「いろいろなことに挑戦したい」と思ってはいるものの、なかなか一歩踏み出せないでいる人は少なくないのでは?
積極的に挑戦している若手ビジネスパーソンはどのように心を奮い立たせ、不安やプレッシャーを乗り越えているのでしょうか。
LIFE STYLE株式会社の篠﨑玲衣さん(23)は入社してからのおよそ7カ月間で、広報やマーケティング、セールス、新サービスのロゴ作成、会社の名刺リニューアルなど、さまざまな仕事に挑戦してきたそうです。
始めて経験する仕事にどのように向き合っているのか?挑戦し続けることにどのような意味や意義を実感しているのか?篠﨑さんに取材しました。
事業を通して、日本をデザインする
LIFE STYLE株式会社は、「事業を通して、日本をデザインする」をミッションに2014年に設立したベンチャー企業。
Googleストリートビュー屋内版の導入コンサル・制作支援事業からはじまり、創業以来の7年間で培った360度画像関連の業種におけるオンラインセールスのノウハウをもとに、2020年よりSaaS領域のセールスおよびマーケティングに特化した新規事業支援サービス「スケッターズ」を新たな事業として推進しています。
「ときめきを感じられるか」を軸に就活
篠﨑さんは、今年4月に同社初の新卒社員として入社。
マーケティング室とBPO事業部に所属し、会社の広報活動や自社サービスのマーケティングを担当。
新サービスのロゴ作成や会社の名刺リニューアルデザインの考案・制作等のマーケティング活動を行う傍ら、商談のアポイントを取るインサイドセールスや商談を行うフィールドセールスも担当してきたといいます。
-----就活時に思い描いていたキャリアを教えてください。
篠﨑さん:就活を始めた当初は人材系や広告制作系の企業を見ていました。
大学1年生の頃からオープンキャンパスのスタッフを経験し、誰かの人生の進路選択をサポートできることやポスター・冊子のデザインが楽しく、やりがいを感じた経験から、この2つの業種に興味を持ちました。
しかし、「絶対にこの企業に行きたい」といった強い想いがなかったため志望理由を上手く伝えることができず、就活を見直すことに。
そこで気づいたのが、自分がときめきを感じて輝けるポイントは“新しいことに挑戦する時”だということです。
人生は一度きりなのだから、自分がワクワクする仕事に就きたい。そう考え、そこからは“ときめきを感じられるか”を軸に企業を探しました。
-----新卒入社先としてLIFE STYLEを選んだ決め手は?
篠﨑さん:「自分がLIFE STYLEで働いている姿がイメージができたこと」「ミッションへの共感」「挑戦できる環境」の3点です。
一般的な面接では「なぜこの会社に入りたいのですか?」と志望動機を聞かれるかと思うのですが、LIFE STYLEの面接では私のこれまでの経験を聞いて「その経験は、うちの会社だったらこういう風に活かせるね」と一緒に考えてくれました。
また、「事業を通して、日本をデザインする」というミッションと、「テクノロジーを使って労働人口不足という社会課題を解決していく」という姿勢に共感し、その実現に向けて自分もこの会社で一緒に働きたいと思いました。
それともう一つ、新卒1期生という点にもすごくときめきを感じました。
-----その理由は?
篠﨑さん:1期生として、会社に新しい文化をもたらすことができる可能性があることにワクワクし、「この会社で私にしかできないことを見つけていきたい」「この会社の“これから”を作っていくメンバーの一人になりたい」と思ったからです。
強みを探っている段階なので、どんどん挑戦
-----とても幅広い仕事を担当されていますが、どういった経緯でこれらの仕事を担当することになったのですか?
篠﨑さん:名刺リニューアルデザインの考案・制作は、私がクリエイティブな仕事やデザインに興味を持っていることを社内のメンバーに話していたところ、それを聞いた代表の古城が名刺をリニューアルするタイミングで声をかけてくださいました。
この名刺制作での実績が、新しく展開するサービスの“ロゴを作る”というミッションにつながりました。
また、フィールドセールスの仕事は、入社直後から行っていたインサイドセールスで目標を達成できたことから、次のステップとしてチャンスをいただきました。
振り返ってみると、新卒である自分に常に目を向けてくださっていた周りのメンバーの心遣いと、任されたことを微力なりにやりきるという自分の姿勢が上手くマッチしたことが、いろいろな仕事を任せていただけた理由ではないかと思います。
-----はじめて経験する仕事に戸惑うことはありませんか?
篠﨑さん:正直なところ、戸惑いや不安だらけです。「やり方はこれで正しいのだろうか」「失敗したらどうしよう」とか。
しかし、私はまだ社会人になったばかりで、自分の強みを探っている段階です。そのため、「とりあえずいろいろなことをやりたい」「新しいことに挑戦したい」と考え、“まずはやってみる”をモットーにいろいろな仕事を引き受けるようにしています。
-----挑戦し続けることでどのような効果がありましたか?
篠﨑さん:さまざまな仕事を手がけることで、“全ての仕事にはつながりがある”ということに気づくことができました。
例えば、セールスで現場の声を知ることはマーケティングの施策を考える上でも重要ですし、そこで培ったヒアリング能力はクライアント向けのデザインを考えるために要望を聞きだすことにも活きてきます。
毎日新しい悩みが出てきて戸惑うことはありますが、毎日同じことの繰り返しではなく、未経験のことに挑戦できる日々は楽しいです。
周りのメンバーは敵ではない
-----困難を感じたり挫折しそうになったことはありますか?
篠﨑さん:入社当初は、インサイドセールスでなかなか商談のアポイントを取ることができませんでした。
周りのメンバーは次々にアポイントを取っているのに自分はできず、一人で悩んでいました。
-----それをどう乗り越えましたか?
篠﨑さん:葛藤する中で、ふと「できないのなら、できる人の真似をすればいいんだ」と思うようになりました。
周りと自分を比べて落ち込んでいましたが、よく考えると周りのインサイドセールスのメンバーは敵ではありません。自分が勝手に気にしていただけでした。
そう考えて周りに相談してやり方を改善し、“自分は今何のためにこの仕事をやっているのか”という軸をしっかりと持って仕事に取り組んでいるうちに、次第にアポイントを取れるようになり自信もついていきました。
上司や先輩から「無駄なことはない。今のこのがんばりが未来のサービスにつながっていく」というアドバイスをもらえたことも、仕事への向き合い方を転換できるきっかけになったと思います。
ゴールを想像するとワクワクできる
-----モチベーションを維持するために工夫していることは?
篠﨑さん:一つひとつの仕事のゴールを想像することです。
上手くいかないことがあっても「これが上手くいけば…」とゴールを想像することで、ワクワクした気持ちで仕事に取り組むことができています。
また、“誰よりもお客様を大切にする”という想いもモチベーションにつながっています。
お客様に「この人に対応してもらって良かった」「最善の選択ができた」と思ってもらえることをモチベーションに、目の前のお客様を大切にすることを心がけています。
-----「こんな風に成長したい」「仕事を通して、これを実現したい」といったビジョンを聞かせてください。
篠﨑さん:まずは、LIFE STYLE初のマーケティング担当として独り立ちすることが目標です。
会社を成長させるメンバーの一人として、自分にしかできない強みを見つけていきたいです。
ひとつひとつの仕事が繋がる
-----「挑戦したい」と考えている同世代に向けてメッセージをいただけますか?
篠﨑さん:新しいことに挑戦するのは本当に難しいし、勇気がいることです。けれど、自分は1人ではないことを忘れず、仲間を大切にしてほしいと思います。
挑戦するにあたって必ず人の力が必要になるシーンがあります。そのため、周囲の人達への感謝を忘れず、みんなと一緒にどうやって新しいことに取り組むか、努力するか、進めていくかを考えていくことが、挑戦するにあたって大切なのではないでしょうか。
また、自分自身の目標を持ち続けることも大切だと思います。
-----なぜですか?
篠﨑さん:自分のやりたいことではなくても、常に目標を意識していれば、どんなことも良い経験になると思えるからです。
興味のない仕事や辛い仕事もあるかもしれませんが、無駄なことはひとつもありません。諦めたり目をそむけたりせず取り組み続けていると、一つひとつの仕事がつながり、成長を感じることができると思います。
不安に感じることや上手くいかないことがあっても、目的やゴールを想像することで心を奮い立たせ、積極的に挑戦し続けている篠﨑さん。その前向きな姿に勇気を貰いました。
初めての挑戦は勇気がいるもの。しかし、勇気をもって一歩踏み出し諦めずに行動し続けていれば、いつか一つひとつの挑戦がつながり、大きな成長・成果を得ることができるかもしれませんね。
「無駄なことはない」「これが上手くいけば、ワクワクするゴールが待っている」という篠﨑さんの仕事への向き合い方を参考に、新しい挑戦に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
出典元:LIFE STYLE
出典元:スケッターズ
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