「スピード感をもって成長したい」と考えている人は多いのでは?若くして着実にキャリアを積み重ねているビジネスパーソンは、どのように仕事に向き合っているのでしょうか。
LRM株式会社の松岡哲郎さん(26)は、入社2年目で博多オフィス長に就任。現在は、情報セキュリティのコンサルティング業務を行いながら、同オフィス立ち上げプロジェクトチームのリーダーとして前向きに仕事に取り組んでいます。
どのような心がけ・行動が素早い成長につながったのか?若きリーダーとして大切にしていることは?松岡さんに取材しました。
一番身近なセキュリティ会社へ「LRM」
LRM株式会社は、「日本で一番身近なセキュリティ会社になる」をビジョンに、情報セキュリティ事業を展開しているベンチャー企業。
2000社を超える企業に対するISMS/ISO27001認証取得・プライバシーマーク取得をはじめとする情報セキュリティ体制構築支援の実績を持っており、コンサルティングで培ったノウハウをもとに、情報セキュリティ関連サービスの開発・運営・販売も手がけています。
今年2月には、神戸・東京に次ぐ3つ目の拠点として、福岡県福岡市に博多オフィスを開設しました。
IT×ベンチャーを軸に就活
松岡さんは2019年3月に大学を卒業し、現在は社会人3年目。
就活では“IT×ベンチャー”を軸に企業を探し、新卒社員として同社東京オフィスに入社。情報セキュリティコンサルタントとしてISMS/ISO27001およびプライバシーマーク認証取得支援などのコンサルタント業務に携わり、今年2月に新設した博多オフィスの支店長に就任しました。
-----IT×ベンチャーで働きたいと思った理由は?
松岡さん:成長や将来性が見込めるIT業界で、歯車の一部分ではなく、いろいろな業務に自分から挑戦したいと考えたからです。
-----LRMを選んだ決め手は?
松岡さん:面接で会った役員の方々が気さくで話しやすかったことから、会社の雰囲気が自分に合うと感じました。
また、僕は九州の長崎県出身なのですが、面接で博多オフィスを立ち上げる計画があることや、地元・九州出身のコンサルタント候補として期待されていると聞いたことも決め手の一つになりました。
まずは先輩のやり方を1~10まで真似
入社直後は、面接で聞いた博多オフィスを立ち上げて軌道に乗せることを目指して、「将来的に、1人で事業所を任せてもらえるような人材になりたい」という目標を設定。
知らないことだらけだったので、業務内容の勉強にかなりの時間をかけたそうです。
-----目標達成にむけて、どのように仕事に取り組みましたか?
松岡さん:目指すは博多オフィスですが、情報コンサルタントとしてもまだまだ未熟だったので、必要な知識を学んだり、先輩のやり方や工夫を参考にしたりと必死に取り組みました。
まずは先輩のやっていることを1から10まで真似するようにしていたところ、次第に先輩の工夫やテクニックが見えるようになってきたので、「あれはどういう意図でやっていたのですか?」と深堀りして、自分のスキル・技として積み上げるようにしていました。
-----入社後に大変だったことは?
松岡さん:大学では生命科学という全く違う分野を専攻していたこともあり、セキュリティ・IT・ISOなど知らないことだらけで、知識の習得に苦労しました。
-----それをどう乗り越えましたか?
松岡さん:19卒で東京オフィスに配属されたのは僕だけだったので、「先輩たちに追いつこう」という意識を持って仕事に取り組んでいました。
自分の先を歩いている先輩たちを目標にしたことが、今思い返すと自分の成長にとても良かったのではないかと思います。
挨拶・質問など、あたり前のことをしてきた
-----若くしてのオフィス長就任は大抜擢なのでは?何が評価されたと思いますか?
松岡さん:もともと面接時点で上がっていた話が形になっただけなので、大抜擢というほど大それたことではないかと思いますが。
あえて言うなら、入社してからこれまでのコンサルタントとしての結果や実績を評価してもらえたのではないかと思います。
-----同期がいないことに不安は感じませんでしたか?
松岡さん:不安はあまり感じませんでしたね。
同じオフィスにこそ同期はいませんでしたが、同じように東京で働いている地元の同級生が何人かいたので、彼らと情報交換しながら切磋琢磨していました。
-----先輩しかいない環境になじむために、何か工夫しましたか?
松岡さん:学生時代にずっと野球部に所属していたことや末っ子だったこともあって、年上とのコミュニケーションに慣れていたので、特別な苦労はありませんでした。
分からないことはしっかりと聞く、先輩に対して敬いの気持ちを持つ、挨拶をするなど、あたり前のことを当たり前にしていました。
一人で抱え込まず、メンバーの力を借りる
-----若いリーダーとして心がけていることは?
松岡さん:一人でやることには限界があります。
一人でも多くのメンバーを巻き込みながら進めたほうが、スピード感も質も良い結果を出せると思うので、メンバーの力を借りることを心がけています。
-----「自分でやった方が早い」と考えるのではなく、人の力を借りられるのが素敵ですね。
松岡さん:実は、僕も以前は自分でなんでもやりたいタイプで、たくさんの業務を一人で抱え込んでしまっている時期がありました。
しかし、ミーティングで「一人で抱え込んでいる状態は良くない」と指摘してもらったのをきっかけに、徐々に人の力を借りること、人に仕事をお願いすることを意識するようになりました。
-----人の力を借りるために、コミュニケーションで工夫したことはありますか?
松岡さん:普段あまり接点のない相手から「力を貸してほしい」と頼まれても戸惑うと思うので、オフィスで顔を合わせた機会に雑談をするなど、日頃からコミュニケーションを取ることを心がけています。
最近はリモートワークが多いので実際に顔を合わせる機会は少ないですが、Webミーティングの冒頭1~2分や余った時間などに些細な雑談をするようにしています。
社外の人との会話が、刺激・リフレッシュに
-----とても前向きに仕事に取組み、順調にキャリアを積んでらっしゃいますが、モチベーションをどう維持していますか?
松岡さん:地元の友達と3~4カ月に一度会って、互いの状況や悩みを共有することで、「もう、そんなことをやってるのか」と刺激を受けたり、「自分もがんばろう」と励まされていました。
ただ最近は、オフラインで友人と会うことできないので、ビジネス系マッチングアプリを活用して社外の人とオンラインで話すようにしています。
全く違う業界の人、年上の人、年下の人など、いろいろな人と情報交換できますし、良い刺激やリフレッシュにもなっています。
-----これからのビジョンは?
松岡さん:博多オフィスをしっかりと軌道に乗せて人を増やしていくことが、今後2~3年以内の目標です。
その後は、会社のビジョンである「日本で一番身近な情報セキュリティ会社」の九州版「九州で一番身近な情報セキュリティ会社」を実現させたいです。
やりながら考えてみよう
-----最後に、松岡さんのようにスピード感を持ってキャリアを積みたいと思っている同世代に向けて、メッセージをお願いします。
松岡さん:僕が心がけているのは、まずは“とりあえずやってみること”です。
どれだけ考え抜いて頭の中では成功できたことでも、実際に形にするには想定外の時間がかかることもありますし、思っていたものとは全然違う形や結果になることもあります。
そのため、僕は自分の直感を信じて、「これいいな」と思うことがあれば、まず挑戦するようにしています。
やりながら考えることが、スピード感を持ってキャリアを積むためには大切なのではないでしょうか。
新卒で担当した全く新しい仕事、地元を遠く離れた東京での生活、同じような立場の同期もいないといった、ともすれば不安になりそうな環境でも立ち止まることなく、行動しながら考えることで、スピード感を持って成長している松岡さん。
博多オフィス長として今後、どのように「九州で一番身近な情報セキュリティ会社」を実現していくのか、期待が高まります。
スピード感を持って成長するためには、練りに練った施策を考えるのも一つの手かもしれませんが、まずは目の前にあるできることや挑戦してみたいことに手を付け、それをやりながら考え、また行動する、を繰り返していくことこそが、実は近道なのかもしれませんね。
出典元:LRM株式会社
【関連記事】
「ミッションがバネ」だと語る新卒1期生も参戦!日本デザイン社員が幸せに働く理由【#私たちのミッション】
就職活動や転職活動の際、検討している企業の「ミッション」を知らずに入社する…という人は少ないのではないでしょうか? ミッションは、その企業がどのような世界を創り上げたいのか、目指すゴールを...
「この機会を逃したら後悔する」新卒で転職、SNSコーチ23歳社員が大手からキャリアチェンジして目指す未来
転職・副業など、キャリアアップや自分の望む生き方を実現するために何か具体的なアクションを起こしたいと思ってはいるものの、「まだ早いのではないか」「行動に移す踏ん切りがつかない」と一歩踏み出せない...
自分の想いを伝えたことから全てが動き出した!ミライフ25歳社員に学ぶ、一歩踏み出すことの大切さ
チャンスを掴むためには、大なり小なり何かしら行動する必要があります。しかし、「動くのが怖い」「勇気が出ない」となかなか一歩踏み出せず、チャンスを逃してしまっている人もいるのでは? 株式会社...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう