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読書感想文の書き方は?小学生・中学生・高校生・社会人まで誰でも使えるテクニックを紹介

U-NOTE編集部

2021/11/24(最終更新日:2021/11/24)


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「読書感想文を書かないと行けないけれど、何を書いたらいいのかわかない……」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、小学生・中学生・高校生・社会人まで、誰でも使える読書感想文のテクニックや、書くまでの流れなどを紹介。構成の作り方や原稿用紙のルールなども紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

本記事の内容をざっくり説明
  • 読書感想文を書くまでの流れ5ステップ
  • 読書感想文の基本の構成
  • 読書感想文を書く際に知っておきたい原稿用紙の5つのルール

 

読書感想文は「本選び」と「構成」がポイント

読書感想文は、本選びと構成が重要です。

小学生・中学生が本を選ぶとき、大人はついつい「いい読書感想文」を書いてもらいたくて、自分の読んでもらいたい本を読ませようとしてしまうのではないでしょうか。しかし、強制された本では興味を持って読めず、感想を書けない可能性もあります。まずは、興味が持てる内容の本を選ぶことが大切です。

また、社会人が読書感想文を書くための本を選ぶときは、書きやすそうなテーマのもの、なぜその本を選んだのかを理由づけられるものを選ぶことをおすすめします。

興味が持てる本を選ぶのは大前提として、次に重要となるのは「構成」です。読書感想文は、感想文を書くまでがゴール。

感想文を読んだ相手に伝わりやすい内容を書くには、基本の「型」があります。本記事下部で紹介する「読書感想文の基本の構成」を参考に書くことで、内容が整理された読書感想文が書けるでしょう。

 

読書感想文を書くまでの流れ5ステップ

読書感想文を書く際には、ただ本を読むだけでは後で「何を書いたらいいのかわからなくなってしまった……」となるケースも。後で感想文を書くことを前提に読み進める必要があります。

以下では、読書感想文を書くまでの流れを5つのステップに分けてご紹介します。

 

STEP1.自分の興味のある本を選ぶ

読書感想文を書くまでの流れの1つ目は、自分の興味のある本を選ぶことです。

興味のない本を選んでしまうと、読むことが苦痛になってしまうだけでなく、内容をよく把握できない可能性もあります。

特定の本を指定されている場合などはやむを得ませんが、複数指定されている場合は、最後まで読む自信がある本を選び、本を読む時間を楽しめるようにしましょう。

 

STEP2.気になる場所をメモしながら本を読む

読書感想文を書くまでの流れの2つ目は、気になる場所をメモしながら本を読むことです。

ただなんとなく読んでいると「なんとなく面白い本だった」という感想で終わってしまいます。「面白かったです」と書くだけでは読書感想文にはなりません。具体的にどのような点が面白かったのか、興味が出たのかを深堀りする必要があります。

自分の本を読んでいる場合は気になった部分を「赤の線」で、わからない・疑問に思ったことは「青の線」で線を引きながら読むのも一案です。

本が借り物の場合は、書き込みはできないため、気になったことが書かれている文章のページ数や思ったことを簡単にメモしましょう。

「気になることが特にない」という人もいるのではないでしょうか。気になるところのおすすめの探し方は「感情が動いた場所」に注目する方法です。例えば「なんでこの人はこんなことを言ったんだろう」と疑問に思ったところ、「〇〇の話し方とかキャラクターがかっこいいな」と惹かれたところに注目して、書き留めておきましょう。

 

STEP3.注目した場所や知識を調べてみる

読書感想文を書くまでの流れの3つ目は、注目した場所を調べてみることです。

例えば、よくわからない単語や文章の意味は辞書やインターネットで検索してみましょう。また、作者や登場人物の考え・行動について不思議に思ったところは、自分なりに背景などを検討しながら考察してみます。

自分の力だけでは解決できない場合は、他の人の意見を聞きつつ深堀りしていきましょう。

 

STEP4.何を読書感想文に書くか決める

読書感想文を書くまでの流れの4つ目は、何を読書感想文に書くか決めることです。

たくさんの疑問点・興味を持ったポイントを持った場合、それをすべて書くと結局何に着目したのかわからない文章になってしまいます。

読書感想文を書くときは、ひとつのテーマに絞って書いたほうが自分の気持ちを伝えやすくなります。特に、どの部分に着目したのかテーマを絞ってから書き始めましょう。

 

STEP5.下書きした後は清書する

読書感想文を書くまでの流れの5つ目は、下書きした後は清書することです。

いきなり原稿用紙や本番の紙に書いてしまうと、書きたいことを書き連ねた文章になってしまいます。

そのため、まずは構成に沿って内容を決定した後に下書きをして、だいたいどの順番に何を書くのか決めてから書き始めましょう。

 

読書感想文の基本の構成

読書感想文を書くときの構成が適当だと、読み手にとって「何を言っているのかわからない」文章になってしまいます。

以下では、読書感想文の基本的な構成をご紹介します。

 

構成1.本を選んだ理由

まずは、本を選んだ理由を書きましょう。

「なんとなく面白そうだった」「適当に手にとった」と思っている人は、無意識に興味を持った点を考えてみましょう。例えば「本の表紙がカラフルに彩られていたから、心惹かれた」のような理由でも大丈夫です。

また、「〇〇の問題に関心を持っていたから」「〇〇賞を受賞している有名な作品だから」のような理由もいいでしょう。

 

構成2.あらすじ

次に自分が読んだ本のあらすじを書きます。

本を読んでいない人に「メロスが自分が死ぬかもしれないのに、約束の時間までに帰ってきたのはすごいと思った」と伝えても、内容は伝わりません。

相手が本を読んでいなくてもどのような物語かわかるように内容を要約します。あらすじをまとめるのが難しい人は、目次や、本の裏面によくあるあらすじを参考にするのも一案です。

あらすじは、とても細かいところまで書く必要はなく、大体の概要がわかるように書くのがGOOD。例えばアンパンマンの場合「ドキンちゃんやバイキンマン、アンパンマンなどのキャラクターがいて……」とキャラクターの名前を羅列するのではなく、「アンパンマンという正義のヒーローが、街の人を助けたり悪者を倒したりするお話」と書くとスマートです。

 

構成3.本を読んで感じた気持ち

あらすじを書いたら、本を読んで感じた気持ちや心が動いたことなどを書きます。

例えば「登場人物の〇〇の発言には、ハッとさせられた。というのも〜〜」のように、自分の経験や今の考え方を交えて書くと、自分にしか書けない読書感想文になります。

このように自分の経験や価値観を書く際は、小説の内容としっかりと区別して書くようにしましょう。「これは本の内容のことを言っているのか、自分の経験を言っているのか」と読む人が混乱しないように注意が必要です。

 

構成4.本によって変化したこと

最後に、本を読んで自分の考え方がどのように変化したのかを書きましょう。

例えば「本を読んでこれからは毎日元気に挨拶をしようと思った」「友だちを大切にしようと思った」などの本から受けた影響を書きます。

また、「〇〇について調べてみようと思った」や「〇〇論と対比すると面白そう」などの考えも最後に書くといいですね。

 

読書感想文の題名の書き方

読書感想文の題名は、自分の書いた読書感想文が読まなくても大体の内容がわかるタイトルを付けるのがいいといわれています。

例えば「伊坂幸太郎の砂漠を読んで思ったこと」のようなタイトルでは、読んだ本の名前しか伝わりません。

「日常の大切さ、青春の一瞬さの再確認」のように、大切に思った点をギュッと一言で詰め込めるといいタイトルになります。

 

読書感想文の書き出し方

読書感想文をいざ書こうと思っても、なかなか手が動かないこともあるのではないでしょうか。

読書感想文でまず書くべき内容は、本を選んだ理由です。

例えば「私が〇〇という本を選んだのは、〜〜という理由です」や「〜〜という理由から〇〇という本を選びました」などと書き始めるといいでしょう。

また、本を選んだ理由よりも先に、あらすじを書くという応用テクニックもあります。「〇〇…!主人公のXXは大声で叫んだ。というのも〜〜だからだ。私がこの本を選んだ理由は・・・だからだが、まさかこのような展開になるとは思ってもみなかった。」のようにまるで自分が小説家になったように書き始めるのも一案です。

読書感想文に間違いというものはないので、筆が進まないときには、自分が思うままに書いてみるのも検討するとよいでしょう。

 

一歩上の読書感想文にするテクニックを紹介

次に、読書感想文をさらによいものにするテクニックをご紹介します。

 

テクニック1.必要文字数が足りなければ、自分の経験を書く

一歩上の読書感想文にするテクニックの1つ目は、必要文字数が足りなければ、自分の経験を書くことです。

読書感想文の興味や関心を持ったところだけを羅列すると、指定された文字数を超えない可能性もあります。その際は、クオリティを高くするためにも、自分の実体験や価値観を書くことをおすすめします。

例えば「自分も高校生の時に同じような経験をしたので、XXの諦めない姿に感動しました。自分は〜〜という選択肢を取ってしまったけれど、XXは前向きに物事を考え〜〜していました」のように、登場人物と自分を対比して文章を書くのも一案です。

 

テクニック2.助詞や接続語に気を配る

一歩上の読書感想文にするテクニックの2つ目は、助詞や接続語に気を配ることです。

「登場人物の第一章の歩いているシーンのXXでは……」のように単語と単語をつなぐときに使われる「の」。3つ以上並べて使うと稚拙な文章になってしまいます。「第一章で登場人物が歩いているシーンのXXでは……」とのように言葉を入れ替えることでより洗練された文章になります。

また、「そのため」「つまり」「というのも」などの接続語は読書感想文を読む人を誘導してくれる大切な言葉です。前後の意味が伝わる内容になっているのか、必ず書いた文書を読み直してみて引っかかるところがあれば、改善することをおすすめします。

 

テクニック3.感想を意見に昇華する

一歩上の読書感想文にするテクニックの3つ目は、感想を意見に昇華することです。

「面白かったです」「楽しかったです」のような感想では、子供っぽさを感じてしまう稚拙な文章になってしまいます。

自分の考えた感想を深堀りし、「〜だから、XXだと思った」「〜を見習ってXXをするべきだと思った。しかし問題点が〜」のように、感想を意見に変えていきましょう。

自分の読んだ本の内容以外のことを絡めて意見を書くことで、本を読んで成長した自分が表せますよ。

 

読書感想文を書く際に知っておきたい原稿用紙の5つのルール

読書感想文を書くのに、原稿用紙が配られた人もいるのではないでしょうか。

原稿用紙にはいくつかのルールがあります。ルールを無視して書くとマイナス評価となる可能性もあるので、以下でルールを再確認していきましょう。

 

ルール1.題名を書く際は2〜3マスあける

読書感想文を書く際に知っておきたい原稿用紙の1つ目のルールは、題名を書く際は2〜3マスあけることです。

題名が短い場合は、2〜3マスあけてから書き始めます。題名が長く2〜3マスあけると入らない・窮屈に見える場合は1マスだけあけても問題ありません。

 

ルール2.名前は下1マスあける

読書感想文を書く際に知っておきたい原稿用紙の2つ目のルールは、名前は下1マスあけることです。

名前は、下詰めで書くのが一般的です。「山田◯太郎◯」のように、名字と名前の間に1マスあけ、名前の最後も1マスあくように書きましょう。

名前と題名の間は、一行あけなくても問題ありません。

 

ルール3.句読点は行の始めには打たない

読書感想文を書く際に知っておきたい原稿用紙の3つ目のルールは、句読点は行の始めには打たないことです。

句読点とは「、」や「。」のこと。通常、原稿用紙の1マスに「、」や「。」を書きます。

しかし、一行目に「〜〜でした」二行目に「。そのままでは、」のように書くと違和感があり、ルール違反なので気をつけましょう。

句読点が始めに来てしまう場合は、一行目の「た。」までを同じマスに納めるのが一般的です。または、一番下のマス目の下、原稿用紙の線の外側に書いても問題ありません。

 

ルール4.「」と『』を適当に使わない

読書感想文を書く際に知っておきたい原稿用紙の4つ目のルールは、「」と『』を適当に使わないことです。

「」はカギカッコ、『』は二重カッコと呼ばれます。カギカッコと二重カッコはそれぞれの役割が違うことを押さえておきましょう。

カギカッコは、登場人物の会話を書くとき・本から引用しているとき・強調したいことに使用します。

二重カッコは、他の本の名前を書くとき・カギカッコの中にもう一度カギカッコを入れたいときに使われます。

それぞれの意味の違いを正しく押さえて、間違った使い方をしないように注意しましょう。

 

ルール5.カッコ閉じと句点は同じマスに書く

読書感想文を書く際に知っておきたい原稿用紙の5つ目のルールは、カッコ閉じと句点は同じマスに書くことです。

カッコ開き(「)は、原則として、1マスに書きます。しかし、カッコ閉じ(」)は、句点(。)と一緒に使うことを覚えておきましょう。

例えば、最後の行に「〜です。」と書きカッコ閉じと句点を書く際は、1マスに【す。」】と書きます。

 

自分の心と向き合うことで、いい読書感想文が書ける

本記事のまとめ
  • 読書感想文の本を選ぶときは、自分の興味がある内容を選ぶ
  • メモをしたり、調べたりしながら、心惹かれる場所を深堀りしていく
  • 原稿用紙を使う際は、ルール違反をしないように気をつけて使う

本記事では、読書感想文の書き方をステップに分けて紹介しました。

読書感想文を書くときは、通常の読書と違い、読書感想文を書くことを前提に読み進めることがポイントです。本を読むときに、どこにフォーカスして読書感想文を書くか考えながら読むと、感想文を書くときに困らないでしょう。

本記事を参考に、感想や意見、あらすじなどがわかりやすく書かれた読書感想文を書いてみてはいかがでしょうか。

 

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