く必要とされる企業様のために、アンバサダープランと商品撮影プランという2つの法人向けプランも提供しています。
インターンから新卒入社のきっかけは上司の一言
目黒さんは2年間のインターンを経て、正社員として2020年4月に新卒入社。現在は2年目社員として企業のSNSの運用やブランド育成など、SNSのプロモーション周りをサポートする仕事や、商品撮影プランの販売活動を行っています。
-----最初にスナップマートでインターンをしようと思ったきっかけは何でしたか?
目黒さん:スナップマートの元代表の方がSNS上で「インターンを募集します」と投稿されいたのを見て、応募したことがきっかけでした。
-----以前から興味があった会社だったのでしょうか。
目黒さん:正直、最初は就職活動のためでした。大学2年生の半年間、スペインへ留学していたのですが、その期間中「自分は大学生活で何をしたと言えるんだろう」とじっくり考える機会がありました。そこで「これと言って何もない」「なんとかしなければ!」と焦燥感に駆られてしまって。
これから始まる就職活動にそなえて、「自分にはどんな強みがあるのか」を知りたいと思ったんです。そのため、帰国後はアルバイトよりもインターンとして、実際に会社に入って、どういったことが必要とされているかを感じ取ることができればいいなと思って決めました。
-----インターンからそのまま就職した理由を教えてください。
目黒さん:就職活動を始めた時は自分の考え方の根底に「仕事はつまらないものだよね」というのがあったんです。
なので、「つまらないのであれば、給料高い方がいいな」と単純な考えを持っていて、給料は結構業界によって依存するものがあると思っていたので、業界的に高いとされていた金融だったりをメインで受けていました。
-----今とはかなり違った業界ですね。
目黒さん:そうなんですよね。「仕事は面白くないもの」という考えが根本にあったので、その時は"業界平均給料"などで調べて、高いところを受けていたんです。
就活をしていると、人事の方と話をする機会も多いので、そこで「仕事は面白いですか?」という質問をしてみても、「そんなに面白くはないよ」という回答をいただくことも。
僕が受けた会社の、その人だけだったのかもしれませんが、このような経験からも「そういうもんなのだな」と正直自分でも思っていました。
-----どこか諦めて割り切っていたんですね。
目黒さん:ただ、僕は今までアルバイトしかしたことがなかったので、会社にインターンでとして入った時に、言葉遣いやビジネスマナー、教わる全てが新鮮な体験で、僕としては凄くそれが面白かった。
なので、スナップマートの社員さんに、「仕事は楽しいですか?」と聞いてみたんです。そしたらみんな「仕事は楽しいよ」と答えてくれたんです。「学生も楽しかったけど、また違う楽しさがあるから社会人も楽しいよ」と言ってくれたので、自分の中で「なるほど」と思えました。
これまで僕は「仕事はつまらないもの」というベースから考えを始めていたので、そもそもそういう考えをしたことがなかったんですけど、その話を聞いて「仕事は楽しいものなんだな」と自分の根っこがガラッと変わりました。
そこから自分も「仕事が楽しい」と思えることが増えて、入社を決めました。「仕事は楽しいですか?」というのは、僕の就職活動の軸が大きく変わった質問でしたね。
仕事をする上で大切にしている2つのこと
-----目黒さんが仕事をする上で意識している大切なことはありますか?
目黒さん:「自分の姿勢は自分で決めてる」という意識はしています。仕事を楽しいと感じられるかどうかも、自分の姿勢次第だなと思っているんです。
新卒の何もできない状態で会社に入れば、「これやっといて」というような、いわゆる"やらされ仕事"のようなこともお願いされる機会があると思うんですが、それをどう捉えるかでその仕事の意味は変わってくると思うんです。
「なぜやるべきなのか」を自分で考えてやるのと、言われた通りただやるだけでは、自分の感じ方って全然違う。そういうのを積み重ねていくと、振り返った時に色々考えられるようになっているし、気付いたら成長できてるんですよね。
-----確かに。自分の捉え方は大事ですよね。
目黒さん:その一方で、自分以外の他人から与えられるチャンスを掴むことや、チャンスが巡ってきた時に、掴める状態にあるために努力をしておくことも凄く大切だと思ってるんです。
例えば、何か新しい仕事があった時に、僕だったら「ちょっと目黒くんに任せてみようか」「前に目黒くんがやりたいと言っていたな」と、そういう風に選択肢に挙げてもらえるかどうか。
チャンスがあっても、そもそも選択肢に挙がっていないと掴み取ることができないので、そのためには社内外問わずだと思うんですが、とにかく信頼の土台を作ることが大切だと思っています。
信頼の土台があって、はじめてチャンスを掴みとれる場所に立てる状態になれるのかなと。
チャンスを掴むために信頼の土台を作ること
-----信頼の土台は、どうやって作られるものだと思いますか?
目黒さん:ベースはとにかく相手目線で物事を考えることがまず一つあると思ってます。自分がこれをすることによって、相手にどんな良いことがあるか。
新人の場合は挨拶をすることや、報告連絡相談をしっかりすること。あと、上機嫌でいることも、僕は若手の仕事だと思っています。
会議の時に些細なことでも意見を言ってくれる人がいる存在が凄く助かると思うのであれば、自分がそれやるべきかなと。
-----なるほど。些細なことの積み重ねですね。
目黒さん:そういった積み重ねしていくと、信頼の土台ができて、結果としてチャンスを掴めるという状態になるのかなと思っています。
一つは「自分の姿勢は全部自分が決めてる」という、自分が決める領域。もう一つは、外の環境から与えられる機会を掴み取るための最大限の努力。この二つは仕事する上で全般的に意識はしていることです。
過去の自分と同じように悩む人へ送る言葉
-----就職活動中の人や社会人1、2年目の同じように悩んでいる人へアドバイスをお願いします。
目黒さん:今悩んでいるということは、自分の知っている範囲では答えが出ないからだと思います。そのため、インターンをしてみたり、社会人の話を聞いてみたり、何か行動を起こしてみると、自分の世界を広げることができるのではないでしょうか。
そうすればきっと選択肢も増えるので、結果的に新しい答えが出るはずです。
あとは、本当に楽しいと思うかどうかは自分次第。答えはどこにもないので、自分が正解だと思う方が正解です。
「自分の姿勢は自分で決める」「自分が正解だと思う方が正解」そう語ってくれた目黒さん。
「仕事はつまらないもの」と考えていた当時、彼が聞いていたという「仕事は楽しいですか?」という質問をインタビュー中にぶつけると、「楽しいです」と真っ直ぐな瞳で答えてくれました。
今いる道は正しいのか、自分がやりたいことは何なのか。
このメッセージは、彼自身が同じように悩みながらも、一つ一つ乗り越え、選んだ道を正解にし、チャンスを確実に掴んできたからこそ伝えられる言葉なのかもしれません。
出典元:スナップマート株式会社
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