「周りからどんな人と言われるか」という質問は、就活での面接やエントリーシートでよく聞かれるため、対策は必須です。
本記事では、企業が就活の面接時に「周りからどんな人と言われるか」と聞く意図や、回答を考えるポイントを説明。性格別に15個の答え方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 「周りからどんな人と言われるか」と聞いて企業が知りたいこと
- 「周りからどんな人と言われるか」の回答を考える6つのポイント
- 「周りからどんな人と言われるか」の答え方例文15選
就活の面接で「周りからどんな人と言われるか」と聞いて企業が知りたいこと・意図とは?
「周りからどんな人と言われるか」は、頻出の質問ではありますが、企業はなぜこのような質問をするのでしょうか。
質問の意図を知らないと、意図に沿った回答ができず「コミュニケーション能力が低い」とマイナスの印象を与えかねません。まずは、企業の意図を知り、対策ができるようになりましょう。
自己分析と周りからの評価がマッチしているか確かめるため
自己分析と周りからの評価がマッチしているか確かめるために「周りからどんな人と言われるか」と聞かれます。
自己分析で「自分はコミュニケーション能力が低く仲のいい友達が少ない」と思っていても、周りからの評価は「知らない人にも堂々と話しかけて顔が広い」と思われている可能性があります。
これは、ジョハリの窓と呼ばれる心理学的な自己認知のズレが理由です。ジョハリの窓によると、自分だけが知っている自分・他人だけが知っている自分・自分と他人が知っている自分・誰も知らない自分があるといいます。
例えば自分だけが「コミュニケーションをとるのは苦手だけど、努力して話しかけるようにしている」とわかっていても、他人からは「話しかけるのが得意そう」と映るのです。
上記の例は、プラスの側面に関することですが、「自分はできると思っていたけど、周りから見るとできていない」というマイナスの側面に関することを、誤解して認識しているケースもあります。
自分の評価と周りの評価の印象が一致していることで、本当の性格を理解してもらえるようになります。
会社の雰囲気とあっているか確認するため
会社の雰囲気とあっているか確認するためにも、質問をされます。
企業の雰囲気に馴染めるかはどうかは、会社で仕事をする際にとても大切になります。
例えば「仕事だけでなく、プライベートでも仲の良い企業」に、「仕事とプライベートは完全に分けたい」タイプの人は馴染みにくい可能性が高いといえるでしょう。
雰囲気と合わないからといって不採用になるわけではありませんが、会社に馴染めるかどうかは判断材料のひとつになることは覚えておきましょう。
意図3.入社後の働き方をイメージするため
「周りからどんな人と言われるか」と聞く質問の意図は、入社後の働き方をイメージするためです。
周りからの評価が「真面目」でエピソードも納得感があるものだった場合、「この人は失敗しても頑張って仕事をしてくれそうだな」と未来を想像しやすくなります。
意図4.素の就活生の状態を知るため
「周りからどんな人と言われるか」と聞くことで、素の就活生の状態を知ることができます。
就活では、就活生の素の姿が見えず、リラックスして働いている就活生の状態は見えません。
作られた就活生ではなく素の就活生の状態を知ることで、将来の一緒に働く仲間としてイメージしやすくなります。
「周りからどんな人と言われるか」の回答を考えるために行うべきこと
「周りからどんな人と言われるか」の回答を考えるために、事前に行うべきことをご紹介します。
家族や友達に話を聞く
「周りからどんな人と言われるか」を知るためには、家族や友達に話を聞くことが一番です。仲の良い親友だけではなく、関係の浅い友達、バイト仲間、サークルのメンバーなど思い当たる人に聞いてみましょう。
たくさんの人から話を聞くことで、いろいろな面から自分の性格や考え方を見つけられます。
また、「自分のことをどう思うか」に合わせて「なぜそう思うの?」を合わせて聞いておくことをおすすめします。エピソードを伴う理由を聞くことで、より信憑性のある回答を考えられるでしょう。
客観的に自分を見つめなおす
周りから聞いたエピソードや評価を参考に、客観的に自分を見つめ直してみましょう。
意外なことを言われた場合は、自分がまだ見つけていなかった自分の強みや弱みになり得ます。複数の異なる評価があったときは、どれを就活の回答に使うべきか選択しましょう。相手の企業の社風にあった内容を選べると、アピールポイントになります。
深掘り質問への対策を行う
企業は「周りからどんな人と言われるか」に対する回答に深掘り質問をしてくる可能性があります。深掘り質問に対策をしていないと、言葉に詰まり信憑性が薄くなってしまうことも。
例えば「真面目な性格です」と答えるなら、「どうして真面目になったの?」「真面目に振る舞うコツは?」「具体的にどのようなときに真面目だと感じる?」などという深掘り質問が想定できます。
面接官が深掘り質問でどんなことを聞くか考え、エピソードを複数用意しておくといいですね。
類似する質問にも回答を考えておく
「周りからどんな人と言われるか」と似たような質問に、「その評価を受けて自分はどう思ったか」「入社後にどうその特徴を活かすつもり?」などと尋ねられる可能性もあります。
併せて類似する質問の回答も考えておきましょう。
「就活での採用面接でよく質問される25項目と質問の意図【就活の面接対策】」でも、就活時に聞かれる有名質問をご紹介しています。質問対策を頑張りたい人は、ぜひ参考にしてください。
就活の面接で「周りからどんな人と言われるか」の回答を考える6つのポイント
企業が質問をする意図を知った上で「周りからどんな人と言われるか」の回答を考えるポイントを押さえ、対策を行いましょう。
ポイント1.自分の長所をアピールできる内容にする
1つ目のポイントは、自分の長所をアピールできる内容にすることです。
「周りからどんな人と言われるか」の質問に特に制限がなければ、自分のいいところをアピールできる内容を選び、面接官に好印象を残しましょう。
例えば「飽きっぽい」のようなマイナスの評価を友だちに言われた場合、面接の場ではあえてネガティブなことをそのまま伝える必要はありません。
「好奇心旺盛」「チャレンジ精神がある」のようにプラスの評価に言い換えることをおすすめします。
ポイント2.志望する企業や業界の社風にあった内容を話す
2つ目のポイントは、志望する企業や業界の社風にあった内容を話すことです。
友達に「自分ってどういう性格だと思う?」と聞くと、様々な回答をもらえるでしょう。例えば「話し上手・盛り上げ上手」「集中力がある」「おもしろい」などの回答がもらえたとき、事務職の採用面接の場合は「集中力がある」という内容を選ぶことをおすすめします。
また、営業職の採用面接の場合は「話し上手・盛り上げ上手」を話すといいでしょう。
このように、志望する業種や職業によって何をアピールするのかを変えると、好印象を持ってもらいやすくなります。
ポイント3.理由やエピソードを踏まえて人物像が伝わるようにする
「周りからどんな人と言われるか」の回答を考える3つ目のポイントは、理由やエピソードを踏まえて人物像が伝わるようにすることです。
面接の回答に信憑性を持たせるためには、深堀りすることが大切です。
単に「真面目だと言われます」だけ伝えると、本当に言われているのか・どうしてそう言われるようになったのかがわからず、企業の人は戸惑ってしまいます。また、印象を良くするために作った回答だと認識されてしまうかもしれません。
「レポートや課題を出たその日に終わらせ、毎日予習復習を欠かさず図書館でしています。3年間一度も欠かしたことがありません」のような具体的に真面目だとわかるエピソードを伝えることで、人物像を伝えましょう。
ポイント4.ネガティブな内容のものも用意しておく
4つ目のポイントは、ネガティブな内容のものも用意しておくことです。
「周りからどんな人と言われるか」の質問では、就活生はほとんどのケースでポジティブな内容を答えるでしょう。しかし、あえてネガティブな面について聞かれることもあります。
ネガティブな内容の質問は、事前に準備していないと言葉選びが難しいです。ネガティブな内容ではあるが、裏を返すと長所になる内容を選び、回答を準備しておきましょう。
ポイント5.結論から話す
「周りからどんな人と言われるか」の回答を考える5つ目のポイントは、結論から話すことです。
理由やエピソードから話すと、最後まで何を言いたいのかわからない回答になってしまいます。
面接ではすべての質問で論理的に・簡潔に話せるかどうかを評価されています。「周りからどんな人と言われるか」の質問に答える場合は、はじめに「私は〇〇だと言われます」と言い切ってからエピソードを話すとGOOD。
論理的に話す方法を身につけたい人は「PREP法・SDS法とは?ビジネスシーンで論理的に伝える具体的なフレーズを紹介」を参考にしてみてはいかがでしょうか。
ポイント6.自己分析をして、分析内容とずれないような回答をつくる
「周りからどんな人と言われるか」の回答を考える6つ目のポイントは、自己分析をして、分析内容とずれないような回答をつくることです。
就活ではSPIのような試験を受けるため、自分の性格は客観的に把握されています。
嘘をついて自分をよく見せようとすると「試験の結果や話してみた感じとはイメージが違う」「矛盾している」と思われてしまう可能性があります。
一度信頼を失ってしまうと、たとえ本当のことを言っても疑われてしまうので、自分をよく見せようとしたり、企業の求める人物像に合わせるのではなく、誠実に面接に挑みましょう。
就活での「周りからどんな人と言われるか」の答え方例文15選
自分の性格や考え方などの質問を友達にした後は、「周りからどんな人と言われるか」の回答を作っていきましょう。
以下では、「周りからどんな人と言われるか」の答え方の例文を15個ご紹介します。自分の性格にあった回答を作る参考にしてみてはいかがでしょうか。
真面目
「周りからどんな人と言われるか」に「真面目」と答える人は、どういう方向に真面目なのかを伝えることを意識しましょう。
例えば「決められたルールを守る」「自分自身で決めた約束は必ず守る」「毎日◯時間勉強する」などがあります。
- 私は周りの人から「真面目」と言われることが多いです。
私は「学生の本分は勉強だ」と考え、毎日図書館が閉まる9時まで学校で残って勉強していました。また、わからないところがあれば調べた上で、教授に自分の考えを聞いてもらったり、友達と討論したりして自分の考えを深めることを好んでいます。教授には「こんな真面目な学生は他にはいない」と言われたり、友達には「真面目な〇〇がいると頑張ろうと思える」と評価されたりしました。
御社に入社が叶いましたら、持ち前の真面目さを活用して、何事にも真剣に取り組みたいと思います。
面接で話す際は話し言葉である「御社」を、ESに書く場合は書き言葉である「貴社」を使うのが一般的です。言葉遣いで素養が出ると思って、言葉一つひとつに気を配りましょう。
努力家
「周りからどんな人と言われるか」に「努力家」であることを伝えたい人は、具体的に何に対して努力をしたのかを伝えることをおすすめします。
また、努力をした結果があるなら恥ずかしがらずに結果を伝えましょう。
- 私はよく「努力家」だと言われます。
私はグローバル化が進む将来、ビジネスパーソンとして活躍するためには英語が不可欠だと思い、学生時代に英語の勉強に力を入れていました。具体的には毎日最低2時間は英語の勉強をして、オンライン英会話スクールにも通いました。
学校のTOEICの模擬テストでは、毎回1位を取っており、友達に勉強している内容を伝えると「〇〇は本当に努力家だな」と多くの友達に言われました。
絶え間のない努力はきっと自分の夢を叶えてくれると思い、御社でもこれからもたゆまぬ努力を続けていきたいです。
誠実
「周りからどんな人と言われるか」に「誠実」と答える人は、どうして誠実だと思ったのかについて詳しく説明しましょう。
誠実という言葉は抽象的で、エピソードがないと具体的にどんな性格なのかが想像するのは難しいです。エピソード重視で答えるイメージで回答を作ることをおすすめします。
- 私は周りの人から「誠実」と言われることが多いです。
私は父の教えから「自分にも他人にも嘘をつかず、人が嫌がることでもやる必要があると思ったらやれ」と言い聞かされていました。
飲食店でのアルバイトでトイレは、1日1回の掃除でしたが、もっとお客様に快適に過ごしてもらうには、頻繁に確認をするほうがよいと思い、1日5回の掃除を行うようにしました。
店長に理由を伝えたところ「君の誠実さにはいつも助かっているよ」と褒められ、お客様には「この店は、いつもトイレがとてもきれいで居心地がいい」と声をかけてもらうことが増え、「やってよかった」とやりがいを感じました。
これからも、自分の信念に嘘をつかずに誠実に仕事をしていきたいと思います。
優しい
「周りからどんな人と言われるか」に「優しい」という評価を伝えたい人は、優しさを発揮した場面を紹介することをおすすめします。
どうして優しくなったのかを説明できると、感心してもらえる回答になるでしょう。
- 私は「優しいね」と周りの人に声がけしてもらうことが多いです。
私が人に優しくすることをモットーにしたのは、初めて電車に乗ったときに妊婦さんに席を譲ったときです。「ありがとう」と伝えられたとき、自分は「人の役に立てたんだ」と嬉しくなりました。
そこからは、席を譲ったり、重い荷物を持っている人を手伝ったりと自分のやれることは積極的に行うようになりました。その結果たくさんの人から「ありがとう、優しいね」と言ってもらえます。
御社に入社が叶いましたら、自分の気遣いできる優しさで〇〇ヘルパーの利用者に喜んでもらえる人間になります。
行動力がある・フットワークが軽い
「周りからどんな人と言われるか」に「行動力がある」「フットワークが軽い」と伝える内容を考えている人は、行動力を発揮したエピソードや具体例を丁寧に伝えましょう。
特に自分の行動力を発揮したことで、どのような結果になり、人を喜ばせれたかどうかを伝えることをおすすめします。
- 私は周りの人から「行動力がある」と言われることが多いです。
私の所属する野球部では、部員の実力が拮抗しており伸び悩む時期がありました。そこで「自分たちよりも実力がある〇〇大学と練習試合をするのがいいのではないか」と考え、監督と相談した上で〇〇大学に交渉しに行きました。
今まで一度も交流戦をしたことがない〇〇大学でも、何でも訴えかえることで交流戦をしてもらえ、監督や仲間には『お前は行動力がすごい』と何度も褒められた経験があります。
私の行動力を仕事に対しても活かし、顧客に満足してもらえる営業マンになろうと思います。
社交的・コミュニケーション能力がある
「周りからどんな人と言われるか」に「社交的」と回答したい人は、どのように社交的になったのかを伝えると説得力が上がります。
また、社交的なエピソードを話すのもおすすめです。文字数や答える時間などを考慮に入れて、深堀りしていきましょう。
- 私は「社交的」と周りから言われることが多いです。
私は人見知りでしたが、初めて友だちに話しかけてもらったときに嬉しかった経験から、相手も自分と同じで「話したいけれど話せない」状況なのだと理解したことがきっかけで社交的になりました。
知らない人や友達の友達でも積極的に話しかける姿勢から「社交的」と周りに言ってもらえます。
知らない人でも自分から話しかけて仲良くなるだけではなく、深いコミュニケーションを取れる力で営業職についても活躍したいと思っています。
計画性がある
「周りからどんな人と言われるか」に「計画性がある」と答える人は、計画性を発揮した後の結果を伝えることを意識することをおすすめします。
たとえマイナスの結果になったとしても、頑張ったことに変わりはありません。堂々と伝え、自分の計画性がある一面を表しましょう。
- 私は「計画性がある」とよく言われます。
私は、文化祭のクラスリーダーを努め、文化祭での出し物制作に精を出していました。「◯日には、クラス看板や衣装を完成させる」「◯日には、演技の最終合わせをする」などと細かに計画を作り、着実に準備を進めていきました。
文化祭では満席になり、大盛況でした。友達や先生には「〇〇の緻密な計画のおかげで間に合った。ありがとう」と評価してもらいました。
私は、仕事に対してもタイムマネジメントや優先順位を決め、計画性を発揮して業務を遂行していきたいと思います。
明るい・元気
「周りからどんな人と言われるか」に「明るい」と回答したい人は、面接での答え方に気を配ることをおすすめします。
「明るい性格です……」と暗い声のトーンで言われると「矛盾しているのでは?」と思われてしまいます。
緊張するのは当たり前ですが、面接でも明るさを発揮して元気よく答えてくださいね。
- 私は「明るくていつも元気だ」と言ってもらえます!
私は「いつでも明るく、自分の機嫌の悪さで他人を不愉快にさせない」をモットーに生きています。毎日笑顔で挨拶をすることを続けていると「今日も元気だね」「明るくて自分も元気になれる」と嬉しい言葉をかけてもらえるようになりました。
御社に入社が叶いましたら、持ち前の明るさを発揮して、お客様に笑顔になってもらえる接客を行いたいです。
几帳面
「周りからどんな人と言われるか」に「几帳面」であることを伝えたい場合は、「神経質」であると思われない程度のエピソードを話すことをおすすめします。
例えば「書類の順番が違っていたらイライラしてしまう」「周りが適当な仕事をしていたら、許せない」のような言い方はNG。
自分のエピソードは、ポジティブな回答になっているのか・アピールできているのかを考えてみましょう。
- 私は周りに「几帳面」と頻繁に言われます。
私の所属する研究室の実験では、精密な滴定を行うのが大切な作業です。一滴一滴大切に試薬を入れる作業は、時間がかかりますが、慎重にことを進めた結果に得られる正確なデータを得られるのがとても楽しいです。
教授には「〇〇ほど丁寧な仕事をできる人はいない」と褒められます。
御社の業務でも几帳面さを活かして、細かい仕事でも最後まで気を抜かずにがんばります。
リーダーシップがある
「周りからどんな人と言われるか」に「リーダーシップがある」と答える人は、リーダーシップを発揮したエピソードを詳しく伝えましょう。
「どうやってリーダシップを身につけたの?」という深堀りをされることもあるので、理由やきっかけ、習得した方法などを考えておくことをおすすめします。
- 私は周りの人から「リーダーシップがある」と言われることが多いです。
私は人の長所を見抜く力があり「発表者なら〇〇くん、お金の管理なら几帳面な〇〇さんがいいな」と適材適所に人に役割を分担することが得意です。
班を組んで発表を行うときに持ち前のリーダシップを発揮したところ「今までで一番やりやすかった」「満足のできるクオリティで発表できた」などと褒めてもらえました。
入社が叶いましたら、先輩たちからたくさんのことを学びつつ、リーダシップを発揮してプロジェクトや仕事などで活躍したいです。
冷静
「周りからどんな人と言われるか」に「冷静」と回答したい場合、どのようなタイプの冷静さを自分は持っているのかを考えることをおすすめします。
例えば、トラブルが起こっても慌てることなく冷静に処理するタイプ・周りがにぎやかでも自分は静かに座っているタイプ・どんなときにも慎重に物事を進めていくタイプなどがあります。
冷静という言葉ひとつでは、どのタイプの冷静さを持つかがわからないので、具体的に説明することを意識しておきましょう。
- 私は「冷静沈着」であると周りの人から言われることが多いです。
学園祭の出し物に必要な道具が本番ギリギリまで届かないときがありました。宅配便に対して文句が出る中、私は宅配便を車で取りに行く方法を提案しました。
また、宅配便が間に合わなくても大丈夫なように、道具がなくてもできる方法や他の道具を代用する方法なども仲間に伝えました。
切羽詰まった中でも冷静に思考を巡らせられたおかげで出し物も成功して、仲間には「〇〇が冷静だったおかげ」と感謝された経験があります。
このように私は、切羽詰まったときこそ物事を深く考え、解決策を導き出せる人間だと思っております。
臨機応変に対応できる・適応力がある
「周りからどんな人と言われるか」に「臨機応変に対応できる」と伝える回答を考えている人は、臨機応変で適応力があるところを具体的なエピソードを通して表しましょう。
臨機応変な対応ができることは、飲食店やIT系などの変化が望まれる会社には好まれる傾向があります。
- 私は周りの人から「臨機応変に対応できる」と言われることが多いです。
私は飲食店でアルバイトをしていましたが、お客様に冷房が効きすぎて寒いと言われることが多々ありました。
そこで、部屋の温度を計り寒くなりがちな場所や冷房が効きすぎない場所などを調査しました。また、お客様のグループの中でも寒さを感じる基準が違うことを分析し、貸し毛布を提案するなど臨機応変に対応しました。
その結果細かな気遣いができる居酒屋だと褒められたことから、「臨機応変に対応できる」と私は他己分析されていると思います。
集中力が高い
「周りからどんな人と言われるか」に「集中力が高い」と答える人は、集中力を発揮したエピソードだけではなく、結果も伝えるといい回答になります。
また、具体的な数字を使うと集中力が高いことが伝わりやすくなります。
注意したいのが「集中力が高すぎて、他のことに身が入らなくなってしまうのでは?」と思われること。周りが見えないわけではないことをそれとなく伝えることをおすすめします。
- 私は「集中力が高い」とよく言われます。
大学の実験では、繊細な機械の操縦が必要とされることが多いです。0.1mmの狂いが実験失敗につながる中、プレッシャーを感じながらも8時間程度その作業に没頭しました。
教授には「精度の高い実験を次々こなすのは、さすがの集中力だね」と言われ、友達には「実験中に作成した資料もまとまっていてわかりやすい」と褒められます。
このような経験から私は、プレッシャーがある中でも、集中力高く取り組める人間だと思います。
聞き上手・話しやすい
「周りからどんな人と言われるか」に「聞き上手」と回答した人は、どのようなことを心がけているかを伝えることをおすすめします。
傾聴力がある人はいろいろなところで、その力を発揮できます。傾聴力をつけたい人は「自己PRでも使える強み「傾聴力」とは?身につけるための5つのコツや本などを紹介」を参考にしてみてはいかがでしょうか。
- 私は周りの人から「聞き上手」と言われることが多いです。
私は誰かと話すときに、相手の言いたいことに口を挟まず最後まで聞くことを心がけています。また相手の意見が自分の意見と違ってもそのまま受け入れることも大切だと思っています。
このような心がけのおかげか聞き上手だと言ってもらえるので、御社に入社が叶いましたらお客様の要望を聞き対応できるように働きたいです。
穏やか
「周りからどんな人と言われるか」に「穏やか」と答える人は、穏やかな性格になった理由や心がけていることを伝えることをおすすめします。
注意しておきたいのが「ネガティブ発言」を混ぜてしまうことです。「もともとは穏やかな性格ではなかったのですが」のような伝える必要がないマイナスの言葉は伝えるのはおすすめしません。
文字数制限や時間制限がある中、言葉は大切に選びましょう。
- 私は性格が「穏やか」だとよく友達や家族に言われます。
自己主張の強い姉や兄をみている中、私はいつも仲裁役となっていたため、自然と穏やかな性格になりました。
自分が心がけていることは、イライラを人にぶつけないことや常に笑顔でいること、双方の意見を聞き平等に考えることです。
友達の仲違いを双方の意見を大切に聞くことで解決して「ありがとう」と言われることが嬉しいです。
御社に入社が叶いましたら、穏やかな性格でお客様の意見を大切にし、信頼してもらう接客をしていきたいです。
「周りからどんな人と言われるか」のNG回答
「周りからどんな人と言われるか」という質問にはどのような回答でもいいわけではありません。
以下では、「周りからどんな人と言われるか」のNG回答をご紹介します。焦って以下のような内容を言わないように気をつけましょう。
仕事と関係のないプライベートの内容を話さない
外見や趣味などの仕事に直接どうかかわるかわかりにくい話はNGです。
例えば「いつもおしゃれだといわれます」と伝えても仕事にどう活かすかのビジョンが伝わらず、アピールできない結果に終わるでしょう。おしゃれであるということを伝えたい人は、どう仕事に活用するのかまで掘り下げた内容を話す必要があります。
例えば、毎日おしゃれでいられるように、朝は6時に起きて準備している・前日に着る服を考えてアイロンなどをかけているなどのエピソードに持っていき、真面目であることをアピールすることも一案です。
ただ「おしゃれだと言われます」と友達に言われた内容を伝えるのではなく、どう仕事で活用できるかを伝えてください。
具体的なエピソードが薄い
具体的なエピソードの内容が、「学校に毎日遅刻せずにいきました」のような薄い内容の場合、相手の心には響きません。
エピソードを考えるときは、相手に説得力があると思わせるものを採用し、伝え方を工夫しましょう。
例えば、「学校に毎日遅刻せずにいきました」でも、「家から学校まで3時間かかり、一度でも乗り換えに失敗すると遅刻する状況だった」などを追加すると具体的でわかりやすいエピソードになります。
社会人としての資質を疑われる内容
「よく遅刻する」「授業中によく寝ている」などの社会人としての資質を疑われる内容を答えるのはNG。
「周りからどんな人と言われるか」はただ周りからの評価を聞いているのではなく、就活生の雰囲気や長所などを聞きたいと思っている質問です。
面接で自分のことを選んでもらえる様に、アピールポイントを答えましょう。
自己評価と他人からの評価がずれている
「周りからどんな人と言われるか」の回答と、自己評価とずれている場合、客観的な分析ができないと思われてしまいます。
例えば「自己評価で冷静沈着」「他己紹介でポジティブ」だと、評価のズレを感じさせてしまいます。矛盾点があると、客観的に物事を見れないと判断される可能性が高いです。
自分の評価を落とさないように、一貫性を持ってすべての回答に答えましょう。
考えていた内容が他の質問と被ったときの対処法
「他の質問への回答とほとんど同じことを言っている気がする」という人もいるのではないでしょうか。自分の長所を話すため、長所・自己PRとかぶってしまうこともいたしかたないでしょう。
同じ内容を言っている人は、もちろん、回答はかぶっても問題ありません。しかし、時間的に余裕がある場合は、ほかの長所や自己PRを考えることも一案です。
「自分の長所は複数あるぞ」と面接官にアピールするチャンスだと思い、一貫性をもたせながら、他の質問への回答を考えてみましょう。
家族や友達など、身近に聞ける人がいない場合の対処法
「周りからどんな人と言われるか」を聞けずに困っている人もいるのではないでしょうか。
以下では、家族や友達などがいない場合の対処法をご紹介します。
推測する
もし、家族や友達がいたら自分になんて言ってくれるだろうか推測してみましょう。この際、主観的に考えるのではなく、客観的に自分を見ることが大切です。
今まで話した人の対応や表情を思い浮かべ、相手がどう思っていたか考えてみることをおすすめします。
適性検査ツールを使う
自分で考えるだけではうまくいかないという人は、適性検査ツールを使いましょう。
適性検査は質問に答えるだけで自分の内面を客観的に分析してくれます。検査が終わった後の分析内容をチェックし、あまり納得できないところが周りから見た自分の評価かもしれません。
思い当たる節はないか、もう一度よく考えてみて、「周りからどんな人と言われるか」の内容に使ってみましょう。
面接で頻出の質問には自信を持って答えれるようになっておこう
- 自己分析と周りの評価をすり合わせて矛盾のないものにする
- 自分の長所をアピールして、エピソードがわかるように話す
- 「私は〇〇と言われます」と結論から話す
本記事では、就活でよく聞かれる「周りからどんな人と言われるか」の質問に対する回答の考えるポイントや例文などをご紹介しました。
自己分析と周りの評価が一致しているのか、会社の雰囲気やカルチャーとマッチしているのか、働き方がイメージできるのかなどを確かめるために行われる質問です。
長所を話すとき「昔は〇〇ではなかったのですが」のようなマイナスの表現をつけてしまいがちの人もいるのではないでしょうか。面接で謙虚になりすぎると、伝えたいことが伝わりにくい可能性があるので堂々と話すようにしましょう。
本記事を参考に「周りからどんな人と言われるか」の質問の答えを考えてみてはいかがでしょうか。
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