「ゆくゆくはこの業界で、こんな職種に就きたいな」と思っていても、そのゴールへの直行便が常に用意されているわけではありません。中には「そのためには、まずこことここを経由して…」と、ゴールに辿り着くために必要なスキルや経験を身につけるべくキャリアパスを練っている人もいるでしょう。
株式会社インターパークの2年目社員・二階堂 諒さん(24)も、「ゆくゆくはお客様の課題を解決できるエンジニアになりたい」という目標を達成するべく、現在は営業担当として日々の仕事に臨んでいます。
彼は営業を通じて、具体的にどのようなことを学び、エンジニアの仕事に繋げていきたいと考えているのでしょうか?二階堂さんを取材しました。
ノーコードアプリ開発ツール「サスケWorks」
株式会社インターパークは、「便利のカケラを技術でカタチに。」を企業理念に掲げ、オリジナルクラウドサービスをゼロから開発・運営。サービスは全て自社内で製品化しています。
ノーコード業務効率化アプリ開発ツール「サスケWorks」もそのひとつ。プログラミングスキルや専門知識がなくても、アプリを作成・カスタマイズができるWEBアプリ作成ツールです。
項目を選びドラッグ&ドロップを行うだけで、用途に合わせたWEBアプリを自由に作成可能。今年9月より、「サスケWorks」にて作成したオリジナルアプリを、アプリストアにて販売できるサービスも開始しました。
IT業界を目指し就活、営業としてスタート
二階堂さんは、2020年4月に同社へ新卒入社。現在は、「サスケWorks」の担当として主に法人向けの営業に従事しています。
-----入社の経緯について教えていただけますでしょうか。
二階堂さん:小さい頃からPCに触るのが好きで、高校時代から「情報系に進みたい」「これから更に伸びていくであろうIT業界で仕事がしたい」と思っていました。そのため、情報系の大学に進み、就活でもIT業界しか見ていませんでした。
インターパークに出会ったのは、会社説明会。その日、社員同士が和気あいあいと話していた光景を見て、「仕事のしやすそうな雰囲気だな」という印象を受けたことを今でも覚えています。
特に「自分に合った社風かどうか」「自社サービスを持っている会社であること」を軸に就活をしていましたので、最終的にこれらにフィットしたインターパークに入社を決めました。
-----エンジニア志望で入社されたのでしょうか?
二階堂さん:そうですね、ゆくゆくはエンジニアの仕事がしたいと思って入社しましたが、営業職からのスタートでした。「まずは営業で色々なことを勉強しましょう!」というメッセージだと捉えています。
商談や展示会で経験を重ねる
このように、営業職としてキャリアをスタートさせた二階堂さん。最初は「サスケ」シリーズの別サービス担当として、営業先に架電する仕事に取り組んでいたそう。
-----入社当初はどのような困難がありましたか?
二階堂さん:最初は、そもそもサービスに関する知識も十分ではなかったため、電話でも全くうまく話ができず、それ故にアポも取ることができませんでした…。
-----そこからどのようにして、困難を乗り越えてきたのですか?
二階堂さん:展示会や商談に参加する機会をいただいてから、徐々にサービスの説明が自分なりに出来るようになり、アポも取れるようになってきました。
初商談では、事前に上司とみっちり練習を重ね、想定される質問にも自信を持って受け答えができるように準備を徹底しました。
それこそ当初は商談スクリプトも棒読みの状態で、自分なりにカスタマイズしてお伝えすることができませんでしたが、上司の商談を真似たり、自分でも回数を重ねたりすることによって、段々とうまく説明ができるようになりました。
-----展示会でも二階堂さんが説明を?
二階堂さん:そうですね。展示会では、5~10分程度で別のブースに移動されるお客様も多いので、商談とはまた異なる難しさがありましたが、商談での練習や準備が活きて、展示会で求められる「短時間で完結に要点を伝えること」も出来るようになっていきました。
実際、展示会で名刺交換させていただいたお客様から、その後受注に繋がったこともあり、その時はとても嬉しかったです。
自由度が高いサービスならではの難しさも
-----念入りな準備を武器に、着実に営業スキルを磨いていらっしゃるんですね。一番「勉強になるな」と思う瞬間は?
二階堂さん:上司の商談に同席する時です。
例えば、アイスブレイクや会話の雰囲気から、お客様がどこに興味を感じていらっしゃるのか、その興味を包み隠さず表してくださる人なのか、それとも興味はあってもそれを示さないタイプの人なのか、といったことをうまく見極めたうえで、提案スタイルを臨機応変に変えていく。これは、ある上司が実践していた方法です。
まだ完全に実践できているかと言うと自信がありませんが、自分もお客様のタイプを見極められるよう、意識して商談に臨むようになりました。また、商談に同席することでサービス自体への理解も深まりますので、学びが豊富です!
-----「サスケWorks」は、ノーコードで自由にアプリが作成できるツールですよね。自由度が高いサービスならではの難しさもありますか?
二階堂さん:そうですね、できる幅が広い分、お客様がやりたいと思っていることを理解しなければうまく提案ができません。
かと言って、お客様がやりたいことを全て実現できるわけでもないんです。
そのため、私はまず、お客様のやりたいことをこのサービスで「できるのか」「できないのか」を明確にお伝えするようにしています。「できないこと」を伝えることも、必要な任務だと考えているからです。
そのうえで、「このような形なら実現できる」「こういった方向性ならできるかもしれない」などの提案に繋げていくことが大切だと思います。
お客様に寄り添ったエンジニアになるために
このように二階堂さんは、営業の仕事を通じて、サービス自体への理解、説明能力、お客様のニーズをくみ取るスキルなどを磨き続けています。初めてのことには念入りに準備し、臆せず挑戦するという姿勢がとても頼もしく感じられます。
-----最後に、今後の展望についてお聞かせください。
二階堂さん:まずは「サスケWorks」のユーザーをもっと増やすべく、目の前のお客様との対話を大切に、営業スキルを上げていきたいです。
そして、営業で培った経験を活かし、ゆくゆくは技術職に就きたいと思っています。
-----具体的にどのようなエンジニアを目指しているのですか?
二階堂さん:お客様の課題を解決できるエンジニアです。
そのため、今営業としてお客様とお話ができるのは本当に貴重な時間。技術職の上司から「技術は一人でも磨けるけれど、営業は一人ではできないから、大切にした方がいい」と言われたことがあります。
単にプログラミングができるだけではなく、お客様に寄り添った開発ができるエンジニアになるために、今はお客様との対話を少しでも多く積み上げていきたいです。
理想とするエンジニアを目指し、目の前の仕事に真摯に向き合う二階堂さん。実現したい目標に向かって邁進する同世代にも勇気を与えてくれそうなインタビューとなりました。
ゴールに向かう最中、さまざまな経由地で力をつけておくことは、きっと将来の糧になります。「今、この瞬間を大切にしよう」「目の前のお客様を大切にしよう」素直にこう思える人こそが、理想の自分へと早く近づくことができるのかもしれませんね。
出典元:株式会社インターパーク
出典元:サスケWorks
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