ビジネスで納得のいく成果を出すために、大切なものは何でしょうか。ひとりひとり持っている答えは異なるかもしれませんが、47インキュベーション株式会社の1年目社員・森 有里奈さん(23)は特に"誠実さ"に重きを置いて仕事に取り組んでいるといいます。
部署の中でたった一人の新卒社員でありながら、新規サービスの担当者を任せられ、着実に成果を上げている森さんに、仕事の向き合い方について取材しました。
オフィス家具通販サイト「Kagg.jp」などを運営
47インキュベーション株式会社は、"好きな家具と働く"をテーマに、オフィス家具に特化した事業を展開。オフィス家具通販サイト「Kagg.jp」や、月額制サブスクリプション「Kaggレンタル」を運営しています。
今年9月より、「実際に座り心地を試してみたい」といったニーズに応えるため、最大50種類のワークチェアのフィッティングができる「Kagg.jp Fitting Store」を東京・恵比寿にオープン。特にリモートワークが増えたことがきっかけで仕事用のチェアを探しているビジネスパーソンが多くフィッティングに訪れているそうです。
"正直なサービス"に強く共感
森さんは、2020年11月より同社へインターン入社。「Kagg.jp」特集記事の執筆などを担当した後、今年4月に新卒として正式入社しました。
配属された部署に同期は一人もおらず、森さんが初めての新卒社員。現在は「Kagg.jp」のマーケティング担当として集客に奮闘しながら、9月に新しくスタートしたフィッティングサービスの接客業務も担当しています。
-----入社の経緯について教えてください。何を軸に就活をしていましたか?
森さん:「会社の理念に共感できること」が主な軸でした。会社が大切にしていることや目指しているビジョンに共感できなければ、そこで貢献することも不可能だと考えていたためです。
47インキュベーションに出会ったのは、スカウトをもらって説明会に参加した時。その日、代表が話していた内容に深く納得・共感したことを今でも覚えています。
「自分たちは、"正直なサービス"を提供したい」「利益を出すためにグレーなことをするのは理念にそぐわない」
実際、47グループの社員はどんな仕事にも真摯に取り組んでいる印象が強く、誠実な人たちばかりです。代表が大切にしていることを、社員の人たちもしっかり体現していると感じ、入社を決めました。
-----マーケティング担当として、具体的にどのような仕事をしているのですか?
森さん:メルマガの配信や、集客につながる新規施策の検討などです。
あわせて、9月からスタートしたフィッティングサービスの接客も私一人で担当しています。これまで接客の経験が皆無でしたので、任されることになった時は「私で大丈夫だろうか…」「今ある知識で対応できるだろうか…」と不安が大きかったですね。
丁寧な対応が功を奏し、受注へ
フィッティングサービスは、開始間もないこともあり、主に社員の紹介で訪れる人が多いといいますが、森さんは月に20人ほどのお客様を対応しているのだそう。
-----接客経験が皆無だったとのことですが、サービス開始当初と比べて、森さんご自身に変化はありましたか?
森さん:徐々に引き出しが増え、少しずつ自信を持って対応できるようになったかなと思います。
インターン時代にオフィス家具特集記事の執筆などを担当していたため、自然とオフィスチェアに関する知識が溜まっていたことも役立っていますね。今では「Kagg.jp」の"おすすめポイント"なども迷わずお伝えできるようになりました。
-----一番印象に残っているお客様は?
森さん:2度来店されたお客様が印象に残っています。社員の紹介で1回目来店された時には、2~3個までにチェアを絞られたものの、最終的に決められず、保留となりました。
その後、メールでお客様からいただいた質問に丁寧に答えつつ、プラスαで豆知識やお役立ち情報などを率先してご提供していました。
すると、2回目の来店をしてくださったんです。そして、その日に一番お気に入りのチェア1つに絞ることができ、注文していただけました。とても嬉しかったので、今でも忘れられません。
-----1回目の来店後のフォローが、きっと丁寧だったからですね!嬉しいですね。
ネガティブ思考も改善中
未経験のことに対しても、とにかく丁寧な対応が印象的な森さんですが、実はとてもネガティブ思考なのだそう。そのため今は、なるべくポジティブに思考できるように意識しながら仕事に取り組んでいるといいます。
-----具体的にどのような工夫をしていますか?
森さん:特に社会人になってからは、ひとつひとつの失敗に対して長時間落ち込んでいたら、どんどん時間がなくなってしまうので、"反省の時間"を短くするようにしています。
一日の終わりに、その日できたこと・できなかったことを振り返る時間を設けていますが、反省はその時間内で終わらせるようにするんです。
「うまくいかなかったから、次はこうしてみよう!」「ここがきっと原因だから、次は改善してみよう」とすぐ気持ちを切り替え、次のアクションに繋げていくことが大切だと考えています。
-----スキルやノウハウが足りないことに落ち込むこともありますか?
森さん:新人なので、スキル不足やノウハウ不足はいつも感じています。
でも、ある時「1年目に求められているのは、スキルやノウハウではなく、固定観念に縛られない新しい視点やアイデアなのではないか」と気が付いたんです。そのサービスを実際に使ってくださっているユーザーの方と一番近い目線になれるのは、1年目の特権なのではないか、と。
まだサービスの運営側の視点があまり持てていないからこそ持てる視点もあると思っています。それを、うまく運営に活かしていくことができたらいいですね。
これも、物事をだんだんポジティブに捉えられるようになったからこそ、気が付けたことかもしれません。
信頼して仕事を任せてもらえる人材に
-----きっと、ご自身の弱みにも丁寧に向き合っているからこそ、社内でも新規サービス対応という大事な役割を任せてもらえたんですね。最後に、今後の目標についてお聞かせください。
森さん:私の人生における目標は、信頼して仕事を任せてもらえる人材になることです。
信頼し合える関係を築くために、まずは任された仕事はしっかりやり切る。そのうえで、期待を超えた成果を出す。このことを徹底して仕事に取り組んでいきたいです。
自身の弱みにも丁寧に向き合い、とにかく誠実に仕事に向き合っている森さんの姿は、とても頼もしく感じられます。
すべての仕事のベースに"誠実さ"や"丁寧さ"があれば、きっと今の努力が開花する時がやってくる…そんな純粋な気持ちになれるインタビューとなりました。
仕事がなかなかうまくいかずに悩んでいる人は、「自分は、誠実に丁寧に仕事に向き合えているだろうか」と一度振り返ってみると、新たな気付きに出会えるかもしれませんね。
出典元:47インキュベーション株式会社
出典元:Kagg.jp
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