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コーチングとは?受けるメリットや効果・受ける前に知っておきたい注意点を徹底解説

U-NOTE編集部

2021/10/22(最終更新日:2021/10/22)


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「答えが出ない問いを考え続けている」「自分の本当の気持ちがわからない」といった悩みがある人も多いでしょう。自分の中にある答えを見つけることをサポートしてくれるには、「コーチング」がおすすめです。

本記事では、コーチングを受けるメリットや受ける際の注意点、コーチの選び方などを紹介。セルフコーチングをするためのおすすめの本も紹介しているので、参考にしてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • そもそもコーチングとはどういうもの?
  • コーチングを受けるメリット・注意点
  • コーチングのコーチの選び方

 

そもそもコーチングとは?

「コーチング」という言葉を聞いたことがあるものの、内容についてよく知らない人もいるのではないでしょうか。

以下では、コーチングの定義や、コーチングと混同されがちな言葉との違いなどを紹介します。

 

コーチングの内容

コーチングとは、相手の反応を見ながら質問を行うことで、相手の中にある答えや行動を引き出すことをいいます。自分ひとりで考えていたときには止まってしまった考えも、色々な角度からの質問や対話を通して深堀りすることで、より深く自分の中にある答えを見つけることが目的です。

対話をしながら、その人の中にある考えを引き出していくことを中心としており、決して何かを強要したり、指示を出したりするものでありません。

コーチングはビジネスにも応用されており、目標を達成するためのモチベーションを上げることに使われることもあります。

 

コーチングとカウンセリングの違い

「話を聞く」という点で、コーチングとカウンセリングは似ているために、両者は混同されることもあります。

カウンセリングは、コーチングと違いマイナスの状態から、プラスの状態に持っていく役割を持っています。例えば、心を病んでいる人の場合、苦しんでいる気持ちを整理して、前抜きに生きていけるようにするのです。

一方でコーチングとは、マイナスの状態にある人ではなく、なにもない状況からプラスの状態にする行為をいいます。潜在能力や心の奥に眠る欲望などを導き出し、行動に移せるように行動やキャリアをサポートする役割を持っているといえるでしょう。

 

コーチングとティーチングの違い

「コーチング」と聞いて、何かを教える人のようなイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。そのため、「ティーチング」と混同されることもありますが、両者は全くの別物です。

ティーチングは、外部から情報や知識を与え、その人のキャリアをサポートすることをいいます。

一方で、コーチングは外部から質問をし、相手の心のなかに眠る答えを引き出すことです。

外部から刺激を与えることは共通ですが、その目的が異なることを覚えておきましょう。

 

コーチングを受けるメリット・効果とは?

自分のキャリアや生き方などに悩みがあり、コーチングを受けてみようか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

以下では、コーチングを受けるメリットや、コーチングがもたらす効果について詳しくご紹介します。

 

メリット1.自分だけでは気づきにくい本質的を発見できる

コーチングを受けるメリットの1つ目は、自分だけでは気づきにくい本質的を発見できることです。

コーチングでは、コーチとの対話を通して、自分では気づかなかった自分を見つめ直せます。

自己沈潜だけでは知ることができなかった部分を知り、新しい発見に繋がることが期待できます。

 

メリット2.気持ちが前向きになり、自主性を高められる

コーチングを受けるメリットの2つ目は、気持ちが前向きになり、自主性を高められることです。

コーチングを通して「自分が何をしたいのか」「自分はこれからどうするべきなのか」などの答えが見つかると、モチベーションを持ってやるべきことに取りかかれるようになります。

また、他人に強制されるのではなく、コーチングを通して自分から進んでやりたいことを決められるので、自然と自主性が高まるでしょう。

 

メリット3.具体的な行動に落とし込める

コーチングを受けるメリットの3つ目は、具体的な行動に落とし込めることです。

コーチングを通して、未来のなりたい自分や、やらなければいけないことが自然と見えてきます。

そのため、将来像から逆算して必要なスキルや行動がわかりやすくなり、行動に移せるようになるでしょう。また、定期的にコーチングを受けている場合は、コーチと目標を共有して、次回のコーチングで目標をどの程度達成できたのか、達成してどう感じたか、達成できなかった場合その理由はなにか、など定期的な振り返りも一緒に行ってもらえます。

 

コーチングを受けるときの注意点

ただ受動的にコーチングを受けるだけでは、コーチングのメリットや効果を最大限に引き出すことはできません。

以下では、コーチングを受ける際の知っておきたい注意点をご紹介します。以下の注意点を意識してコーチングを受けると、自分の望ましい効果が得られるようになるでしょう。

 

注意点1.受け身ではなく積極的に自分に向き合う必要がある

コーチングを受けるときの1つ目の注意点は、受け身ではなく積極的に自分に向き合う必要があることです。

コーチングのコーチはあくまで、自分と向き合うことを手助けしてくれる存在です。自分の悩みの解決策を教えてくれる人ではありません。

自分自身で考えることを放棄しては、コーチングの結果は出しにくくなります。自分が主体的にコーチングを受けることが大切です。

また、自分の嫌なところや欠点と向き合わないといけないことも当然あります。

コーチングを受ける前には、自分の直視しづらい現実と向き合う勇気が必要なことを覚えておきましょう。

 

注意点2.コーチとの相性も重要

コーチングを受けるときの2つ目の注意点は、コーチとの相性も重要なことです。

コーチングの知識を持っているコーチであっても人間同士相性があるように、話しやすい人がいれば、なんとなく話しにくい人もいます。

「なんとなく話しにくい」「思っていることをこのコーチにそのまま伝えられない(伝えたくない)」と思ってしまう場合は、コーチとの相性が悪い場合もあります。

特に、話にくさや、考えていることが伝えられないと、コーチングが先に進まず、思うような成果に繋がりません。

多くのケースで、コーチングでは本契約の前に体験レッスンを準備しています。体験の時間を通して、一度コーチと会話をして相性を確かめるといいでしょう。信頼して関係性が築けるようなコーチを見つけることも、コーチングの成果に大きく関係します。


注意点3.効果は長期的に考える必要がある

コーチングを受けるときの3つ目の注意点は、効果は長期的に考える必要があることです。

コーチングは、答えを提示してくれるものではないので、ティーチングのような即効性があることは少ないです。

目標を見つけて、目標に向かって努力し、結果が出るまでには数ヵ月はかかってしまいます。

そのため、コーチングを受け、実りある結果を見出したい場合は最低でも3ヵ月程度の時間が必要なことを覚えておきましょう。

 

コーチングを受けるのがおすすめの人

自分やキャリアや生き方に悩みがある人で、コーチングを受けてみようと思っている人も多いのではないでしょうか。

「今の自分を変えたい」「本当の自分の考えがわからない」と思っている人や、どのように行動すればいいかわからずに悩んでいる人におすすめです。

コーチングを受けても受けっぱなしで、自分のやるべきことが見つかっても行動できない人は、コーチングを受けてもメリットを感じられないかもしれません。

コーチングでわかった気づきを行動に移せる人は、コーチングを受けることで変化を感じられるでしょう。

 

コーチングのコーチの選び方

すでにご紹介したように、コーチングでは、コーチとの相性はとても大切です。

以下では、自分にあったコーチの選び方をご紹介します。コーチ選びで悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

 

1.コーチングスキルを客観的に証明する資格を取得している人を選ぶ

コーチを選ぶ際は、コーチングスキルを客観的に証明する資格を取得している人を選ぶことで一定のスキルがあるコーチを選べます。

実はコーチングは、特別な資格を持っていなくてもできる行為です。そのため、何の知識を持っていない人が「コーチングできます」と謳っている可能性もあります。

以下のようなコーチングスキルを証明できる資格を持っている人の場合は、知識を持っていることが客観的に証明されているといえるでしょう。

 

 一般社団法人日本コーチ連盟のコーチングスキル

 一般社団法人日本コーチ連盟のコーチング資格は、コーチをするための知識を持っていることを証明する「コーチ資格」と、コーチングの知識を教える「インストラクター資格」の2種類あります。

コーチが「コーチ資格」と「インストラクター資格」の両方の資格を持っていれば、セルフコーチングの方法も教えてくれるかもしれません。

 

一般財団法人生涯学習開発財団認定資格

一般財団法人生涯学習開発財団認定資格は、初級・中級・上級の3つの級があります。

コーチが上級の「認定マスターコーチ」の資格を持っていると、安心してコーチングを受けられるのではないでしょうか。

 

国際コーチ連盟(ICF)のコーチング資格

国際コーチ連盟(ICF)のコーチング資格は、「アソシエイト・サーティファイド・コーチ」「プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ」「マスター認定コーチ」の3つの資格があります。

それぞれの必要勉強時間は、100時間・500時間・2500時間といわれています。

上記の例を参考にして、コーチがどの資格を持っているか確認してから受けると安心してコーチングを受けられるのではないでしょうか。

 

2.コーチングの実績や得意とするジャンルで選ぶ

コーチの持つ資格を確認した後は、コーチングの実績得意ジャンルで選ぶのもおすすめです。

例えば、コーチングするコーチを選ぶときは、コーチのプロフィールに書かれていることに注目しましょう。例えば、「ビジネスジャンル、キャリア形成」と「恋人・夫婦との関係性」について得意なコーチは異なります。

また、ビジネスジャンルでもプレイヤー層なのか、マネージャー層、経営層どのレイヤーが得意なのか。特に知識がある業種や業界などがある人もいます。その他、コーチングしたクライアントの数、どういうタイプの人と接するのが得意かなどを見て、自分が信頼できると思った人に依頼するといいですね。

 

3.コーチの経歴で選ぶ

コーチがどれくらいの経歴を積んでいるかで選ぶのも一案です。

コーチング歴はどれくらいなのか、また何人程度、何時間程度コーチングの実績があるのかなどは開示しているケースが多いです。単純に経歴が長い=いいコーチというわけでありませんが、一定の目安にはなるでしょう。

また、経歴欄を見るとコーチがどのような人生を経て、コーチングを始めたかも見ることが可能です。

自分の職業に近い経歴を持つコーチを選ぶと、より話しやすく、自分の気持ちを理解してもらいやすくなるかもしれません。

 

4.直感で選ぶ

いざコーチを探してみると、「たくさんいて誰を選べばいいのかわからない……」となることもあるでしょう。

誰を選べばいいのかわからず困っている人は、直感で選ぶのも一案です。

コーチをなかなか選べず、時間だけ立ってしまうと、人生における行動する時間が短くなってしまいます。

もちろん、お金を払ってコーチングをしてもらうのだから、失敗しないように選ぶのは当然です。ある程度絞った後は、直感やなんとなくで決めてみるのも一案です。その後体験などを通して、本格的に相性などを確かめるとよいでしょう。

 

5.紹介してもらう

「自分ではどうしても選べない……」という人は、コーチングを受けた友人や同僚などに紹介してもらうことをおすすめします。

身近な人がおすすめするコーチなら勇気を持って挑戦できるのではないでしょうか。

しかし、友だちに合うコーチが自分に合うコーチではないことに注意が必要です。友達や自分のキャリアの差や考え方の違いがある場合は、友達の言うことを鵜呑みにせず自分で探すことをおすすめします。

例えばコーチングサービス「mento」では、アンケートに答えることで、自分にあったコーチを紹介してくれます。まずは自分で探してみて、どうしてもできない場合はマッチングサービスなどを利用してみるのもおすすめです。

 

上級者はセルフコーチングに挑戦してみるのもおすすめ

自分と親しくもないコーチに、ありのままの自分をさらけ出すことに苦手意識がある人もいるのではないでしょうか。自分のことを他人に話すことにどうしても抵抗感がある人や、コーチングに慣れてきて自分でもコーチングに挑戦してみたい人は、セルフコーチングを行うことをおすすめします。

セルフコーチングとは、自分自身が自分のコーチになって、目標を見つけ出したり行動に移したりすることをいいます。

セルフコーチングをするためには、コーチングの知識を身につける必要があるため、難易度は高いです。

コーチングを学ぶためには、すでにご紹介したコーチングの資格を勉強してみるのも一案です。また、以下で紹介する本を使ってセルフコーチングに挑戦してみるのもおすすめです。

 

コーチングを学ぶためのおすすめの本

セルフコーチングするためには、コーチングの知識を身につけることをおすすめします。

以下では、コーチングを学ぶためのおすすめの本を紹介。コーチングを学ぶ参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

この1冊ですべてわかる 新版 コーチングの基本

この1冊ですべてわかる 新版 コーチングの基本」は、まずはコーチングの基礎知識を学びたい人におすすめです。

コーチングの定義や、コーチングに必要なスキル、コーチのもつべき視点などが紹介されているので、これからコーチを目指す人にも一読の価値があるでしょう。

わかりやすいように事例がついているので、例を見ながら学びたい人にもおすすめです。

 

新 コーチングが人を活かす

新 コーチングが人を活かす」は、累計20万部の人気のコーチングの本です。

図解化されていて、わかりやすさを追求している本なので、コーチングを初めて学ぶ人におすすめです。

また、すぐに実践できるコーチングスキルが紹介されているので、セルフコーチングにも役立ちます。

 

コーチングのすべて――その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで

コーチングのすべて――その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで」は、コーチングを深く学びたい人におすすめの本です。

コーチングをどのようにビジネスに活かすか・自分を高められるかという内容よりはむしろ、純粋なコーチングに関する知識が紹介されています。

専門用語も多く、初めてコーチングを学ぶ人にとっては難しく感じるかもしれませんが、何度も読むことで深くコーチングを理解できるでしょう。

 

自分のことをもっと深く知るためにコーチングを活用してみよう

本記事のまとめ
  • コーチングとは、自分の中にある答えや欲望を引き出し行動に移せるようにサポートすること
  • コーチングをしてもらうことで、気持ちが前向きなり本質を発見できる
  • コーチの経歴や得意ジャンル、実績などを考慮に入れてコーチを選ぶ

本記事では、コーチングを活用するメリットや、知っておきたい注意点、コーチの選び方などを詳しくご紹介しました。

初めてコーチングを利用する人は、どんなことをするのかドキドキしている人もいるでしょう。

あくまでコーチは自分の自己沈潜をサポートしてくれる存在です。自分と向き合うためにも、相性のよいコーチを探し、緊張しすぎず落ち着いて会話してみてはいかがでしょうか。

 

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