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「言葉やスキルが足りなくても、本気だけは伝えられる」ギャプライズ新卒2年目が、圧倒的急成長を遂げた理由

白井恵里子

2021/10/22(最終更新日:2021/10/22)


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金 恩惠さん/提供:株式会社ギャプライズ

社会に出て間もない若手ビジネスパーソンであれば誰でも、「説明が苦手」「まだ営業スキルに自信がない」など自分の足りない部分にばかり目が行ってしまうことがあるのではないでしょうか。

株式会社ギャプライズの新卒2年目・金 恩惠(キム ウネ)さんは、韓国の大真大学を卒業し、日本企業への就職を決めました。慣れない日本語での業務にくわえ、リモート勤務が多いなか、2020年末には四半期ごとの全体報告会にてMVPを受賞。

「入社当初は商談もうまく進められず、お客様を困らせてしまうこともありました」「心が折れそうな時もありました」と話す金さんですが、どのようにして急成長を遂げることができたのでしょうか。

インフルエンサーマーケティングのサポートツール「Klear」

株式会社ギャプライズは、イスラエルをはじめとした海外のマーケティングテクノロジーを日本国内に導入/支援しています。

金さんが担当する「Klear(クリアー)」は、Twitter・Instagram・YouTube・Facebookを分析し、インフルエンサーを活用したマーケティングのすべてのプロセスに関わるソリューションを提供。世界中のSNSアカウントの情報から、検索エンジンを利用して、最適なインフルエンサーを探し出します。

また、選びだしたインフルエンサーの発信内容・ファンへの影響力を見続けることができるほか、インフルエンサーマーケティングの成果を確認することも可能。国内外において、多くの企業が導入しているサービスです。

提供:株式会社ギャプライズ

チャレンジできる環境で働きたい

金さんは、大学在学中にアメリカ・中国・日本の3カ国にて留学を経験。「結果だけではなく過程にも目を向け評価してくれる日本企業で働きたい」という想いのもと、日本での就職を決意し、2020年4月に同社へ入社しました。

入社後はUGCマーケティングテクノロジー「yotpo.(ヨットポ)」でのカスタマーサクセス業務を経て、2020年10月より「Klear」担当へ。現在はセールスとカスタマーサクセスを兼任しています。

-----就活では、どのような軸で企業を探していたのですか?

金さん:留学経験があったので「語学力を活かせること」と、「チャレンジできる環境」を軸として就職活動を行っていました。

-----「チャレンジできる環境」とは具体的にどういうことでしょう?

金さん:学生時代、学科のとあるプロジェクトに参加した時、担当の教授がすでに持っている回答へと生徒たちを誘導していた印象を受け、疑問を持ったことがありました。

「答えがすでにあるなら、私たちが動く意味って何だろう?」「これって"チャレンジ"と言えるのだろうか?」このようなモヤモヤを感じたことから、「答えがない状況の中で、ある程度の自由や裁量権を持って挑むことが"チャレンジ"なのではないか」と考えるようになったんです。

そのため、就職後は自分が思うような"チャレンジ"ができる環境に身をおきたいと思っていました。

提供:株式会社ギャプライズ

就活の舵を取り直し、ギャプライズに出会う

-----そうして出会ったのがギャプライズだったのですか?

金さん:はい!しかし、すんなりギャプライズに出会えたわけではありませんでした。

就職活動の前半では、自分が定めた軸で企業を探し、選考を受けていたつもりだったのですが、内定をいただいても「配属部署」に違和感を抱くことが多々ありました。

「あれ?自分が希望した配属先じゃない…」と、面接で伝えたこととズレがあることに気が付き、内定承諾へと進むことができませんでした。もちろんその配属先決定の背景には、人事の方の「この人なら、ここが良いだろう」という計らいがあったのですが、私はどうしても納得ができなかったんですよね。

そこから「もっと自分の意思をしっかり伝え、ズレが生じないようにしなければ」と気持ちを切り替え、就職活動の舵を取り直した後に出会ったのがギャプライズです。

-----ギャプライズの面接ではどのようなことを話し、何が決め手で入社したのですか?

金さん:自分が持っていた2つの軸に加え、「何になりたいか」「どうなりたいか」は、いろいろな経験をしてから決めたいと伝えました。

多くの人とコミュニケーションを図り、一緒に仕事をするなかで、キャリアビジョンを定めていきたい。そのために幅広い事業を展開しているギャプライズで、自分が考えるような"チャレンジ"がしたい、と。このような私の気持ちを受け入れてもらえたことが入社を決めた理由です。

また、ギャプライズではyotpo.やKlearなど海外のツールを扱っているので、語学力(英語・日本語)を活かせることも決め手のひとつとなりました。

提供:株式会社ギャプライズ

「言葉は通じなくても心は通じる」

金さんは2020年12月にはMVPを受賞し、今や同社にとって貴重な戦力になりました。しかし、そこに至るまでにはさまざまな困難や葛藤があったと言います。

-----どんな時に、力不足や経験不足を感じましたか?

金さん:入社当初の商談で、緊張のあまりうまく説明ができなくて、お客様を困らせてしまったことがありました。まだ日本語での仕事にも慣れておらず、社会人としての経験もない状況だったので、この頃は何度も心が折れそうになりましたね…。

----その状況を、どうやって乗り越えられたのでしょうか?

金さん:とにかく一人で抱え込まないこと、周囲に何度も相談することを心がけていました。

一番印象に残っているのは、上司がくれた「私はあなたの味方」という言葉。これは本当に心の支えになっていて、自分を強くしてくれる魔法の言葉だと思っています!

そして、少しずつ「こういう時は、こうすればいい」「こんな時は、こう判断する」と学び、経験を積み重ねていくことができました。

-----それは心強い言葉ですね。上司の他にも相談する人はいますか?

金さん:他の部署の先輩社員にも積極的にフィードバックを求めています。

リモート勤務でも、コミュニケーションツールを通じて「フィードバックください!」と自ら声をかけ、とにかくいろんな意見や教えをいただいています。

例えば、営業経験の豊富な先輩からは「魚が欲しいお客様に、いくら肉を売っても意味がない」と言われ、なぜヒアリングが大切なのか、お客様が本当に欲しているものをどう提案するのか、といったことを学びました。

-----自分から積極的にフィードバックを求める姿勢、素敵です。

金さん:ありがとうございます!一番大切にしているのは、「言葉は通じなくても心は通じる」というフィードバックです。

特に私の場合、日本語が母国語ではないので、言葉の壁を感じてしまってうまくコミュニケーションが図れないケースがありましたが、そんな時でも「本気は伝わる!伝えよう!」と奮い立たせることができるのは、このフィードバックをいただけたからです。

-----語学力の面だけではなくて、例えば「説明が苦手」「専門用語がまだ網羅できていない」といった人にとっても同じことが言えそうですね。このフィードバックを意識し始めてから、大きな変化はありましたか?

金さん:本気でお客様と向き合うことで、お客様の課題を自分事化して捉えられるようになり、その結果受注も多くいただけるようになりました。

MVPを受賞できたのも、「本気は伝わる」と信じて行動し続けた結果だと思っています。

これからも、初心を忘れずにいたい

金さんは、「ギャプライズでは個人の裁量権が大きいので、入社前に思っていた本当の意味での"チャレンジ"ができています」と、とても嬉しそうに話してくれました。

-----最後に、今後の展望についてお聞かせください。

金さん:まずは初心を忘れずに、お客様と本気で向き合っていきたいです。

また、今後ギャプライズが上場してさらに世界に羽ばたいて行くときにも求められる人材となれるよう、日々精進していきたいです!

提供:株式会社ギャプライズ

上司をはじめ、社内の先輩社員にも自らフィードバックを求めた結果、大切なことに気が付けた金さん。

知識やスキルばかりに目が行ってしまう時ほど、「しっかり目の前の仕事やお客様に向き合えているかどうか」を改めて意識する必要があるのかもしれませんね。

出典元:株式会社ギャプライズ
出典元:Klear

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