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「行動し続ければ、きっと自分に合う場所が見つかる」トリプルアイズ1年目社員に学ぶ“諦めないこと”の大切さ

長澤まき

2021/10/21(最終更新日:2021/10/21)


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提供:株式会社トリプルアイズ/石川峻也さん

興味のあることや挑戦してみたいことがあるけど、「自分にはできないかもしれない…」と諦めそうになってはいませんか?しかし、行動し続ければ道が拓けるかもしれません。

株式会社トリプルアイズ 1年目社員の石川峻也さん(25)は、手の届かない分野だと考えていた“AI”を大学・大学院で学び、自分には難しいのではないかと諦めかけていたAIエンジニアとしての就職を実現。現在、画像認識AIを開発する部署に所属し、着々とキャリアを築いています。

自分には難しいと思っていたことをどうやって実現させたのでしょうか。石川さんに取材しました。

テクノロジーに想像力を載せる「トリプルアイズ」

株式会社トリプルアイズは「テクノロジーに想像力を載せる」をビジョンに掲げ、AI技術を追求し続ける技術者集団。

人にやさしいICT社会の実現を目指し、AI画像認識プラットフォーム・AIZE(アイズ)の開発やAIエンジニア育成のための通信教育プログラム「AT20」などを展開。また囲碁AIの研究も重ねています。

提供:トリプルアイズ/AI顔認証機能を持つ自動検温機「AIZE Biz+」

経験を積んで自分の価値を上げる

石川さんは今年3月に大学院を卒業し、同社に新卒入社。AIZE事業戦略本部・AIZE開発部に所属し、現在はお客様から受託したAIの開発を担当しているそうです。

-----いつ頃から、どのようなきっかけで「AIエンジニア」を志すようになったのですか?

石川さん:大学4年生で所属する研究室を決めるために、いろいろな研究室を見て回ったことがきっかけになりました。

僕は電気電子工学科でパソコンのプログラミングや電気関係全般について学んでいたのですが、AIは難しくて自分には手が出せないものだと思っていました。

しかし、研究室見学で実際に強化学習AIを扱っている様子を見るうちに、「AIは意外と手が届く身近な存在なのではないか」と思えるようになりました。強化学習により、シミュレーション上のロボットが自ら学習して動く様子がとても面白かったのを覚えています。

-----就活でこだわったことは?

石川さん:実は、最初はAIを仕事にするのは自分には難しいのではないかと考えていました。AI技術者が増えている中で、狭き門であるAI開発という分野で一流大学で学んだ人たちと戦っていけるとは思えなかったからです。

そこで、就活では“ベンチャー”という点にこだわり、幅広い業種や職種、それこそ文系職も視野に入れて企業を見ていました。

-----ベンチャーにこだわった理由は?

石川さん:先行き不透明で将来の予測が困難な時代を生き抜くためには、早くから経験を積んで、自分自身の価値を上げることが重要だと思ったからです。

成長過程のベンチャーならすぐに最前線で戦えるだろうし、会社が成長する過程を見ることも良い経験になると考えました。

提供:株式会社トリプルアイズ

強みを持っていること&熱意が決め手

トリプルアイズとの出会いは、企業から学生に声をかける就活アプリに登録したのがきっかけだそう。

興味を持っていたAI開発を手がける企業から声をかけられた石川さんは、「こんなチャンスはない」と会社説明会に参加したそうです。

-----就職先としてトリプルアイズを選んだ決め手は?

石川さん:自社開発の顔認証AI「AIZE」を持っていることと、面接で創業者の強い熱意を感じたことが決め手となりました。

AIを手がける企業はたくさんありますが、自社開発のAIをしっかりと持っている会社はそう多くはありません。会社の強みの根本となるものを持っている点がとても魅力的だと感じました。

-----創業者の熱意とは?

石川さん:最終面接で創業者と話した際に、“世界を本気で取ろう。囲碁AIで世界一になろう”という熱意をひしひしと感じました。

僕は囲碁AIはビッグデータを持っている海外が強いのではないかと思っていたので、日本の会社が世界一になるのは難しいのではないかと尋ねたところ、「技術者のレベルで日本が負けているとは思っていない」「技術の力で勝つことが目標です。それを一緒にやっていきましょう」と手を差し伸べていただきました。

その言葉がとても嬉しく、「この会社に入ろう」と決断しました。

提供:株式会社トリプルアイズ

「失敗からも学べる」と積極的に挑戦

-----就職後、学生時代とのギャップなどから挫折しそうになったことはありますか?

石川さん:単に研究や開発だけをすれば良いのではなく、その先にいるお客様のことや会社の利益など、いろいろなことを考慮しないといけないことにギャップを感じました。

また、社会人としてお客様に不安を与えないような話し方をする必要がありますが、初めてお客様に進捗報告をした際、敬語や話し方が間違っていないかといったことに気を取られすぎて肝心の内容がまとまらず、上手く伝えられなかったことがありました。

-----それらをどう乗り越えましたか?

石川さん:一緒にミーティングに参加した上司が「新卒なのでできなくて当然。ミスは自分たちがフォローするから、やれることをやればいい」と励ましてくれると同時に、「高クオリティのものを期待しているから、がんばれ」と自分に期待をかけてくれていることを話してくれました。

そこで、「失敗からも学べることもある」と考え、失敗を恐れずにチャレンジし続けることができました。

-----失敗を繰り返さないためにどのような工夫しましたか?

石川さん:早く成長することが大切だと考えて、次に同じようなチャンスが来た時には「もう1回挑戦させてほしい」と積極的に手を挙げ、挑戦を積み重ねることで改善点をブラッシュアップしていきました。

そもそも、僕が就職先にベンチャー企業を選んだのは経験を積むためです。だから、経験を積める機会があるのなら何事にも挑戦したいと考えています。

提供:株式会社トリプルアイズ

コロナ禍だからこそ、会話を大切に

-----仕事をするにあたって、コミュニケーションで心がけていることはありますか?

石川さん:入社してからずっとコロナ禍で、上司や先輩と直接会える機会が少ないため、やりとりをする際にはテキストではなくWeb会議アプリなどを活用して直接会話するようにしています。

テキストだけでのやり取りでは、齟齬が生まれたり、意図が伝わりにくかったり、不十分に感じることが多いからです。

自分で調べても分からないことに直面した時も、先輩に「ちょっとお話できませんか」とお願いしてミーティングさせてもらっています。

-----先輩に質問・相談するにあたって、工夫していることはありますか?

石川さん:ミーティングを依頼する時点で、質問・相談の目的を明確にしておくことです。

先輩たちも忙しい時間を割いて対応してくれているのだから、「自分が理解できていないのは何か」「どこまでならできたのか」「その上で何を聞きたいのか」といった点をきちんとまとめてから声をかけるようにしています。

提供:株式会社トリプルアイズ

行動を止めないことが大切

-----「将来こうなりたい」「仕事を通して、これを実現したい」といったビジョンを聞かせてください。

石川さん:AI技術者として技術を磨くのはもちろんですが、開発一筋ではなく、お客様とより深い接点を持つことができるプロジェクトマネージャーになりたいです。

現在、仕事をする上でお客様とお話することがあるのですが、お客様とコミュニケーションをとってニーズを聞きだすことや、お客様が喜ぶ姿にやりがいを感じているからです。

お客様のニーズに一つひとつ応え続けて力を付けることで、「AIをつくるならトリプルアイズに任せたい」「AI開発を依頼するなら、石川に任せたい」と言ってくれるお客様を増やしていきたいです。

提供:株式会社トリプルアイズ

-----AIエンジニアとしてキャリアを積むにあたって大切なことは何だと思いますか?

石川さん:私個人の見解ですが、AIという分野は流れが速く新しいものが次々に出てきます。

そのため、ニュースを見たりや論文を読んだり最先端のものに常にアンテナを張り続けることが、より良いものを提供するために必要なのではないでしょうか。

-----「自分には無理かも」と諦めそうになっている同世代や就活生に向けて、メッセージをいただけますか?

石川さん:諦めずに情報収集や行動を続けることが大切だと思います。

僕も、就活時に「AI開発の仕事ができる企業は少ないのではないか」と自分で思い込んで諦めそうになっていましたが、実際に行動してみるとそんなことはありませんでした。

世の中にはいろいろな企業があって、雰囲気も求められているものもさまざまです。また、その企業に出会うための道のりも、一つではありません。僕も、大手就活サイトではなく、マイナーな就活アプリがきっかけで今の仕事に就くことができました。

根気よく情報を収集して、自分のやりたいことを発信し、行動し続ければ、きっと自分に合った場所を見つけることができると思います。

提供:株式会社トリプルアイズ

研究室選びでも、就職でも、「自分には難しいかもしれない」と諦めてしまうのではなく、広い視野を持ちつつ行動し続けたことで、AI開発者としてのキャリアを切り拓いている石川さん。その姿は、私たちに諦めずに行動し続けることの大切さを教えてくれます。

諦めそうになった時も、「自分には無理だろう」と思いこまずに、「何か手段はないのか」「本当に自分には難しいのか」と情報を集めて行動し続ければ、チャンスに出会えるかもしれませんね。

出典元:トリプルアイズ
出典元:トリプルアイズ/AIZE
出典元:トリプルアイズ/AT20

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