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ジョブマッチング制度とは?学校推薦との違いや、流れ、活用するメリット・注意点を紹介

U-NOTE編集部

2021/10/08(最終更新日:2021/10/08)


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就活の際に、「ジョブマッチング制度」という言葉を耳にして気になっている人もいるのではないでしょうか。

本記事では、ジョブマッチング制度の意味やメリット、採用している会社などを紹介。ジョブマッチング制度を利用する際の注意点も紹介しているので、実際に利用するか悩んでいる人も参考にしてくださいね。

本記事の内容をざっくり説明
  • ジョブマッチング制度とは?学校推薦との違いも紹介
  • ジョブマッチング制度を活用する3つのメリット
  • ジョブマッチング制度を活用する際の5つの注意点

 

ジョブマッチング制度とは?学校推薦との違いも紹介

「ジョブマッチング制度」の噂を聞いたことはあるけれど、いまいちどのような制度かわからないという人もいるのではないでしょうか。

まずは、ジョブマッチング制度の意味の説明をし、同じような制度である学校推薦との違いをご紹介します。

 

ジョブマッチング制度とは

ジョブマッチング制度は、日本語では「配属予約制」ともいいます。

企業全体ではなく、配属を希望する部署ごとに面談を行い、学校からの推薦書を提出することで就職をする方式です。

多くのの場合、就職先では部署や勤務先は入社後に決定されます。場合によっては希望する部署への配属は難しいことも。

ただし、ジョブマッチング制度を利用すると、大企業であっても配属を希望する部署に入社できることがメリットだといえます。

 

ジョブマッチング制度と学校推薦との違い

ジョブマッチング制度は、学校推薦の一種ですが、学校推薦とは異なる部分がいくつかあります。

学校推薦は、学校が推薦を出してくれて、企業と面談をして入社を決めるものです。そのため、学校推薦の辞退は特別な場合を除いて不可能です。

しかし、ジョブマッチング制度では、学校の推薦状を出す前のマッチング時では辞退できます

ぞのため、学校推薦は辞退できないため一社のみしか受けられませんが、ジョブマッチング制度は複数の企業の複数の部署を受けられます

また、学校推薦は、配属される部署は決められないので、特定の部署に入りたいと心に決めている人はジョブマッチング制度を使ってみてはいかがでしょうか。

 

ジョブマッチング制度を採用している企業や業界

「どのような会社がジョブマッチング制度を採用しているのかな」と気になっている人もいるのではないでしょうか。

ジョブマッチング制度を採用している企業は、たくさん存在します。以下では、ジョブマッチング制度を利用している有名企業を紹介します。

本記事のまとめ
  • ソニー
  • 東芝
  • 日立製作所
  • パナソニック
  • NTTデータ
  • 富士通
  • JR東海
  • 関西電力
  • キヤノン
  • 日鉄ソリューションズ
  • セイコーエプソン

ジョブマッチング制度では、エンジニアや知的財産マネジメントなどの技術職や、研究職などの専門性が高い職種を応募していることが多いです。

企業の中には事務系の仕事をジョブマッチング制度で選べることもあるので、よく調べてから応募することをおすすめします。

 

ジョブマッチング制度を活用する3つのメリット

「ジョブマッチング制度を利用してみようかな……」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

人生のターニングポイントとなる就活なので、熟考してからジョブマッチング制度を使うかどうか決めることをおすすめします。

以下では、ジョブマッチング制度のメリットをご紹介します。ジョブマッチング制度を利用するか決める参考にしてください。

 

メリット1.ミスマッチを防げる

ジョブマッチング制度を活用する1つ目のメリットは、ミスマッチを防げることです。

ジョブマッチング制度では、企業の部署の採用担当者と詳しく部署の話ができます。例えば、部署の必要とするスキルや、労働条件などの普通の面接では聞けない濃い話ができるでしょう。

もちろんOB・OG訪問をすることで、企業全体の雰囲気はわかりますが、ジョブマッチング制度を利用することで、ピンポイントに自分の入りたい部署の話を聞けます。詳しく部署の話を聴くことで、働いている自分を想像しやすくなるでしょう。

入社前に詳細に内部情報を知っておくことで「こんなはずはなかった……」と入社後に落胆する可能性が減るのは、企業や就活生ともに嬉しいことです。

OB・OG訪問に興味が出た人は「就活でのOB・OG訪問のメリットや探し方は?やり方・流れ・注意点などを紹介」も合わせてチェックしてくださいね。
 

メリット2.部署や勤務地を事前に選べる

ジョブマッチング制度を活用する2つ目のメリットは、部署や勤務地を事前に選べることです。

通常就職した場合、入社前1ヵ月から入社日の間に部署配属が行われることが多いです。つまり、内定が出た際には、どこの都道府県のどの部署で働くのかわからない可能性も十分考えられます。

しかし、ジョブマッチング制度の場合、部署や勤務地を自由に選べるので、早めに引っ越しして新生活に備えることが可能です。

 

メリット3.就活を素早く終わらせられる

ジョブマッチング制度を活用する3つ目のメリットは、就活を素早く終わらせられることです。

高い専門性を持った学生を早めに内定を与えておくために、ジョブマッチング制度は通常の選考が行われる3年生の3月よりも早い段階で行われることがほとんどです。

「なるべく早めに就活を終わらせて、研究や趣味などの他のことに集中したい!」という人は、ジョブマッチング制度を利用してみてはいかがでしょうか。

 

ジョブマッチング制度で就活を進める流れ

ジョブマッチング制度は、どのような書類が必要で、どのような流れで進んでいくのでしょうか。以下では、ジョブマッチング制度で就活を進める流れをご紹介します。

まずは、応募する会社にエントリーする必要があります。

就活の「エントリー」やその他の流れを把握したい人は「大学生の就活はいつから始める?説明会・エントリー・面接が始まる時期を確認しておこう」を参考にしてくださいね。

エントリーして、希望する部署を決めた後は、エントリーシート(ES)や履歴書に取り掛かります。エントリーシートや履歴書は、希望する部署とマッチするかどうかを確認されるので、吟味した上で書きましょう。

書類選考に通れば、社員との面談が行われます。面談では、学業や専門の内容・希望の仕事の内容などを聞かれ、自由に質問できることが多いです。

マッチングが成立すると、入社意思の確認が行われます。

上記で紹介したジョブマッチング制度の流れは一例です。必ず自分の希望する企業のジョブマッチング制度を調べて、それにあった対策を行いましょう。

 

ジョブマッチング制度を活用する際の5つの注意点

ジョブマッチング制度は、ミスマッチを防げて、就活も早く終わらせられる就活生にとって嬉しい制度です。

しかし、ジョブマッチング制度をよく調べずに利用すると、「こんなはずではなかった」となってしまう可能性もあります。

以下では、ジョブマッチング制度を活用する際の5つの注意点をご紹介します。注意点を知った上でジョブマッチング制度を利用しましょう。

 

注意点1.内定後は基本的に辞退できない

ジョブマッチング制度を活用する際の1つ目の注意点は、内定後は基本的に辞退できないことです。

ジョブマッチング制度は、学校推薦と違って就活生側から辞退することは可能です。しかし、入社意思の確認が終わり、内々定が出た後に辞退することは基本的にはできません。

内定後に辞退してしまうと、学校と企業の信頼関係がなくなってしまい、自分の後輩がジョブマッチング制度を使えなくなる可能性があります。

学校にも企業にも迷惑をかけてしまうので、内定後に辞退しないようにするためによく考えた上で入社意思を示しましょう。

 

注意点2.学校推薦との併用はできない

「ジョブマッチング制度がダメだったら、学校推薦をつかおう」と思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、ジョブマッチング制度と学校推薦が同時期に行われていたり、大学自体が併用を禁止したりしているので、ジョブマッチング制度と学校推薦は併用できない可能性があります

ジョブマッチング制度と学校推薦の両方を使用したいと思っている人は、大学の就活科と可能かどうか話してみることをおすすめします。

 

注意点3.確実に合格するわけではない

ジョブマッチング制度を活用する際の3つ目の注意点は、確実に合格するわけではないことです。

ジョブマッチング制度は、自分の行きたい部署に行けたり、就活が早く終わったりとメリットが豊富なので、就活生が殺到します。

ジョブマッチング制度の募集人数は少ないので、競争率はとても高いです。ジョブマッチング制度頼みで、自由応募の就活の準備をしていないと、大慌てて就活を始めなければいけません。

「ジョブマッチング制度だから合格できる!」という甘い考えは捨てて、誠実に就活の準備を行いましょう。

 

注意点4.選考時期が早い

ジョブマッチング制度のメリットとして、就活が早く終わることがありますが、選考時期が早いことに注意が必要です

選考時期が早いと、就活生は面接や自己PRなどのブラッシュアップなどが行われておらず、就活のことをよく知らないままジョブマッチング制度に挑むことになる可能性があります。

また、他の企業や部署などの希望が定まっていないのにジョブマッチング制度に受かってしまうと、「やっぱり違う企業にしておけばよかった」となることも。

選考時期が早いからこそ、早めに自己分析・就活の対策などを行うことをおすすめします。

 

注意点5.Webテストが実施されることもある

ジョブマッチング制度を活用する際の5つ目の注意点は、Webテストが実施されることもあることです。

Webテストについて、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。

就活におけるWebテストとは、適性検査とも呼ばれ、SPI・玉手箱などが有名です。対策をしていないと時間内にとき終わるのが難しかったり、必要な数学の公式が出てこなかったりしてしまいます。Webテストがある場合は、必ず対策をしてから挑みましょう。

適性検査について詳細に知りたい人は「就活での「適性検査」とは?種類・対策方法・難易度など知っておきたい基本事項を解説」を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

ジョブマッチング制度が自分にあっているのか確認しておこう

本記事のまとめ
  • ジョブマッチング制度(配属予約制)は、希望の部署に入社できる
  • ミスマッチを防げ、部署や勤務地を選べるメリットがある
  • 確実に合格できるわけではないので、自由応募の就活の対策もぬからずに行う

本記事では、ジョブマッチング制度のメリットや注意点などを詳しくご紹介しました。

「ジョブマッチング制度を使えば就活が楽に終わるかも」と安易な気持ちで活用すると、入社後後悔する可能性があります。

事前によく調べて、本当に就職したい部署なのか・そこでしかできないことなのかなどを深く調べることをおすすめします。

 

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