社会人として数年経験を積むと、今後の自分のキャリアプランについて「いつ、どのタイミングで転職するのか」「異業種や異職種にキャリアチェンジできるのか」などど悩むこともあるでしょう。新型コロナウイルスの影響下であっても、転職によるキャリアチェンジは可能なのでしょうか。
株式会社リクルートスタッフィングは、新型コロナウイルスの影響下で前職と異なる業種あるいは、異なる職種へ転職を行った1320人(20~40代男女)を対象に、「転職者におけるキャリアチェンジ(業種・職種転換)の実態調査」を実施しました。
コロナ禍に転職をした人のうち、約6割がキャリアチェンジしている
この調査では、コロナ禍に転職をした人のうち「前職と同じ業種、同じ職種に転職した」人の割合は約4割で、残りの約6割は「前職とは別の業種あるいは職種、そのどちらも異なるキャリアチェンジを行った」結果となりました。年代別の内訳は、20代が52.3%、30代が44.1%、40代が46.2%と、幅広い年代で異業種・異職種への転職割合が高いことがわかります。
特に20代においては、転職した人たちのうちの半数以上がこれまでとは異なる業種や職種に転職しており、キャリアチェンジに積極的な姿勢である傾向がみられました。
キャリアチェンジをした結果「良かった」が約7割
新型コロナウイルスの影響下にあって異業種または異職種へのキャリアチェンジをした人たちの感想を聞いたところ「とても良かった(30.5%)」「やや良かった(37.1%)」と、約7割の人がキャリアチェンジしたことをポジティブに受け止めていることがわかりました。一方で、「あまり良くなかった(4.5%)」「悪かった(2.9%)」とネガティブにとらえている人は1割未満という結果に。
異業種や異職種へのキャリアチェンジは、「簡単にはいかないだろう」と想像できるからこそ、大きな覚悟を持って挑む人が多いのかもしれませんね。その結果、転職後はポジティブな気持ちで新たな仕事に臨むことができるのでは。
キャリアチェンジで困ったことは「希望の条件に合う求人が少ない」
キャリアチェンジをするにあたり、転職者に「困ったこと」を聞いた調査では「希望に条件に合う求人が少なかった(25.7%)」が最も高い結果となりました。
他にも、「新しい業界・職種について学ぶことに苦労した(25.2%)」「自分のスキルや経験をどうアピールしていいのかわからなかった(23.1%)」などの困りごとも目立ち、特に20代においてこのような課題を抱える傾向が強いようです。
転職でキャリアチェンジするにはこまめな情報収集がカギ
調査結果を踏まえると、「新型コロナウイルスの影響下にあっても、転職やキャリアチェンジは十分可能」とみることができるでしょう。ただしキャリアチェンジを希望する業種や職種によっては、求める条件での求人が少ない可能性があります。
もし転職によるキャリアチェンジを考えているなら、事前に十分な時間をとってキャリアチェンジを希望する業種や職種に関する情報を集め、求人情報をこまめにチェックする積極的な姿勢が欠かせない、と言えそうです。
詳しい調査結果についてはプレスリリースをご確認ください。
【調査概要】
調査目的:転職者におけるキャリアチェンジの実態を把握することにより、雇用流動化推進のヒントについて考える。
調査対象:コロナ禍でキャリアチェンジを実施した正社員、男女20~40代 (n= 1320)
調査期間:8月28日~9月1日
調査方法:インターネット調査
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