就活をはじめとする人生のさまざまなシーンで「人と違うことをするのが怖い」「周りに合わせるとなんとなく安心する」と、つい周囲にペースを合わせてしまっている人は少なくないのでは?
株式会社デジタルブラストの伊藤笑里さん(22)は法学部グローバル法学科に在籍する大学4年生。もともとは22卒として来年春に入社予定でしたが、いち早く同社の正社員になる道を選択しました。
なぜ、卒業を待たず正社員として働く道を選んだのか?自分ならではの道を進む勇気をどうやって出しているのか?伊藤さんに取材しました。
宇宙に価値を「デジタルブラスト」
株式会社デジタルブラストは“宇宙に価値を”提供するために常に挑戦し、宇宙産業の変革を実現していく宇宙ベンチャー。
日本の宇宙産業をより価値あるものにしていくために、事業戦略・デジタル・プロモーションなど多様なプロフェッショナルによる総合提案を通して新たな宇宙産業の価値確立を目指しており、宇宙ビジネスを取り巻く可能性とエンターテインメントを融合したオウンドメディアも運営しています。
コロナ禍で進路を方向転換
伊藤さんは大学3年の3月にインターンとして同社にジョイン。およそ半年間のインターンを経て、今年9月に正社員として入社しました。
現在は、マーケティングのデジタルシフトを支援するコミュニケーション事業部に所属し、自社メディアである宇宙関連情報媒体の執筆などをメインに担当しています。
-----ファーストキャリアを選ぶまでの道のりを聞かせてください。就活はいつ頃始めましたか?
伊藤さん:就活を始めたのは大学3年の2月頃です。
もともと海外の大学院への進学を目指していたたのですが、コロナ禍で渡航が難しくなったことなどから方向転換し、就活をスタートしました。
就活では、以前から志望していた宇宙系の仕事を軸に企業を探したのですが、なかなか自分に合う企業と出会えず。そんなある時、友人が音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」を使って就活しているのを見て、「そんな就活もあるのか…」と驚き、私もクラブハウスを活用してみることにしました。
そうして、宇宙系の仕事をしている人を探していたところ、デジタルブラスト人事担当者のアカウントを発見してコンタクトを取ったのが、インターンを始めたきっかけです。
-----なぜ、宇宙系の仕事を志したのですか?
伊藤さん:幼い頃から天体や星座に興味があったからです。宇宙飛行士に憧れていた時期もありました。
物理が苦手だったこともあり大学は法学部に進学したのですが、大学2年次に留学したオーストラリアの大学で“宇宙法”という分野に出会い、「文系でも宇宙に関わる仕事ができるのではないか」という可能性に気づき、宇宙系の仕事に就きたいという想いが再び高まりました。
いち早くキャリアを積むために入社
-----デジタルブラストへの入社を決断した決め手は?
伊藤さん:いま日本には多くの宇宙ベンチャーがありますが、その多くは衛星やロケット打ち上げなどハード面を担っており、宇宙ビジネスというソフト面を手がけている会社は少ないです。
私が学んでいる宇宙法の知識を活かして働くことを考えた時に、宇宙ビジネスを推進するデジタルブラストがマッチしていると感じました。
また、インターンをする中で、温かい人柄で仕事もできるメンバーの方々に惹かれ、「この人たちと一緒にこの会社で働きたい」という気持ちが育ったことも、入社を決断した理由の一つです。
-----大学卒業を待たずに、正社員として入社することにしたのはなぜですか?
伊藤さん:その方が、早くスキルを身につけられると思ったからです。
「インターンとして週3日働くよりも、正社員として週5日働いた方が早くスキルを身につけられるのではないか」「コロナ禍で外出が難しくなって増えた時間を無駄にせず、他の人よりも早くスキルを身につけて会社の戦力になりたい」と自分のキャリアを見据えた上で決断しました。
大学生活をいち早く終わらせることへの葛藤はありましたが、“キャリアを積んでゆくゆくは海外にも出たい”という目標を実現するためには、少しでも早く仕事を始めて、いろいろなことをどんどん吸収することが近道だと考えたからです。
「これくらいできれば」以上の成果を出す
-----インターンからそのまま入社が決まったということは、それだけ伊藤さんの仕事ぶりが評価されたのだと思います。インターンとしてどのように仕事に向き合っていましたか?
伊藤さん:心がけていたのは、責任感を強く持ってタスクを必ずこなすことです。
「学生だからこれくらいできればいい」という枠に収まらず、それ以上の成果を出すことを意識していました。
-----これまでを振り返って「こういう姿勢でいたことが良かった」といったことはありますか?
伊藤さん:二つあります。
一つ目は、インターン時代にできるだけ社員の方と話す時間を設けたことです。
働いている人たちがどのような想いを持ち、どういった経緯で入社したのか聞くことはとても興味深く、また、「自分も戦力になって、この会社と一緒に成長していきたい」という想いが湧いてきました。
二つ目はミスから学ぶ姿勢です。学んで終わりではなく、次に活かせるようにメモしてリスト化し、同じミスを二度と繰り返さないように心がけています。
指摘や注意をポジティブに受け止める
-----くじけそうになったことはありますか?
伊藤さん:正社員になった途端に任されるタスクの重要度や数が増え、初めて経験する仕事も多くなりました。そのような中で、「できた!」と思って提出したタスクがやり直しになる日々が続いた時はくじけそうになりました。
-----それをどう乗り越えましたか?
伊藤さん:先輩からの「聞くことに対して罪悪感を覚える必要はない」というアドバイスが転機になりました。
最初のうちはわからないことを聞くのが苦手だったのですが、先輩のアドバイスに従って、“やるべきタスクをクリアにして、自分でやるべきことはやり、わからないことは聞く。注意されたことは繰り返さない”という姿勢を意識して仕事に向き合い続けるうちに、次第に改善されていきました。
-----モチベーションはどのように維持していますか?
伊藤さん:先輩からの指摘や注意を感謝してポジティブに受け止めるようにしています。
忙しい中、わざわざ時間を割いて私の仕事をチェックして指摘してくれているのだから、「怒られた…」と受け止めて落ち込むのではなく、「これを改善したら自分の成長につながる」と前向きに捉えるようにしています。
後悔するよりは、失敗してもいいから挑戦
-----これからのビジョンを聞かせてください。
伊藤さん:私が運営を担当しているメディアをもっと成長させて有益なメディアにしたいです。
また、私は業務と関係のある資格を毎月1個ずつ取得するようにしているのですが、そのように毎月少しずつ小さな目標を持って達成し続けることで、成長していきたいと思っています。
そうして、まずはコミュニケーション事業部内で戦力になって、ゆくゆくは会社全体の中でも戦力として頼られる存在に成長していきたいです。
-----自分ならではのキャリアの築き方をされているのがとても素敵ですね。同じように「自分らしいキャリアを築きたい」と考えている同世代に向けて、メッセージをいただけいますか?
伊藤さん:周りと違うこと・一般的に普通とされていることと違うことをするのは勇気がいります。しかし、本当にやりたいと想っていることを強く願い、自分で考えて行動すればするほど、夢に近づけるのではないでしょうか。
自分の望むキャリアに就いて仕事に没頭する日々を送るのは、何よりも幸せなことだと思います。
それを実現するために必要なのは、慎重になりすぎて行動に移さないことではなく、まずは行動してみること・挑戦すること。自分ならではのキャリアを築くために、諦めず、自分を信じて最後まで真っすぐ進んでほしいと思います。
-----周りと違う選択をするとき、どうやって勇気を出していますか?
伊藤さん:「勇気がなくてやらなかったら後悔する」「後悔するよりは、失敗しても良いから挑戦してみよう」と考えるようにしています。
目標に向けて、いち早くキャリアを積み重ねている伊藤さん。遠くない未来、伊藤さんが宇宙ビジネスの分野でグローバルに活躍する姿が目に浮かぶようです。
先行き不透明な時代だからこそ、自分ならではのペース・やり方でキャリアを切り拓くことは今後ますます重要になってくるかもしれませんね。
自分の目標にいち早く到達するために、自分ならではのやり方・進め方を大切に行動してみてはいかがでしょうか。
出典元:デジタルブラスト
出典元:SPACEMedia
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