思い描いたキャリアパスを歩み続けるために、あるいは成果を出すために、「自分の武器は何なのか」を把握しておくことは大切です。
あなたにとっての武器は何ですか?それはきっと、知見やスキルだけではないはず。
「高校時代のアルバイトで接したお客様からかけてもらった言葉がずっと残っていて、あの感動をもう一度味わいたいとずっと思っています」タレントYouTubeなどのエンタメDX事業やマーケティング支援事業を手掛ける株式会社FIREBUGの若手社員・佐々木樹さん(23)は、キャリアの軸が固まったきっかけについて、こう話しています。
ずっと彼の心に残っている言葉とは?そこからどうキャリアの軸が固まっていったのか?そう深堀していくと、佐々木さんの中にある"最大の武器"と呼べるものの正体が見えてきました。
エンタメDX事業とマーケティング支援事業を展開
株式会社FIREBUGは「エンターテインメントとデジタルで、人を豊かにする」というビジョンを掲げ、著名人のDXパートナーとしてIP開発・ビジネスモデル構築の支援をするエンタメDX事業と、エンターテインメントとビジネスで多角的なマーケティングソリューションを提供するマーケティング支援事業を展開しています。
物流からマーケティングへ
佐々木さんは、高校卒業後に運送会社でドライバー・法人営業を経験した後、YouTuberプロダクションを経て今年1月に同社へ入社しました。
現在は、マーケティング支援事業部のセールスチームにて、インフルエンサーマーケティング、タレントYouTubeタイアップを中心としたマーケティング施策を広告主へ提供しています。
-----ファーストキャリアとして運送会社を選んだ理由について教えていただけますでしょうか。
佐々木さん:「ありがとう」が集まるところで仕事がしたかったからです。
荷物を届けるたびに「ありがとう」と言っていただけることが嬉しくて、ドライバーの仕事を楽しんでいましたが、"量"が増えると今度は"質"を求めたくなり、法人営業へ異動しました。
ここで、お客様の力になるためには「①売上を上げること」「②コストを下げること」の2軸が必要だと認識したのですが、物流では①に取り組むことがなかなか難しいと思ったんですよね。
-----そこで、YouTuberプロダクションの会社へ?
佐々木さん:そうですね。もともとYouTubeが好きでよく観ていたので、これを活用したビジネスに携わりたい!と思い転職しました。
そして、徐々に「ここでの経験・知見を活かしてステップアップしたい」と思うようになり、YouTubeに留まらずエンタメ×デジタルで多角的なマーケティングソリューションを提供しているFIREBUGに入社することを決めました。
実際FIREBUGでは、大手企業との協業も多く、手掛けられる仕事の幅が広いなと感じています。
giveの気持ちを常に持つ
佐々木さんが携わるインフルエンサー・タレントマーケティングでは、YouTubeやSNSに関する知見が必須。そのため佐々木さんは、自分自身の"若さを武器にしたマーケター視点"を常日頃から意識しているといいます。
-----"若さを武器にしたマーケター視点"とは?
佐々木さん:同世代に刺さる提案をするために、"自分目線"を意識的に入れるようにしています。
例えば、日頃からいちユーザーとしてYouTubeをよく観ているので、「どういう時に観るの?」「TVではなくなぜYouTubeを好んで観るようになったの?」など、ユーザー層と同世代である自分だからこそ分かることもあるんですよね。
そのため、自分の目線を入れることで、説得力のある提案ができると思っています。
-----なるほど、同世代だからこそ知っている情報などもありますよね。その他、仕事をするうえで大切にしていることはありますか?
佐々木さん:社内外問わず、自分と関わった人が「何か」を持ち返ることができるよう、giveの気持ちを常に持つことです。
「ありがとう」という感謝の気持ちが先にあって、その先に利益や企業の成長があると考えているので、まずは自分自身が「ありがとう」と思ってもらえるよう努力しています。
-----ファーストキャリアの話でも、「ありがとう」の気持ちを大切にしているとおっしゃっていました。このように思うようになったきっかけがあったのですか?
佐々木さん:高校時代、結婚式や宴会のための会場で接客スタッフのアルバイトをしていて、その時の経験が起点となっています。
ある日、結婚式会場の下見でいらしたお客様に、「あなたのサービスがとてもよかったから、会場はここに決めます」と言われたんです。
自分としては、「お客様の邪魔はしないように」「なるべく先回りをして楽しく過ごしていただけるように」と、当たり前のことを意識していただけだったのですが、思いがけない言葉に涙が出そうなほど嬉しかったのを覚えています。
この時から、「あの感動をもう一度味わいたい」と思うようになり、周りの人が自分経由で幸せになってほしいと願うようになりました。
「20代はとにかく失敗しなさい」
高校時代の原体験も大きく影響し、若手目線も活かしながら力強く経験を積み重ねる佐々木さん。しかし、時には力不足や経験不足を感じることもあるといいます。
-----そういった時、かけてもらってよかった言葉などはありますか?
佐々木さん:上司からもらった「20代はとにかく失敗しなさい」という言葉ですね。
よく「佐々木にはアクセルはあるけれどハンドルとブレーキがないね」と言われることがありますが(笑)、アクセル全開で挑戦し続けることができるのは、この言葉があったからです。「行動したあとにフォローやバックアップをしてもらえる」と思えることも、心強いですね。
もちろん、「挑戦して失敗して終わり」では意味がないので、失敗してしまった時にいただくアドバイスは素直に受け止めて、全て実践することを心がけています。
-----これからはどのような挑戦をしていきたいですか?
佐々木さん:まだあまり手がつけられていないTikTokでのインフルエンサー・タレントマーケティングに挑戦してみたいと思っています。
最近では私もTikTokを使い始めて、人気動画に寄せられているコメントをチェックしたり、「なぜ流行っているんだろう?」と疑問を持ち調べるようにしたりと、積極的に動向をチェックするようになりました。
お客様に信頼していただくためには、「相談しやすい雰囲気づくり」にくわえて、「この人ならトレンドを知っている」という印象を持っていただくことが大切だと考えているので、今後も最新トレンドを把握しながら新しいことに挑戦していきたいです。
SNSマーケティングや、インフルエンサーマーケティング、タレントマーケティングなどは、若手が自分目線を活かせるため活躍しやすいジャンルだと言われています。ここで意図的に経験を積んでいる佐々木さんは、まさに"鬼に金棒"と言えるのではないでしょうか。
しかし、インタビューを終えてみると、彼の最大の武器はここではなく、「あの感動をもう一度味わいたい」「周りの人に幸せになってもらいたい」という強い気持ちなのかもしれないと気づかされます。この信念は佐々木さんしか持っていないからです。
武器と呼べるものが思い浮かばない人は、「自分にしか持っていないものは何だろう?」と改めて自分自身と向き合ってみると、「これだ!」と思えるものに出会えるかもしれませんね。
出典元:株式会社FIREBUG
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