「知的好奇心は大切」「何に対しても疑問を持って」とよく言われるけれど、疑問に思ったことについて徹底的に追及するのは意外と難しいもの。日々の業務に追われている中でなら、尚更です。
「仕事をするうえで一番大切にしていることは、知的好奇心です」エンライズソリューション株式会社の新卒2年目・モギ明結さん(24)の言葉です。
未経験からエンジニアとして就職したモギさんは、まさにゼロからのスタート。しかし、知的好奇心を意識的に育てながら、日々スキルアップに励んでいるといいます。
彼女は、具体的にどのような行動を起こし、エンジニアとして成長しているのでしょうか?詳しく話を聞きました。
「エンジニアを育て、エンジニアが解決する」
エンライズソリューション株式会社は、IT領域におけるさまざまな事業を展開する株式会社エンライズコーポレーションのグループ会社。
2019年12月に設立以降、システム受託・提案・IT導入支援(System Integration)およびITエンジニア常駐型支援(SES)の2軸で事業を展開しています。
「エンジニアを育て、エンジニアが解決する」というビジョンのもと、未経験の新卒エンジニアも積極的に採用。モギさんも、未経験でありながらエンジニアとして入社しました。
「ネットワークって面白い!」未経験でエンジニアに挑戦
モギさんは、2020年4月に同社へ新卒入社。エンジニアとしての経験・知見はゼロでしたが、ITエンジニア常駐型支援(SES)を志望。入社後に2カ月間のエンジニア研修を受け、現在は通信会社のSESとして、セキュリティ監視業務に従事しています。
-----入社を決めた経緯について教えてください。
モギさん:特に業界や業種を絞っていない時期に合同企業説明会に参加した際、エンライズに出会ったことがきっかけでした。
エンライズはその説明会で「スマホからYouTubeへアクセスする時の経路」について実演で説明を行っていたのですが、そこでネットワークの仕組みの面白さに初めて気が付いたんです。
スマホから各地の基地局へ無線で通信し、そこから有線でアメリカのYouTubeの回線まで辿り着き、アクセスしたい動画の情報を送り返してもらう。ここでようやく見たい動画を視聴することができる。
ざっくり言うとこのような説明だったのですが、これを機に「ネットワークって面白い!」「携わってみたい!」と、通信インフラに興味を持つようになりました。
-----そうして、エンジニアを目指すようになったのですか?
モギさん:はい。エンライズでは、特に情報系の大学を出ていなくても、未経験者でもエンジニアの職種に応募することが可能です。
実際エンジニアとして入社した私の同期も、ほとんどが未経験からのスタートでした。
2カ月間、実務につながる研修を受け、それから現場に出ることができるので、「未経験でも応募できるなら…!」と、入社を決意しました。
研修を経て、現場へ
こうして、エンジニアとして入社したモギさん。入社後の研修では、ネットワークやサーバーなどについて、基礎から学んだといいます。
-----最も印象に残っている研修内容は何ですか?
モギさん:ネットワークの研修です。「ルーターなどの機器にコマンドを打ち込んでセットアップし、自分たちでネットワークを繋げる」という内容だったのですが、これが意外と難しくて…。
うまくいかない時は、その原因を自分たちで考えて、ひとつひとつ解決して…の繰り返し。最終的に繋がった時はとても感動しました。
研修後には、ネットワークエンジニアを目指す人の入門資格とも言われるCCNA(Cisco Certified Network Associate)も取得しました。
-----徐々にエンジニアの面白みを、身をもって実感できるようになったのですね。現場に出てからは何が一番大変ですか?
モギさん:インシデント対応です。私の業務は「セキュリティの監視」なので、例えば外部からの不正アクセスがないか?逆に内部から情報が漏れてしまっていないか?等の観点から、少しでも怪しい事象があれば調査をして、前もってインシデントを防ぐことが求められます。
大きなインシデントにならないよう、普段から少しでも「あれ?」と思ったことは先輩に相談するなど意識はしているのですが、それでもインシデントが起きてしまう時があります。そのような時は、早急な対処が必要になるため、現場も急にバタバタしますし、業務としてもとても大変になりますね。
自分の知識を整理するため、勉強会を開催
モギさんは、未経験からのスタートとは思えないほど、専門的な話をとてもわかりやすく説明してくれました。しかし、現場に出た当初は知識不足を痛感する場面が多々あったのだそう。
-----そのような時、"起こしてよかった行動"などはありますか?
モギさん:"社員同士の学び合いを目的に、誰でも勉強会を開ける"という「スキルアップ制度」を活用して、昨年秋頃に任意のセキュリティ勉強会を開催したことです。
「自分の知識を整理すること」が目的でしたし、社内にセキュリティエンジニアはあまりいないのですが、そんな中10人ほどの社員が参加してくれたことに驚きました。
これは、「セキュリティについて興味を持っている人は一定数いるけれど、発信する機会や学べる機会が圧倒的に少ない」ことの表れだったと思います。
-----予想以上の反響だったのですね…!
モギさん:そうですね、「第2回も開催してほしい」という声を受け、約3カ月後に2回目の勉強会を行いました。3回目も開催できたら…、と今考えているところです。
-----実際に開催してみて、ご自身の知識整理に役立ったという実感はありましたか?
モギさん:知識の整理にもなりましたし、いざ「正しいことを伝えなければ」と思いながら準備をしていると、「あれ、これはどういうことだっけ?」という疑問を放置できないので、深く調べるきっかけも生まれ、結果的に新しい知識も増やすことができました。
私は仕事において知的好奇心を一番大切にしているので、その観点からも勉強会の開催はとても役に立ちましたね。
-----知的好奇心を大切にするとは、具体的にどのようなことでしょうか?
モギさん:当たり前かもしれませんが、知らないことは放置せず聞いたり調べたりすることです。
知らないことについて誰かに質問すると、また新たに「知らないこと」が出てくることがありますよね。
知識を深めるためには、「知らないこと」を一つずつ消していく作業が必要だと思いますが、そもそも「知らないこと」に出会えないことには始まりません。そのため、質問する中で知らない言葉や知らないことが出てきたら、またそれについて質問したり調べたり…。このような積み重ねが大切だと考えています。
セキュリティエンジニアとして力をつけたい
-----最後に、今後の展望についてお聞かせください。
モギさん:今は、セキュリティ分野を極めたいと考えています。
セキュリティエンジニアとしてもっと力をつけて、ゆくゆくは(SESではなく)エンライズ社内のセキュリティ業務にも責任を持ってあたれる人材になりたいです。
自ら社内で勉強会を開催することで、自分自身の理解を深めることができたというモギさんの姿からは、「インプットのためには行動を起こさなければならない」というメッセージを受け取ることができるのではないでしょうか。
「知的好奇心を育てるためにはどうしたらよいのだろう」と悩んでいる人や、「まだ知識が浅いので、発信なんて…」と二の足を踏んでいる人などは、まずは何らかの行動を起こしてみると、意外な収穫が得られるかもしれませんね。
出典元:エンライズソリューション株式会社
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