若手ビジネスパーソンであれば誰でも、一度は力不足や経験不足を実感し、ネガティブな気持ちになってしまうことがあるのではないでしょうか。
そんな時、あなたならどんな行動を起こしますか?
株式会社日本クラウドキャピタル(JCC)の新卒2年目・文屋克隆さん(24)は、大学在学中に公認会計士試験の合格と日商簿記検定1級の資格を取得し、現在は若手でありながら企業の審査業務に携わり新規事業のリーダーも務めています。
そんな彼でも感じることがあるという力不足や経験不足。文屋さんは「そういう時ほど手を挙げて、"まずやってみること"を徹底しています」と話します。
手を挙げて"まずやってみる"ことで、一体どんな変化が生じるのでしょうか?詳しく話を聞きました。
1口10万円前後からベンチャー企業に投資できる
株式会社日本クラウドキャピタルは、株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」を運営。1口10万円前後の少額から、IPOやバイアウトを目指すベンチャー企業に投資することができるプラットフォームです。
ベンチャー企業は各地から集まり、その中から厳しい審査を通過した企業のみが投資家の募集を行うことができます。
「FUNDINNO」は9月末、累計成約件数が200案件に到達。登録ユーザ数は約7.8万人、累計成約額は約66億円、そして株式投資型クラウドファンディングにおけるシェアは約80%となりました。
「こんな環境、きっと他にはないだろう」
文屋さんは、大学3年の時に同社でインターンを開始し、2020年4月に新卒入社。
現在はFUNDINNOで資金調達を行うベンチャー企業の審査業務に従事する傍ら、新規事業におけるプロジェクトリーダーも務めています。
-----公認会計士試験の合格と日商簿記1級を取得され、優秀な成績を修められたそうですね。
文屋さん:もともと両親が金融業界で仕事をしていたことや、友人から勧められたことなどがきっかけで、なんとなく勉強し始めました。通っていた予備校も楽しくて、夢中になって勉強していたら、公認会計士試験は全体7位で合格、日商簿記検定1級では最優秀賞を受賞することができました。
-----「就活やキャリアに活かそう」といった気持ちで受検されたわけではなかったんですね…!
文屋さん:そういうわけではありませんでした(笑)。就活においても、「公認会計士の資格を持っている人は9割型、大手の監査法人に就職する」と言われる中、私はどうしても"監査"に興味を持てず、もっと幅広い企業を見ていました。
JCCに出会ったのは、公認会計士合格者向けに開催された就活イベントに参加した時のことです。
個人的にも投資を楽しんでいたので、JCCの「フェアに挑戦できる未来を創る」というビジョンに強く共感し、インターンを始めることにしました。
-----入社を意識してのインターン、ということですか?
文屋さん:正式入社は意識していましたが、実は当時は「すぐに知識やスキルを吸収して、その後は辞めて起業しよう」と考えていました。
学生時代から「自分たちはとても恵まれた環境にいるのだから、もっと社会に還元したいよね」と、友人と一緒に起業を夢見ていたんです。ただ、起業するにしてもビジネスの知識は持っていた方がいいし、自分たちの目指す世界の実現に向けてすでに挑戦している会社があるなら、それに乗っかるのもいいよね、と話していました。
そのため、友人はITが得意分野だったのでIT業界へ、私は金融の分野が比較的強いと認識していたためJCCへ…。それぞれ違う道に一歩を踏み出したんです。
-----起業を見据えての就職だったんですね。JCCに正式入社した決め手は何ですか?
文屋さん:まず"大企業に就職するメリット"を考えた時、「新しい情報が日々入ってくること」と「幅広い人に出会えること」だと考えていたのですが、JCCでインターンを始めると「この2点で言うと、ここの方がより叶えられるんじゃないか」という気持ちになったんですよね。
FUNDINNOには夢を持ったベンチャー企業が多数集まっているので日々最新情報に触れられますし、これまで100人以上のベンチャー社長とお話する機会もありました。推進力や論理的思考力が圧倒的に抜きんでていると感じる人たちも多く、自分自身もとても刺激を受けてきたんです。
「こんな環境、きっと他にはないだろう」と確信したことが、入社の決め手となりました。
いつも「崖っぷち」だから成長できる
日々最新情報に触れることで学び続けられる環境、そして刺激を与えてくれるような経営者に出会える環境。この双方が揃うと感じたことで、文屋さんは入社を決めました。
-----実際に入社してみて、いかがですか?
文屋さん:起業を見据えたこともすべてお話したうえでの入社でしたが、例えば社内で「こんなことをやってみたいです」と伝えると、すぐに「ここでやってみたら?」と、挑戦の場をいただけることはとてもありがたいと感じています。
-----入社後、最も印象に残っていることは何ですか?
文屋さん:インターンの時、「新しい金融商品をつくる」新規事業を担当した際、ゼロイチの大変さを身に染みて感じたことですね。
金融商品という性格上、法律、規定、規約など、考えなければならないことが山積みで…。加えて、メンバーも十分にいるわけではありませんでしたし、スケジュールも非常にタイトでした。そんな中、様々なことを乗り越えて無事にリリースができたことは、自分にとっての自信にも繋がりました。
-----それは想像しただけでも大変そうです。力不足や経験不足を感じることもありましたか?
文屋さん:もちろんありましたが、私は「そういう時ほど、手を挙げた方がいい!」と考えています。
私の上司も、どちらかというと「崖から突き落とすタイプ」なんです(笑)。わからないことや経験したことがないことでも「とりあえず、やってみなよ」と、いい意味で突き放してくれます。そのため、私はいつも「崖っぷち」なんです。
しかし実際やってみると「やらなければならないこと」がたくさん出てくるので、それをひとつひとつ潰していき、学んでいくことができます。まさに、やりながら成長していると実感できますね。
-----「やらなければならないこと」がたくさん出てくると、それに埋もれてしまうこともありそうですが…。
文屋さん:私の場合、とにかく紙に書きだすことで、目の前のタスクにだけ集中できるようにしています。
ひとつ終えたら紙を見て、「よし、次はこれをやろう」と。紙ではなくても、アプリなどでも何でもよいと思いますが、とにかく"to do"を可視化することが大切なのではないでしょうか。
投資の魅力をもっと伝えたい
一時は起業を夢見て、そのための就職だったという文屋さんですが、今は「何かになりたい」といった気持ちよりも、その瞬間に興味のあることを勉強し続けたいと話します。
-----今後の展望について、最後にお聞かせいただけますでしょうか。
文屋さん:長期的には、人々の金融リテラシーをもっと上げていきたいです。
起業しよう!と友人と語り合っていた学生時代も、根底には「皆の金融リテラシーを上げたい」という気持ちがあったので、「投資を学べるカードゲームを作ろう」などのアイデアがありました。ゲームを通じて、投資の楽しさを伝えたいと考えていたんです。
今もまだこの気持ちは変わっておらず、投資の魅力をもっと多くの人に伝えたいですし、FUNDINNOを通じて、夢を持つベンチャーを応援できる株式投資型クラウドファンディングというものをもっと広げていきたいです。
力不足や経験不足を感じた時にも、「崖っぷちから這い上がる」といった意気込みで、体当たりで様々な仕事に挑み続ける文屋さん。
しかしそれこそが、自分を高めてくれる貴重な経験だといいます。
自分の限界を感じネガティブな気持ちになってしまうことは誰にでもあるでしょう。そんな時は文屋さんのように、自ら手を挙げて"まずやってみる"ことから始めてみると、思った以上に成長することができるかもしれませんね。
出典元:株式会社日本クラウドキャピタル
出典元:FUNDINNO
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