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「人脈なら誰にも負けない」いま話題の"Culture Z Park"発起人・duoc代表が語る、継続から生まれた新境地

白井恵里子

2021/09/25(最終更新日:2021/09/25)


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石井祐之介さん/提供:株式会社duoc

「何か大きな実績をつくりたい」「誰にも負けないほどの人脈が欲しい」などの大きな夢や展望を叶えるためには、具体的にどのような努力が必要なのでしょうか。

「ほぼ全てのU25起業家に、1ステップもしくはダイレクトに繋がることができると思います」株式会社duoc代表の石井祐之介さん(22)は、Z世代の起業家や起業志望者をこれまでに何人も繋いできた経験があるため、人脈には自信があると言います。

彼はここに至るまで、どのような努力を積み重ねてきたのでしょうか?行動を継続してきたからこそ、見えてきた新境地とは?石井さんを取材しました。

Z世代向け複合コンテンツ"Culture Z Park"

株式会社duocは、Z世代のD2C起業家へ向けたオンライン勉強会やトークセッションなどを掛け合わせた複合コンテンツ"Culture Z Park"を主催。8月に第1弾を開催し、9月には第2弾を開催中です。

第2弾は、「D2C起業家へ向けたオンライン勉強会」「POP UPイベント」「起業家または起業志望のZ世代向け トークセッション」の3本柱で構成。

『Z世代の"かっこいい"を持ち寄る広場』をコンセプトに、さまざまな想いを持ったZ世代を集め、未来のZ世代起業家による『登竜門』となる座組みを目指しています。

スタートアップに興味のあるZ世代を繋げる「ランチトウキョウ」

石井さんは現在大学4年生。今年4月に株式会社duocを創業しました。

-----起業の経緯について教えていただけますでしょうか。

石井さん:大学卒業を前に、改めて「学生時代にやり残したことはないか?」と振り返った時に"起業"というキーワードが思い浮かんだことがきっかけでした。

もともとは音声に特化した事業を展開しようと思っていたのですが、昨今の潮流から音声でマネタイズをしていくことはかなり難しいと分かり、一旦ピボットを決意。

今の自分にとって一番の強みは「Z世代同士を繋ぐ力」なので、Z世代の起業家や起業志望者を繋ぐリアルイベント"Culture Z Park"の立ち上げに至りました。

-----「Z世代同士を繋ぐ力」が強みとは?

石井さん:スタートアップに興味のあるZ世代同士が交流する「ランチトウキョウ」という企画を立ち上げ、2020年12月頃から開催しています。

厳密に言うと「立ち上げた」というよりは、もともと同世代の横の繋がりが欲しくて、スタートアップ支援のコンサル企業で一緒に働いていた時の同期やその他の友人などを集めて東京駅周辺でランチする会を始めたことがきっかけです。

途中、緊急事態宣言下となりオンラインへシフト。今では平日毎日、参加者を入れ替えて1時間程のオンラインランチ会を行っています。

これまでに180回以上、累計で450~500人程の参加がありました。

-----平日毎日ですか…!どのように人を集めているのですか?

石井さん:最初は参加者が友人に個別に声をかけて…という口コミの方法でしたが、いまではSNSを見て「参加したい」と連絡をくださる人も増えました。

これまで、参加者同士が繋がって新しいビジネスが生まれたり、就職が決まったりと、さまざまな波及効果が広がっていることを嬉しく思っています。

一番大きい収穫は「人脈」

-----ランチトウキョウを通じて石井さんご自身が得られたものは何だと思われますか?

石井さん:数百人規模を巻き込めるコンテンツを作ることができて、しかも確実に継続できていることは、大きな自信にも繋がっています。継続してきたからこそ、ビジネスの流行や知見も得られていると感じます。

ただ、一番大きい収穫は「人脈」かもしれません。U25の起業家に限って言えば、ほぼ誰でも1ステップまたはダイレクトに繋がることができる自信があります。

ランチトウキョウで培った人脈は、Culture Z Parkにも活きているため、これからもずっと大切にしていきたいですね。もちろんまだ継続している企画なので、引き続きさらに人脈を広げていきたいです。

提供:株式会社duoc

メンバーや関係者とのコミュニケーションには課題も…

こうして、自分の強みを活かしCulture Z Parkを立ち上げた石井さん。

8月に初開催した第1弾には計400人ほどの参加があったそう。第2弾では、企業の担当者をゲストに招いた勉強会や、Z世代起業家が展開する商品のPOP UPなど、幅広いコンテンツを用意しました。

-----開催までを振り返って、一番苦労したことは何ですか?

石井さん:自分以外に5人のメンバーがイベントの企画・運営にあたっているのですが、そのメンバーの期待値を調整することが一番大変でした。

イベントの発起人は私なので、私には明確に「こういう形にしたい」というビジョンがありますが、実はそれが必ずしもメンバーの「やりたいこと」と一致するとは限らないんですよね。

そこに気が付けず、私のやりたいように走っていて、振り返ったら「あれ?誰も付いてきてない…」といったケースも実際にありました。

一緒に仕事をするメンバーなので、イベントの方向性や「こういう形にしたいよね」という意見のすり合わせは必須。このことを肌で感じることができたので、いい勉強になりました!

-----メンバー以外にも、例えば勉強会の講師とのコミュニケーションなどにおいて難しいと感じることはありますか?

石井さん:私個人として「盛り上げたい」「こういう形にしたい」という想いがある一方で、duocの代表として「しっかり利益を出す」ことも忘れてはならず、この双方のバランスが難しいと感じています。

関わる相手のニーズに合わせて、"どちらの顔で接するか"を決める。そのため、場合によっては個人の想いや感情を切り離して考えざるを得ない時もあります。

これは起業して、実際にイベントを立ち上げたからこそ気付けたことです。

提供:株式会社duoc

Culture Z Parkを「一番かっこいいイベント」に

石井さんは、新型コロナウイルスの終息を見据え、今後も「リアルイベント」にこだわって事業を展開していきたいと言います。

-----最後に、今後の目標について教えてください。

石井さん:まずは、コロナが収まって、安心してリアルで集まることができるようになった時、「一番かっこいいイベントはこれ!」と皆に選んでもらえることを目指しています。

トライ&エラーを繰り返しながらもCulture Z Parkを毎月開催し、コロナ禍で激減してしまった「Z世代の自己表現の場」でありたい。これが、短期的な目標です。

中期的な目標は、Z世代の起業家や起業志望者たちと、大企業を繋げるビジネスマッチングの事業を手掛けたいです。「大企業の力を借りたい」若者と、「若者のアイデアや勢いが欲しい」大企業の双方をうまく繋げる仕組みをつくりたいですね。

-----長期的な展望もあるのでしょうか?

石井さん:実は、メイドインジャパンの製品をもっと海外に広めたいという想いがあります。

大学時代に1年間、ベトナムの現地高島屋で働いていたことがあるのですが、日本の製品はとても素晴らしいのに、他国の製品の方が安価なので、なかなか選ばれない印象がありました。

メイドインジャパンの差別化を図り、海外の人にも確実に選んでもらうために、対グローバルで何かアプローチできないだろうかと模索中です!

提供:株式会社duoc

ランチトウキョウの企画を立ち上げ、継続してきたからこそ得ることができた大切な"人とのつながり"。そこから生まれたCulture Z Parkは、石井さんにとってまだほんの始まりに過ぎないのでしょう。

大きな夢や展望を持っている人は、小さなことでも何か行動を起こし、それを継続することから始めてみると、自分にとっての新境地が見えてくるかもしれませんね。

出典元:株式会社duoc
出典元:Culture Z Park vol.2

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