「この決断は果たして正解なのだろうか...」就職活動をしていると、ふとそんな疑問が頭をかすめるという学生もいるのでは?
そんな中、「"正解"を選ぼうとするのではなく、選んだことを"正解"にしていく」と話すのは、株式会社Hajimariの新卒1年目社員、飯田若奈さん(23歳)。飯田さんは大学時代、進路を大きく変更することを決断、今に至ります。なぜ進路変更をしたのか?今はどのような想いで仕事に向き合っているのか?詳しく話を聞きました。
「自立した人材を増やし、人生の幸福度を高める」
株式会社Hajimariは「自立した人材を増やし、人生の幸福度を高める」をビジョンに掲げています。同社が考える"自立"の定義とは、組織や環境に依存することなく自分の足で立ち、人生の主導権を握って意思決定すること。急速に変化する現代社会を生き抜くため、 「自立した人材であること」が重要だと考えています。
スキルアップ型ファーストキャリア支援サービス「intee」や、IT起業家・フリーランスと成長企業のマッチングプラットフォーム「ITプロパートナーズ」など、自立を目指すすべてのビジネスパーソンに向けてサービスを展開しています。
-----飯田さんは、もともと教員を目指されていたそうですね。なぜ就活をしようと思ったのですか?
飯田さん:教育学部に入学し、大学生活を送っていくなかで、徐々に違和感を覚え始めたためです。このまま教員になったら、心残りに思うのではないか、と。
-----きっかけとなるような出来事があったのでしょうか。
飯田さん:例えば、バックパッカーで東南アジアの国々を訪れたときのことです。現地でさまざまなものを自分の目で見て、感じたことで「教科書やテレビでは知ることができないことが、世の中にはまだまだあるんだ」と気がつきました。同時に、自分の行動次第で選択肢はいくらでも広げられるのだということも。勇気を出して海外に出てみたからこそ、わかったことでした。
そして思ったのです。自分自身が持っている選択肢が少ないと、教員として子どもたちに伝えられることは限られるのではないだろうか、と。足し算や読み書きを教えることはできるかもしれないけれど、人生における選択肢を伝えられる自信を持てなかったのです。私自身が社会で働いた経験もなければ、世の中のことを何も知らない状態なのですから。
「教員という選択肢しかないから教員になる」のではなく、さまざまな選択肢を持った上で、自分が興味を持てることに挑戦したい。そのために、まず選択肢を増やしたいと思ったのです。
同時に、私がたくさんの選択肢を持てば、他の誰かに何かポジティブなきっかけを提案できることが増えるはずと考えました。
自分で選んだことを"正解"にしていく
-----数ある企業の中で、Hajimariへの入社を決めた理由を教えていただけますか?
飯田さん:「自立した人材を増やし、人生の幸福度を高める」という企業ビジョンに共感したことが挙げられます。実際、弊社の社員は、人生において"なりたい姿"を明確に持っています。"こんな想いを持って仕事に取り組んでいる"と自信を持って語ることができるなど、皆"自立"していると感じます。
-----飯田さんにとっての"自立"とは、どのようなことを指すのでしょうか?
飯田さん:「他人の意見に流されるのでなく、何をするかは自分の意思で決める。そして、"正解"を選ぼうとするのでなく、自分で選んだことを"正解"にしていく」ことです。
このような私自身の軸と、Hajimariが目指していることは同じ方向を向いていると感じ、入社を決めました。
新設部署の立ち上げメンバーに抜擢
飯田さんは大学4年時から内定者インターンとして働き始め、2021年4月に株式会社Hajimariへ新卒入社しました。
-----どのような仕事を担当されているのですか?
飯田さん:インターンの頃から、現在に至るまで人事業務に従事しています。役員と2人体制で、インターン時代は採用アシスタント業務を、現在は新卒・中途採用、広報、労務など、幅広く担当しています。
-----どうして人事の仕事に携わることになったのでしょう。
飯田さん:先ほど申し上げた通り、私が目指していることは、さまざまな選択肢を持った人間になること。選択肢を広げるためにも、「どうしてもこの仕事をしたい」と強いこだわりを持つことはありませんでした。あえて言うならば、日々一緒に過ごしている仲間のためなら、高いモチベーションを持って働けるだろうと考えていました。このような私の希望や目指していること、そして会社の課題を掛け合わせた結果、人事担当に任命されたのです。
-----人事は部署の立ち上げから参加されたそうですね。
飯田さん:それまで人事という部署は弊社になかったのですが、私がインターンとして参加するタイミングで、新設することに。ビジネスパーソンとしての経験がほとんどない学生でも、今も共に二人三脚で採用業務を行なっている上長から信頼してもらえたことに対する感謝と責任を胸に、日々仕事に取り組んできました。
-----採用活動をするときは、お手本にしている存在がいると聞きました。
飯田さん:私が就活生のときに、リクルーターとしてサポートしてくれた先輩です。採用活動は、どうしても企業側は自社の魅力を伝えることでいっぱいになりがちですが、その先輩は私自身に向き合ってくれて。ときには、Hajimariへの入社だけでなく、他の選択肢も含めて私に提案してくれたり、他の社員と話をする機会を設けてくれたり。半年かけて10名以上の人を紹介してくれました。伴走者として、一緒に私の就活を支えてくれた存在です。
今は私も当時の先輩を見習って、一人ひとりの候補者の方と向き合っています。もしかしたら、中には、今後会うことがない人もいるかもしれません。それでも、私と出会ったことで、その人にとって何かポジティブなきっかけが生まれてほしいという思いを持っています。
「できることだけを、できるレベルで対応するだけでは満足できない」
-----インターン時代と、社員になってからで、何か違いを感じますか?
飯田さん:インターン時代は、任せてもらった仕事にひたすら真正面から向き合い、成果を出すことに専念していました。でも、社員になってからは、そこから一歩踏み込んで、自ら社内の課題を見つけ、新しいことを考え、行動に移していくことを意識しています。
-----インターン時代とは違う、難しさがありそうですね。
飯田さん:できることだけを、できるレベルで対応するだけでは不十分だと思っています。現状の自分には満足したくありません。
今まで経験してこなかったことに自ら挑戦しているので、正直なところ、どうすればいいのかわからなくなってしまうこともあります。
そのようなときに考えるのは、どうすれば自分が誇らしくいることができるか、困難を乗り越えられたと感じるかということ。具体的には、何に困難を感じるのかを特定します。「思うように成果を上げられないから?」「やると決めたことができない自分自身にモヤモヤしているから?」など、原因を特定し、どう対応すべきかを具体的に考えていきます。
大切なのは、人に対する接し方や仕事へ向き合う姿勢
-----普段、仕事をする上で大切にしていることはありますか?
飯田さん:「見返りを求めない」「徳を積む」「意思を持って物事を決める」の3つを大切にしています。
「見返りを求めない」に関しては、「私はこんなに頑張っているのに...」といった感情は持たないということです。私は、誰かのためになることや、向き合いたい、支えたいと思う人たちを大切にしているので、仕事は選り好みせず、相手の期待を超えられるよう、目の前の仕事を最後まで責任を持って全うすることを意識しています。
「徳を積む」とは、普段の人への接し方や、仕事へ向き合う姿勢を大切にすること。良いことも、そうでないことも、結局は自分に返ってくるものではないでしょうか。今起こっていることは、自分が普段どのような態度で人に接しているか、どのように仕事に取り組んでいるかが積み重なって表れた結果だと思います。
そして何よりも、今の自分がいるのは、インターン時代から日々私の成長を考え、業務上のアドバイスだけではなく、時には厳しく一人の人間として大切なことを教えてくださっている上長をはじめ、さまざまな面で支えてくれる人たちのおかげです。私は本当に人に恵まれていると感じています。だからこそ、私も皆の役に立ちたいのです。
-----最後の「意思を持って物事を決める」とは、どのようなことでしょう。
飯田さん:自分が正しいと思ったことは、一旦実行に移すということです。社員になり、新しい課題に挑戦し、試行錯誤している状況だからこそ、大切にしています。
-----今後の展望についてお話いただけますか?
飯田さん:私には、まだまだ知らないこと、経験していかなければならないことがたくさんある状況です。今、置かれている環境の中で、最大限の成果を出していくこと。社内外問わず、関わりのある人たちと真っ直ぐ向き合い、期待を超えられるよう、引き続き尽力します。
そして、自分が「これに挑戦したい」と思ったことを実行できるよう、自分の中の選択肢を増やしていきたいです。
"正解"を選ぼうとするのではなく、選んだことを"正解"にしていく。こう言えるのは、飯田さんが、自分の意思で何事も決断してきたからなのでしょう。選んできたことは、すべて自分が挑戦したいこと。だからこそ、そのときは実感できなかったとしても、後から振り返ると、きっと自分の選んだ道は"正解"だったと言えるのかもしれません。
進路や企業選びに悩んでいる学生にとって、飯田さんの経験や考え方は、参考になるのではないでしょうか。
出典元:株式会社Hajimari
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