新社会人であれば誰でも、職場の先輩や上司などから日々厳しいフィードバックを受け取っているのではないでしょうか。「悔しい!」「言われなくても分かっているのに…」など、その時はネガティブな気持ちになってしまっても、時間が経ってじっくり考えてみると、そのフィードバックがいかに自分にとって貴重なものか気付くこともあるでしょう。
株式会社サイダスの新卒1年目・馬渕京也さん(23)も、過去にこのような経験があり、そこから「人と深く関わること」「互いにしっかり向き合えるチーム作り」を目指すようになりました。
彼の価値観を変えたと言っても過言ではない、過去の経験とは?そこから、具体的にどのような目標が生まれたのでしょうか?馬渕さんを取材しました。
人事クラウドサービス「CYDAS PEOPLE」
株式会社サイダスは、「明日が楽しみになる世界をつくる。」をミッションに掲げ、2011年10月に創業しました。
"データを介して人と組織を可視化する"クラウドサービス「CYDAS PEOPLE」は、人材の見える化・評価・人事戦略のための分析をワンプラットフォームでできる人事システム。
顧客の課題を製品にフィードバックし、常に改善し続けている点が最大の特徴です。「こんな機能があれば役に立つ」「組織のこんな課題を解決したい」そういったひとつひとつの声が、サービスを育てているのだそう。
就活の仕切り直しを経てサイダスに出会う
馬渕さんは、今年4月に同社へ新卒入社。現在は顧客の課題をヒアリングし、CYDAS PEOPLEの導入を支援する業務に従事しています。
-----入社の経緯について教えていただけますでしょうか。どのような軸で就活されていたのですか?
馬渕さん:就活の前半では、「業界はどこでもいい」「ベンチャーがいい」など、曖昧な軸で企業探しをしていたため、なかなかしっくりくる企業に出会えませんでした。
そこで、「このままではいけない!」と思い、何を大切にして、何のために働きたいかを改めて考えてみたんです。
私の場合、学生時代に約2年間、教育系NPOのインターン生としてキャリア教育に携わっていたことが、自分に大きな影響を与えていると感じていました。
そこで中高生や大学生と「どんな価値観を大切にしたいか?」といったテーマで対話を行うなど、一人ひとりと向き合う活動をしていたことから、自分の中に「すべての人が自分の意志や価値観を大事にしながら自分の人生を生きてほしい」という想いが生まれていることに気が付きました。
自分が大事にしたいことや譲れない価値観などは、「大事にしよう」と言ってもなかなか自分では気が付けないことが多いと思うんです。それを気付かせることができるのが、人との関わり合いや対話だと思っていて。そのため、こういった課題の解消を目指せる場所で働こうと、就活を再スタートさせました。
-----そうしてサイダスに出会ったのですか?
馬渕さん:はい。この目的意識にリンクした理念を掲げる企業を探し始め、具体的には人材系や教育系を見ていたのですが、その流れでサイダスに出会ったんです。
サイダスの掲げるミッション「明日が楽しみになる世界をつくる。」や、働きがいを大切にしていこうという想いに強く共感して、入社を決めました。
入社2カ月で現場へ
馬渕さんは入社後、サービス導入支援のための勉強として2カ月程OJTを実施。その後、組織体制の変更により、新人でありながら現場に飛び込むことになりました。
-----2カ月のOJTを経て、早速現場に出られたんですね。戸惑いもあったと思いますが、どのようなマインドで仕事に臨まれていますか?
馬渕さん:わからないことは、迷惑をかけてしまうことを承知でどんどん周りに聞くようにしています。
OJTの時期は「わからないことはまず調べよう」とじっくり時間をかけてインプットすることができましたが、現場に出るとそうは言っていられません。
そのため、「走りながら考える」「考えてもわからない時は聞いた方が早い」と思考を転換させて、一人で考え込むことでスピードが落ちてしまわないよう気を付けています。
-----仕事をする上で大切にしていることはありますか?
馬渕さん:一つひとつの作業について「何のために行うのか」を、しっかり考えること。
「これをやると、その先どうなるんだろう?」と自分の頭で考えると、そこから「じゃあ、次はこうしよう!」が出てきます。
また、「このタスクには自分以外に誰が関わっているか」「いつまでにやらなければならないか」「自分ができるのはどこまでで、どこからは誰にお願いするか」など、タスクを分解してい考えることも意識しています。
「明日が楽しみになる」を社内から生み出したい
入社2カ月で現場に配属され、すでに期待のエースとして日々駆け抜けている馬渕さん。
将来的には、同じ方向を向いた人たちから成るチームをつくり、「明日が楽しみになる」を社内から生み出していきたいという展望があるのだそう。
-----そのように思うようになったきっかけがあったのでしょうか?
馬渕さん:やはり大学時代のインターンの経験がもとになっています。
学生と対話する活動をしている団体だったので、属している人たちも「人と向き合う」「人と深く関わる」ことを大切にしていました。
私はと言うと、それまでずっと器用貧乏なところがあって、「何らかの違和感があってもだいたい80点ぐらいは採れる」という感じで過ごしてきたんですよね。
でも、インターン先の職員には、それが見抜かれてしまっていました。ある時「手を抜くな!」「"これぐらいでいっか"という気持ちでやるな!」と厳しいフィードバックをもらってしまったんです。
その時はすごく悔しくて「なんでこんなことを言われないといけないんだ…」と思ってしまいましたが、落ち着いて考えてみると、この指摘はすごく核心をついていて、だからこそ胸に刺さったのだと気が付きました。自分のことをしっかり見てくれている人でないと、こんな指摘はできないだろうな、と。
これを機に、初めて自分の弱点と向き合うことができたんです。
-----その厳しいフィードバックが、馬渕さんに大切なことを気付かせてくれたのですね。
馬渕さん:はい。同時に、「人に対して心を込めてフィードバックする」「人としっかり向き合う」ことの大切さにも気が付きました。
そして、「互いに、本心や自分でも気が付かないような弱点を見抜けるような深い関わり方ができる関係性やチームは素敵だな」と思うようになりました。
必要な時に必要な対話ができて、同じ方向を向いていける人たちが集まるチームができれば、その中にいる人たちはきっと「明日が楽しみになる」のではないでしょうか。
これからは私自身も、このようなチーム作りに関わっていきたいです。そして、サイダスが掲げる「明日が楽しみになる世界をつくる。」を、まずは社内から実現していきたいと考えています。
馬渕さんは、「やっぱり"人と人との関わり"が好きなんです」「社内でも、何でも話せる同期や先輩は大切な存在です」と楽しそうに話してくれました。
もし、今「いつもフィードバックをもらうのが怖い」「素直にフィードバックを受け止められない」と感じている人は、「それほどの関わり方をしてくれている人なんだ」と気持ちを切り替えることから始めてみてはいかがでしょうか。素敵なチームへと一歩近づくことができるかもしれません。
出典元:株式会社サイダス
出典元:CYDAS PEOPLE
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