日々の仕事に取り組んでいる中で、つい「自分はこれがやりたい」「自分の成長のためには、これが必要」と、自分目線になってしまっていることはありませんか?
「今は、主語が"自分"ではなく"会社"になったと感じていて、それが当事者意識の表れでもあると思っています」第二新卒として昨年9月にRecustomer株式会社へ入社した村田麻央さん(25)の言葉です。
前職ではどうしても主語が"自分"になってしまっていたそうですが、彼女はなぜ意識を変化させることができたのでしょうか。詳しく話を聞きました。
購入後体験プラットフォーム『Recustomer』
Recustomer株式会社は、「購入後体験から新たなビジネス機会を作り出す」をミッションに掲げ、購入後体験プラットフォーム『Recustomer』を運営しています。
購入者からのリクエストの受付から在庫の補充までの返品・交換・注文キャンセル対応業務を自動化することで、小売事業者の時間とコストを削減し、返金を再購入に転換することで小売事業者の売上成長を支援します。
同社は今年9月、総額約1.5億円の資金調達を実現。今後はカスタマーサポート業務の効率化だけでなく、リピーターを生み、売上に繋げていく既存顧客向けのマーケティングツールとしての価値を高めていくとしています。
どれも主語が"自分"だった前職
村田さんは、新卒入社したIT企業にて1年半勤務した後、2020年9月に同社へ転職。現在は、マーケティングをはじめ、広報や採用など幅広い業務を担当しています。
-----就活時には、どのようなキャリアを想い描いていましたか?
村田さん:「"自分のもの"と思える事業を持ちたい」「初期の段階でプロダクトにかかわり、それをグロースさせる経験がしたい」という想いのもと、IT業界を中心に見ていました。
新卒入社したIT企業では、toCサービスのマーケティングを担当しており、新規顧客の獲得を目指して日々奮闘していました。
-----「初期の段階でプロダクトにかかわり、それをグロースさせたい」と思うようになったのはなぜですか?
村田さん:「社会に対して良い影響を与えることで、肯定されたい」といった想いがベースにあります。
大きいプロダクトというのは、多くの人が「お金を払ってでも利用したい」と考えているから大きく成長しているわけで、それほど価値があるということ。
そのため、自分が初期から携わるプロダクトが大きくグロースするということは、世の中に価値を提供していることになるので、私はそれが経験したかったんです。
-----前職では、その経験ができたのでしょうか?
村田さん:実のところ、できませんでした。ありとあらゆる新しい企画をどんどん出していたのですが、まだ入社したばかりの新人だったので色々な視点も欠けていたのでしょう。全く受け入れてもらえず…。
今振り返ってみると、どれも主語が"自分"でした。「自分はこれがやってみたい」という気持ちだけでは、なかなか受け入れてもらえないのは当たり前ですよね。
構想段階から『Recustomer』に携わることに
前職では、会社の規模も大きく、各自が担当する仕事も細分化されていたため、「もっと色々なことをやってみたい」「もっと成長スピードを速くしたい」といった想いが生まれ転職を考え出したと、村田さんは当時を振り返ります。
-----どのような軸で転職活動をしていましたか?
村田さん:少なからずマーケティングの経験がありましたので、マーケティング職で転職先を探していました。
一番大切にしていた軸は、スタートアップであることと、伸びる市場にいること。これも、「初期の段階でプロダクトにかかわり、それをグロースさせたい」気持ちがあったからです。
その中でピタッとはまったのがRecustomerだったので、入社を決めました。
-----入社当初から、購入後体験プラットフォーム『Recustomer』を担当されていたのですか?
村田さん:いえ、実は入社当初は『Recustomer』はまだ生まれる前で、別サービスを立ち上げた段階にいました。
その後、『Recustomer』の構想が生まれ、どんなサービスにしていくのかを考え始めたんです。そのため、まさに構想段階からこのプロダクトに携わっていることになります。
-----まさにずっと希望されていたことが叶ったのですね…!
村田さん:今はまだグロースに向けて走っている段階ですが、初期段階からプロダクトに関わることは叶いましたね。構想からジョインしているため、プロダクトへの納得感や共感が大きく、当事者意識がとても育まれていると感じます。
前職ではずっと"自分"だった主語が"会社"になったと実感できたのは、そのためです。
「自分にとって」ではなく「会社やプロダクトにとって」なにが大切なのか。このように考えることができるようになったのは、結果的に自分にとっても大きな成長だったと感じています。
できない理由よりも「どうすればできるのか」を考える
しかし、初期段階のプロダクトをグロースさせることはそう簡単なことではありません。実際村田さんも、さまざまな壁に直面しながら走り続けていると言います。
-----そのような壁に直面した時は、どのように乗り越えていますか?
村田さん:「できない理由」を考えるのではなく、「どうすればできるのか」を考えるようにしています。
この考え方は、取締役陣の姿勢から学びました。諦めるのは簡単だけど、「信じ続ける」「やり続ける」ことが何より大切。これをまさに体現している人たちなんです。
このような視座を持った人たちと一緒に近くで働けることはとても価値のあることですし、共感できる姿勢だからこそ「一緒にこのプロダクトをグロースさせたい」「貢献したい」と思えます。
-----具体的にどのような場面で、困難を感じましたか?
村田さん:困難は常に感じていますが…入社した直後にメディアの立ち上げをポンっと任された時は驚きました(笑)。任せていただけたことは嬉しかったのですが、メディアの運営経験など全くなかったので、それこそ「どうすればできるのか」だけを考えていましたね。
まずは自分なりに勉強して、インプットして、それを形にしていきました。そこから徐々に安定的にリードが獲得できるようになってきた後は、インターン生を採用してコンテンツ制作を手伝ってもらうことに。軌道に乗せていくまでが大変でしたが、今でも印象に残っている初仕事です。
信じているからこそ、ワクワクする
-----最後に、今後の展望についてお聞かせください。
村田さん:「"自分のもの"と思えるプロダクトを持ちたい」という目標はRecustomerで叶ったと思っています。そのため、今後は本気で『Recustomer』をグロースさせ、世界や社会に新しい価値を広げたいです。
それができるプロダクトだと信じているからこそ、ワクワクします!
自分の想いをベースに転職を叶え、今まさにプロダクトのグロースに向けて邁進している村田さん。その姿はとても生き生きしていました。
主語が"自分"ではなくなったからこそ、彼女自身も一気に成長できているのかもしれません。
出典元:Recustomer株式会社
出典元:Recustomer
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