今年4月に入社した新入社員のなかには、さまざまな悩み事に直面している人もいるでしょう。「周りの同世代は、どんな悩みを持っているんだろう」「自分と同じ悩みを抱えている人は多いんだろうか?」など、同世代の状況も気になるのが本音ではないでしょうか?
株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)は、アンケート調査「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2021」を実施。11月11日(木)、調査結果の第2弾を発表しました。
第2弾のレポートによると、配属6~12カ月後、新入社員は「上司・先輩と良い関係が築けない(前年比+8.5%)」「大勢の前で上手く話せない(前年比+5.0%)」などの課題や不安を抱えていることがわかりました。
配属1~3カ月後は成長への不安が大きい
この調査は、2020~2021年に入社した新入社員1020人、新入社員の育成に関わる上司・先輩社員1048人の計2068人を対象に、今年6月に実施。
調査結果によれば、内定~配属前には4人に1人が「仕事が自分に合っているか」を悩んでいたことがわかりましたが、配属1~3カ月後にはリモートにより1人仕事が増えた影響で、感情処理の課題が増加する傾向に。生活リズムは徐々に整っていっても、5人に1人が成長への不安を抱えていることが伺える結果となりました。
「確かに、まずは具体的な業務内容を把握すること精一杯だった…」「この先が不安でしかたがなかった」など、思い当たる人も多いのではないでしょうか。
配属6~12カ月後は「周囲との人間関係が築けない」「相談できない」
また、配属6~12カ月後には、成長への不安や焦り、仕事への不安を抱える状態が続く中、「周囲との人間関係が築けない」「まわりに相談できない」といった課題が大きくなっているようです。
このように、自社や組織への適応がうまくいかないと、帰属意識や自己肯定感の形成が叶わず、メンタル不全に陥ってしまうこともあるのだそう。
この結果に心当たりがある人は、まずはリモートでも職場の上司や先輩と、意識的にコミュニケーションをとることから始めてみると、状況が改善していくかもしれませんね。
「他者」や「経験」からの学びを繰り返すことが大切
同社によれば、新入社員には今後、基本のビジネススキルに加え、「創造的な発想で、新たな解決策をもたらすための考え方やスキル」が求められるようになります。このスキルを身につけるためには、職場の上司や先輩などといった「他者」や、失敗も含めた「経験」からの学びを繰り返すことが有効なのだそう。
いきなり「大きな成果を出そう!」ではなく、「小さな成功体験」の積み重ねが大切なので、焦らずにまずは職場内の対話を楽しみつつ、少しずつ課題を解決していきたいですね。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査時期:6月
調査地域:全国
有効回答:2068人
2020~2021年に入社した新入社員1020人、新入社員の育成に関わる上司・先輩社員1048人
(新入社員は、例年比較のため企業規模501人以上の大卒の686人に母数を絞って集計)
※詳細についてはプレスリリースをご確認ください。
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