コロナ禍の中、実施される機会が増えているWeb面接。慣れないため、流れや注意点などがわからず困っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、Web面接の流れや、気をつけておきたい注意点を紹介。また、カンペやイヤホン、マスクなどの気になるマナーについても詳しくご紹介するので、これからWeb面接を行う人はぜひ参考にしてください。
- Web面接の流れを6つのステップに分けて紹介
- 知っておきたいWeb面接のマナー・気をつけておきたい6つの注意点
- Web面接でよくある質問FAQ
Web面接の流れは?どのように進むの?
初めてWeb面接をする人は、どのような流れで進むのかわからず不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
以下では、Web面接の流れを6つのステップに分けてご紹介します。Web面接のシミュレーションをする参考にしてくださいね。
STEP1.身だしなみを整える
まずは、Web面接のために身だしなみを整えることから始まります。
「カメラに映るところだけきれいにしておけばいいや」という気持ちで、足元やズボンなどを適当にしているとカメラに映った際に印象が悪くなってしまいます。実際に身だしなみをきちんと整えているかを調べるために、「その場で起立してください」という指示があることも。
直前になって慌てないように、Web面接を受ける前日には、スーツの準備をしておきましょう。
また、オンラインであっても髪型やメイク、ひげなどの細かなところも面接官は見ています。必ず身だしなみを整えておきましょう。
また、カメラを通すと光の加減などによっては、顔色が暗く映ってしまったり、メイクが濃く見えてしまうことも考えられます。オンライン上での見え方を確認するために、Webカメラを通して確認しておくことがおすすめです。
STEP2.通信状況やカメラ・マイクの確認などをして事前準備をする
Web面接をするデバイスに慣れていないと、時間が近くなってもなかなか面接する場所にログインできずに焦ってしまうこともあるでしょう。
必ず事前に面接をする場所にログインをする練習をしましょう。操作になれたら、通信状況やカメラ、マイクなどの確認をし、問題なく音が拾えているのかカメラは映っているのかなどを確認できるといいですね。
可能な場合は友達や家族などと一度面接をするツールを利用して通話し、自分の環境で問題なく利用できるのか試してみるといいでしょう。
通信状況が悪いと自分の回答が相手に伝わらずコミュニケーションがままならないこともあります。通信状況に問題がある場合は、事前にホテルやレンタルオフィスなどを利用できるように準備しましょう。
STEP3.面接をする場所にログインをする
面接開始時間の十分前には、面接をする場所にログインして準備をしておきましょう。
企業によっては「面接の◯分前にはログインして」と指示を出すこともあります。必ず指示が出ていないのかメールや連絡を確認しておきましょう。
面接をする場所にログインした後は、面接官がいない場合はカメラの移り具合や自分の身だしなみなどの再チェックを行いましょう。
面接官がすでに入室している場合は、せわしなく動いているところを見せるわけにはいけないのでおとなしく座っていることをおすすめします。また、質問に対する回答をもう一度復習するのもいいでしょう。
関連記事:就活での採用面接でよく質問される25項目と質問の意図【就活の面接対策】
STEP4.入室したらまず挨拶を行う
面接官が入室してきたらまずは挨拶を行いましょう。
面接官が入室してきたのに関わらず、面接が始まるまで一言も話さなければコミュニケーション能力がないと思われてしまうことも。
また、第一印象は六秒で決まるともいわれているので、初めの一声は元気よく話すことを意識しておきましょう。
STEP5.指示に従って面接を行う
無事入室ができ、面接が始まったら面接官の指示に沿って話をしましょう。
面接ではよくある質問に事前に対策をしておくことをおすすめします。
例えば「自己紹介をしてください」「志望動機はなんですか」などの質問がされることが多いです。
何も準備をしていないと、しどろもどろな話し方になってしまい、論理的思考力がない人だと思われてしまいます。
質問に事前に準備をしておきたい人は「【例文をチェック】就活の面接での「自己紹介」で必須の5つの要素を徹底解説!」や「就活での志望動機の書き方は?書くときの6つのポイントや、例文を紹介」を参考にしてみてはいかがでしょうか。
STEP6.退室の挨拶を行い、接続を切る
退出してくださいという指示が出た後は、指示に従って接続を切りましょう。
退出をしてくださいという指示が出る前に、失敗したからという理由で接続を切るのは避けましょう。失敗したと思っても最後まで続け、自己判断で終わりにするのはNG。経験を積むためにもWeb面接に最後まで集中しましょう。
また、退室したと思ってもできていなかったということが起こらないように、何度かしっかり退出できているか確認することをおすすめします。
知っておきたいWeb面接のマナー・気をつけておきたい6つの注意点
Web面接では、対面の面接とは違った注意点があります。
以下では、面接官に好印象を残すために知っておきたいWeb面接のマナー・気をつけておきたい6つの注意点をご紹介します。
マナー1.雑音が出ない落ち着いて会話できる環境で面接をする
知っておきたいWeb面接のマナーの1つ目は、雑音が出ない落ち着いて会話できる環境で面接をすることです。
周囲の騒音が気になる場所だと、雑音が入って面接官が採用候補者の言っていることが聞こえなくなったり、周囲の音のせいで面接官の声が聞こえなかったりすることもあるのではないでしょうか。
面接をする際に雑音が入ると、面接官とコミュニケーションが難しくなり、正しく判断してもらうことが難しくなります。
近くの道路で修理工事をしている、自宅だと家族の出入りがあって集中できないなどのケースの場合は、自宅以外の場所で受けることをおすすめします。
マナー2.スマホやパソコンなどの音がでないよう通知はオフにする
知っておきたいWeb面接のマナーの2つ目は、スマホやパソコンなどの通知音がでないよう通知はオフにすることです。
一般的な面接でもスマホの電源を切って挑むように、Web面接でも音に関するマナーはとても大切です。話している途中にピコピコと音がなると、邪魔になるだけではなく、面接に対する意識が低いと思われてしまうことも。
必ず、音の出るものをチェックして、電源を切ったり通知をオフにしたりしておきましょう。
スマホやパソコン以外にも、目覚まし時計やテレビなどにも気をつけてチェックしてくださいね。
また、音がでないものでも画面上に通知が出ると気が散ったり、目線が泳いでしまったりすることも。音が出ないものも通知はオフにしておくことをおすすめします。
マナー3.カメラや通信状況・充電は予め確認しておく
知っておきたいWeb面接のマナーの3つ目は、カメラや通信状況・充電は予め確認しておくことです。
カメラの不調や通信状況は、面接の直前になって気づいてもどうしようもできないことがほとんどでしょう。直前になって大慌てしないためにも、カメラが映るか、音質は大丈夫なのかなどを確認することをおすすめします。
また、Wi-Fiやパソコンの充電が足りなくなり途中で切れてしまわないように、充電は前日のうちにすませておきましょう。
他にもカメラの映り込みによって部屋が見えることもあるので、部屋の掃除をしておくほうがベターです。Webカメラに映る背景をどこにするのかを予め決めておくこともおすすめです。
マナー4.通信トラブルが発生した際の対策を検討しておく
知っておきたいWeb面接のマナーの4つ目は、通信トラブルが発生した際の対策を検討しておくことです。
いくら事前に備えておいたとしても、通信トラブルが起こってしまうことがあります。トラブルが起こったまま放置していてると、面接を放棄した人だと思われる可能性があります。
トラブルが起こってすぐに連絡ができるように、面接担当者の電話番号やメールアドレスを控えておきましょう。
マナー5.Web面接であっても目線はキョロキョロしない
知っておきたいWeb面接のマナーの5つ目は、Web面接であっても目線はキョロキョロしないことです。
Web面接でも実際の面接と同様に目の動きはよく見られています。
画面越しの相手を見てしまいがちですが、それでは面接官は目があっている気持ちにはなりません。
面接官と目を合わせて話したい場合は、カメラのほうを見ることを意識しましょう。
マナー6.指示が出るまで退出しない
知っておきたいWeb面接のマナーの6つ目は、指示が出るまで退出しないことです。
指示が出る前に退出をすると「機械トラブルが起こった」と思われたり「最後まで話を聞かない人」といぶかしまれたりする可能性があります。
「面接は以上になります。退出してください」のような指示の後「本日はありがとうございました」とお礼を言い退出をしましょう。
Web面接にふさわしい服装・身だしなみの整え方
Web面接も対面の面接も同様に、身だしなみはとても大切です。
面接にふさわしい身だしなみがわからないという人は、以下でご紹介する男性・女性別のふさわしい身だしなみの整え方を参考にしてくださいね。
男性にふさわしい服装・身だしなみの整え方
男性は、髪型やひげ、スーツのネクタイなどに気を使うことをおすすめします。
髪型が寝癖でボサボサだと「だらしない人」だと思われてしまいます。髪型を整える方法が知りたい人は「【男性向け】就活時の髪型は?清潔感を出すための7つのポイントを紹介」を参考にしてください。
また、体の真ん中にくるネクタイの色は、面接官の印象に大きく影響を与えます。ネクタイの色を吟味することによって、自分の与えたい印象を残せるようにすることをおすすめします。
ネクタイの色を印象ごとに選びたい人は「就活時のネクタイで好印象を与える色・柄の選び方│結び方や長さなど気になる内容も解決!」を参考にしてみてはいかがでしょうか。
また、スーツを購入していない人は「就活時のリクルートスーツの選び方5つのポイント!色・値段・持ち運びはどうする?」を参考にして急いでスーツを準備しましょう。
女性にふさわしい服装・身だしなみの整え方
女性の場合は、髪型や化粧などに気をつけることがポイントです。
髪の長い女性は、お辞儀をする際に髪が顔にかかってしまいそのたびに手で直さなければいけません。手をせわしなく動かしていると「落ち着きがない人」だと思われる可能性があるので、髪の毛はまとめたほうがベター。
髪の短い女性や、他の髪型の人でふさわしい髪型を知りたい人は「【女性向け】就活で好印象を与える髪型は?前髪・長さ別のアレンジのポイントを紹介」を参考にしてみてはいかがでしょうか。
また、メイクをすることで血色感がまし、イキイキして見えるようになります。普段メイクをしない人には難しいかもしれませんが、就活を機にチャレンジしてみるのも一案です。
メイク初心者の人や、業界別のメイクを知りたい人は「【就活メイク】業界別のメイク・アイテム別の選び方や揃えておきたい道具まで徹底紹介!」を参考にしてくださいね。
Web面接でよくある質問FAQ
Web面接ならではのバーチャル背景・イヤホン・カンペ・マスクなどの問題に不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
以下では、Web面接でよくある質問や不安について回答してきます。
Web面接をする際の背景は変えたほうがいい?バーチャル背景もOK?
Web面接をする際に「背景」について悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
背景が生活感が感じられ、ごちゃごちゃしていると「整理整頓ができない人」と思われる可能性があります。
最も理想的なのが、背景が単色の壁になっていることです。面接官も他のものに気を取られることなく、面接に挑みやすくなるでしょう。単色の壁がない場合は、カーテンをうまく利用することをおすすめします。
バーチャル背景を使っていいのかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
バーチャル背景を使うと、合成感が出るだけではなく体の動きでチラチラと部屋の中が見えてしまいます。また、ツールによっては面接の通信状況が悪くなる可能性もあります。
バーチャル背景を使うのは、背景が単色の壁・カーテンにできない場合のみにしておくほうが賢明です。
Web面接をするふさわしい場所は?
Web面接を自宅でやるべきか別の場所でするべきか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
知らない場所よりも自宅のほうが落ち着いて面接を受けれる人も多いでしょう。通信状況や周りの環境などに特に問題がなければ自宅で受けることをおすすめします。
自宅以外の場所で受ける場合は、インターネットを使用できるホテルやレンタルオフィスを使用することをおすすめします。
レンタルオフィスは30分や1時間などの時間で区切って使用でき、値段もホテルよりリーズナブルなのが特徴です。
注意したいのが、レンタルオフィスを借りる際に時間ギリギリに借りることです。面接の時間が1時から1時半の場合は、余裕を持って12時半〜2時程度まで借りることをおすすめします。
可能であれば事前にインターネットの通信環境、騒音はないのか、背景にできるような場所はあるのかを確かめておくと安心です。
Web面接でイヤホンをしていいの?
Web面接でイヤホンをしていいのか不安になっている人もいるのではないでしょうか。
イヤホンをすると、相手の声が聞き取りやすくなったり、雑音が少なくなったりするため、イヤホンをすることは問題ありません。ただしあまりにも派手すぎるものは避けるほうが賢明です。
イヤホンは、必ずマイクが付いているものを準備しましょう。マイクがイヤホンに付いていない場合、面接官に声がきれいに届かないことも考えられます。
また、ヘッドセットをしていると顔が隠れてしまう可能性があり、印象に関わるので注意しておくことをおすすめします。
Web面接でカンペは読んでいいの?
頻出の質問の回答を覚えるのが大変だから、カンペを使いたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
カンペをパソコンに貼り付けたり、壁に貼ったりして読もうとしている人もいるでしょう。
残念ながら目の動きでカンペを読んでいることはわかってしまいます。
自分はうまくカンペを読めていると思っている人は、実際にカンペを読んでいる様子を録画しながらチェックしてみましょう。目の動きが不自然なことに気づくのではないでしょうか。
カンペを読んでいることが面接官に伝わると、「努力ができない」「ずる賢い」とマイナスの評価がつくことも。サラサラと話せなくても、心のこもった言葉をつかって回答を伝えることをおすすめします。
マスクはWeb面接でもしたほうがいいの?
感染症対策をしていることを伝えるためにマスクをしたほうがいいのかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
Web面接では、マスクをする必要はありません。マスクをしていると「なんでマスクをしているのかな」と不審に思われたり、顔の表情が見えず思っていることが伝わりにくくなったりする可能性があります。
面接官が複数の場合は、感染症対策のためにマスクをしていることもありえますが、合わせてマスクを着用しなくても大丈夫なので安心してくださいね。
何分前に入室すればいいの?
Web面接では早めに入りすぎると、すでに入室している面接官と気まずくなるかもと思っている人もいるのではないでしょうか。
かといって、時間ギリギリに入ると機材トラブルが起こってしまうことも。
Web面接の入室時間は、企業が指定した時間の10分前程度に入室することをおすすめします。
少なくとも10分前には、身だしなみや通信環境の確認を行った上で、入室すると安心して面接を受けれるようになりますよ。
通信トラブルが起こった場合はどうすればいいの?
Web面接で最も怖いトラブルのひとつが「通信トラブル」ではないでしょうか。
通信トラブルは、直そうと思ってもすぐに直せるものではないことがほとんどです。通信トラブルが起こってしまった場合は、採用担当者に連絡を行いましょう。
すぐに伝えなければいけない内容なので、できれば電話をすることをおすすめします。事情があって電話ができない場合はメールで通信トラブルが起こったことを伝えましょう。
通信トラブルが起こった際はその後の対応が重要です。落ち着いて連絡できるように、万が一のことも検討して連絡先や伝える内容を検討しておくといいですね。
Web面接の日程確定・伺いメールの返信の書き方
Web面接の日程を確定するメールや、変更するメールの書き方がわからず困っている人も多いのではないでしょうか。
日程についてのメールは可能な限り迅速に出すことが大切です。「どうすればいいかわからない」からといって後回しにしないように気をつけましょう。
面接の日程を変更してもらう場合は、あらかじめ複数の候補を出した上で「上記の日程で叶いません場合、〇〇様の都合の良い日を指定してください」のように伝えるとGOOD。
何度もメールのやり取りをしないですむように、必要な情報を過不足無く書くことを意識するといいですね。
例文とともに日程変更のメールの書き方を知りたい人は「【例文】面接の日程変更する方法とお礼の伝え方を徹底解説【就活・転職】」を参考にしてみてはいかがでしょうか。
マナーを守ったWeb面接を行って、好感度をあげよう
- Web面接であっても、見えないところまで身だしなみを整える
- 通信状況・カメラ・イヤホン・マイクなどの準備は抜かり無く行う
- 退出の指示が出るまで退出はしない
本記事では、Web面接のマナーや流れ、よくある質問などをご紹介しました。
初めてのWeb面接で緊張してしまうことも多いでしょうが、大切なのは自分の考えや気持ちを伝えてマッチする企業に就職することです。
Web面接の通信状況やデバイスに緊張しすぎて自分の思っていることが伝えられなくならないように、通信状況やカメラなどを事前に準備しておきましょう。
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