自分の中に明確なビジョンがあったとしても、「これを実現するためには何から始めればよいのか」「起業なのか就職なのか…どの道に進めば実現できるのか」といったように、第一歩をどこに踏み出せばよいのか迷ってしまうことはありませんか?
株式会社WonderSpaceの新卒1年目・吉田茉南さん(23)には、「地元・佐賀県の集客課題を解決するために将来起業したい」というビジョンがあります。彼女はその実現のために上京し、現在同社にて経験を積み重ねている最中です。
彼女はビジョン実現に向けた第一歩になぜ就職の道を選び、同社に決めたのでしょうか。そもそも自身のビジョンが生まれた経緯とは?吉田さんに詳しく話を聞きました。
ワクワクできるようなサービスを提供
株式会社WonderSpaceは、「マーケティングの力で日本の課題を解決する。」をPURPOSEに掲げ、WEB広告やSEOなどのWEBマーケティング支援を行っています。
今年10月に旧会社名「株式会社猿」から名称変更。旧社名の由来でもあった"豊臣秀吉のように顧客の天下統⼀をサポートする"という想いを継承しつつ、今後も人々がワクワクできるようなサービスを提供するとしています。
地元・佐賀の地方創生を目指す
吉田さんは、2020年10月より内定者インターンとして活動を開始。今年4月に、新卒社員として正式入社しました。
現在は、リスティング広告やSNS広告などの広告運用業務に加え、広告文やバナーの作成などクリエイティブ系の業務も担っています。
-----入社の経緯について教えてください。どのような就活の軸があったのでしょうか?
吉田さん:私の場合"やりたいこと"が明確だったので、その手段として就活を行っていました。
それは「マーケティング・クリエイティブ・エンタメの3要素を掛け合わせて地方創生がしたい」ということ。
生まれ育った佐賀県では、地元に誇りを持てる人が少ないと感じていて、その証に、進学や就職で県外へ出てしまう人が非常に多いんです。何かイベントやビジネスを始めようと思っても、集客の課題が常につきまとい、佐賀市内で唯一のクラブも、まさに集客に困っている状況。
私はこの課題をなんとかしたいと思い、このビジョンを実現するための手段として、就職先を探していました。
-----なぜ「マーケティング・クリエイティブ・エンタメ」なのでしょう?
吉田さん:一番最初に目を付けたのは「エンタメ」。高校時代に福岡で開催されていた音楽フェスに参加した時、すごく楽しくて強烈な印象を受けたんです。「エンタメのパワーがあれば、佐賀もきっと元気になる!」と思えました。
次に可能性を感じたのが「マーケティング」。大学時代、音楽フェスの影響もあり、佐賀市内のクラブに通うようになってDJも始めました。しかし、このクラブが集客の課題を抱えていて…。自分なりに手伝えないかと集客にトライする中でマーケティングに出会い、学び始めました。
最後に「クリエイティブ」。クラブの集客をはじめ、周囲から頼まれるなどして動画編集を独学で学び始めたら、とても楽しかったんです。集客やマーケティングにも役立つと確信し、最終的に自分の中で3要素が揃いました。
ビジョンが重なり、入社
こうして、主にマーケティングとエンタメの2業界で企業探しを始めたという吉田さん。WonderSpaceに出会ったのは大学4年の春だったといいます。
-----入社の決め手は?
吉田さん:学生時代に大手音楽系企業で長期インターンをしていたのですが、「決められた枠でしか挑戦できない」と感じる場面が多く、そこからベンチャー思考に転換しました。
その後に出会ったのがWonderSpace。一番の決め手は「ワクワク」を大切にしているという会社のビジョンと、自分のビジョンが重なったことです。
佐賀をワクワクできる場所に育てていくことができれば、きっと地元に残りたい人も増えるし、集客の課題も解決できる。心からそう信じているからこそ、熱意が重なるこの場所で修行したい!と入社を決めました。社長自らが動くタイプのWonderSpaceで、社長の隣で色々なことを吸収していこう、と。
-----入社後、最も印象に残っていることは何ですか?
吉田さん:4月から数カ月間、新卒メンバ―全員で「営業プロジェクト」に挑戦したことです。
それまでWonderSpaceはお問合せベースで案件を受けていて、特に営業担当がいませんでした。そのため、まさにゼロから営業部隊を立ち上げ、営業フローを考えるところからのスタートでした。
ナレッジや経験がない分、お客様どどんなお話をして課題を引き出すのか?それをもとにどうやって何を提案するのか?を考えることがとても難しかったですね。
マネージャーに相談しながらメンバーと一緒に試行錯誤し、結果、2カ月間で20件の受注が実現。受注しすぎたため、プロジェクトは今一旦ストップしています(笑)!
-----受注しすぎてストップとは、すごい新卒メンバーですね…!
日報を通じ"自己肯定感の低さ"に直面
自分のビジョン実現に向け、未経験のことにも臆せず挑戦する姿が印象的な吉田さん。しかし本人は「実は自己肯定感がとても低い」と感じているのだそう。
-----自己肯定感が低いことを意識し始めたのは最近ですか?
吉田さん:以前から「自分は、自己肯定感が低いな…」「何をしても満足できない」とは感じていたのですが、その理由がわかったのは入社してからです。
WonderSpaceでは、全社員の日報を社長や上司が毎日読んで、ひとりひとりにフィードバックをくれるんです。
ある時「吉田さんは理想像を高く持ちすぎている」とフィードバックを受けたことがあり、この言葉がとても本質を突いていたんですよね…。私はどこか完璧主義なところがあり、自分を追い込みすぎて疲弊してしまう傾向があると、この時に初めて認識することができました。
-----ご自身でも気づかなかった部分に、上司の方が気が付いてくださったんですね。
吉田さん:そうですね。それからは、「できないことがあったとしても、そこから得られる学びを次に生かしていこう」とポジティブに考えられるようになりました。
ファーストキャリアとしてこの会社に決めたからこそ気付けたことなので、今は「この場所で精いっぱいがんばろう!」と純粋に思っています。
熱意の重なるこの会社で能力を磨きたい
-----仕事をするうえで大切にしていることは何ですか?
吉田さん:内定式で社長が、内定者全員に書籍「生き方」(稲盛和夫氏 著)をプレゼントしてくれたのですが、その中に「人生と仕事の結果は考え方×熱意×能力」という一説があります。
いくら能力があっても、考え方が正しくなければ、例えば高度な知識を犯罪に使ってしまうことだってある。そのため、考え方を正したうえで熱意をプラスし、最後に能力を地道に磨くことが大切だということです。
私は、熱意(ビジョン)がマッチしている会社に出会えたので、入社後は特にこの一説を心にとめながら能力向上に努めています。
-----最後に、今後の展望についてお聞かせください。
吉田さん:将来的には、佐賀で集客の課題を解決するため会社を立ち上げ、地元に誇りが持てる人を増やしたいです。
そのために、今はWonderSpaceで、マーケティング・クリエイティブ・エンタメに通じるスキルを磨いていきたいです!
自身のビジョンを実現するために、熱意の重なる場所で能力を磨き始めた吉田さん。
新しいことや難しいことにも臆せず挑戦することで、自分の弱みと向き合ったり、新しい経験を得たりと、すでに成長を加速させている様子が頼もしく感じられました。
ビジョンがありながらも、なかなか一歩を踏み出せない人は、まずは「熱意が重なる場所」を探すことから始めてみると、可能性が一気に広がるかもしれませんね。
出典元:株式会社WonderSpace
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