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【テーブルマナーの基本】ナプキンやフォーク、ナイフの正しい使い方は?気になる食事のマナーをまとめて確認しよう

U-NOTE編集部

2021/09/07(最終更新日:2021/09/07)


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格式高いお店に行く予定があるのに、テーブルマナーに自信がない……と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

本記事では、ナプキンやフォーク、ナイフなどのカトラリーの使い方やフレンチ・イタリアン・和食のテーブルマナーなどを紹介。避けておきたいNG行動や着席のテーブルマナーなども解説します。

本記事の内容をざっくり説明
  • カトラリーの使う順番・持ち方に関するテーブルマナー
  • 無意識にやらないように注意するべきテーブルマナー
  • フレンチ・イタリアン・和食のテーブルマナー

 

結婚式や披露宴、レストランなどでは、テーブルマナーに気をつける必要がある

テーブルマナーは、食事を一緒にする相手を不快な気持ちにさせたり迷惑だと思わせたりせず、楽しく食事を取り囲むためにあります。

テーブルマナーを身につけることで、洗練された食事のとり方ができるようになり「素敵な人だな」と感服されることもあるでしょう。

「テーブルマナーに全然自信がない……」という人は、テーブルマナーに大切な「相手を不快にさせたくない」という思いやりの気持ちをすでに持っているはず。

以下では、具体的なテーブルマナーを紹介していくので、食事での正しい振る舞いを身につけて和やかな食事を楽しめるようになりましょう。

 

知っておきたいテーブルマナー①入店から着席のマナー

テーブルマナーは、席についてからではなく、レストランに入店するところから相手に対する気遣いを考える必要があります。

男性と女性でレストランに入店する場合は、男性はお店のドアを女性のために開けてあげるとスマートです。女性はたとえ良心からの行動でも、男性が先に入るように促すことは避けておきましょう。男性が開けてくれた扉に先に入るのがマナーです。

基本的に店員と話すのは男性の役目です。そのため「予約した〇〇です」「〇〇といいます」のような発言は男性が言うべきだとされています。

入店した後、席まで店員がエスコートしてくれるでしょう。この場合、女性が先に歩き男性が後ろからついてくるのが正しいマナー。カジュアルな入りやすいレストランの場合は、男性が先を歩くこともあります。

「どっちの席に座りたい?」のような話し合いをしてしまうのはスマートではありません。女性が上座に座るのがテーブルマナーです。

上座とは、基本的には入り口から遠いところをいいます。壁側のソファー席や夜景が綺麗に見えるほうなどと覚えておくといいでしょう。

合わせてチェックしておきたい「居酒屋の上座は?下座は?飲み会で楽しく目上の人と一緒に飲む時の「座席マナー」

席に着くとフォーマルなレストランの場合、お店の人が椅子を引いてくれるので合わせて座りましょう。席に座る場合は、椅子の左側から入るのが正しいとされています。

慣れていないと椅子に座りにくく不安になってしまいますが、後ろを振り返らずに座るようにすることをおすすめします。

また、席についた後に気を抜いてしまって足を組んだり、貧乏ゆすりをしたりしないようにしましょう。見えないと思って気を抜きがちなテーブルの下は、店員からは丸見えなので注意することをおすすめします。

 

知っておきたいテーブルマナー②ナプキンの使い方・置き方

ナプキンが目の前にあると、つい椅子に座ってすぐにナプキンを手にとってしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、ナプキンは飲み物が運ばれてきてから膝の上に置くのがテーブルマナーです。焦る必要はないので、落ち着いて行動するように心がけましょう。

ナプキンを膝の上に置く際は、二つ折りをしたナプキンの開いている側を手前に置きます。

ナプキンは、膝の上に食べ物が落ちて服が汚れてしまうのを避けるためにあるのではなく、手や口を拭くためにあります。

「白くてきれいなナプキンで手を拭くのは罪悪感があるから……」と自分のハンカチを使うのはNG。「この店のナプキンなんて使う気に慣れない」というよくないイメージを与えてしまうからだといわれています。お店の人の気遣いを受け入れて、遠慮なくナプキンを使うようにしましょう。

適当にナプキンを使うと、手の汚れが服についてしまう可能性があります。ナプキンを使うときは、二つ折りされたナプキンの内側を使うといいでしょう。

通常食事中に席を立つのはマナー違反ですが、お手洗いにいったり電話をしないといけなくなったりなどの用事があることもあるのではないでしょうか。

中座する場合ナプキンは、椅子の座るところに置くか、椅子の背にかけることをおすすめします。これらは「後で戻ってくる」というサインを表します。

間違って机の上においてしまうと「食事の終わり」を表してしまうこともあるので、椅子に置くことを覚えておきましょう。

食事を終えた後は、ナプキンを机の左側に置いて帰ります。丁寧にナプキンをたたみたくなってしまう人もいるでしょうが、実は大雑把にナプキンをたたむのがテーブルマナーです。

「ナプキンをたたむことが考えに入らないぐらい最高の食事だった」と表すために、丁寧にたたまないほうがいいとされています。

わざとグシャグシャにナプキンを置く必要はないので、適度にたたんで置くことをおすすめします。

 

知っておきたいテーブルマナー③カトラリーの使う順番・持ち方

食事をする際に大切なのが、ナイフやフォーク、スプーンなどのカトラリーのテーブルマナー。

高級なレストランや結婚式ではカトラリーがすでに席に設置されているのがほとんどです。

「どれから使えばいいのかな……」「この使い方であっているのかな」と不安にならないためにも、使う順番や持ち方などを学んでいきましょう。

 

1.ナイフ

フォーマルなレストランにあまりいかない人はカトラリーに苦手意識を持っている人もいるのではないでしょうか。

カトラリーは「外側」から使うことを覚えておくと、安心して料理を味わえるはずです。

注文した料理やコースによって変わりますが、ナイフは3本程度、自分の右手側にあるのが通常です。

外側から順番にオードブルナイフ・魚用のナイフ・お肉用のナイフが並んでいます。

また、テーブルの上部には小さなフルーツ・ケーキ用のナイフがあることも。このナイフは硬いケーキやフルーツを切りたいときに使いましょう。

右利きの人は、ナイフを右手に持って使うのがテーブルマナー。ナイフを右手に持つ理由は、利き手のほうが力が入りやすく切りやすいからだといわれています。

「自分は左利きだけど、ナイフは右手に持たないといけないのかな」と不安になっている人もいるでしょう。

右手でナイフを使うことに慣れている人は右手でもGOOD。しかし、右手でナイフを持つとうまく切れない人や、お皿とナイフが擦れてしまって音が出る人などは遠慮なく左手にナイフを持つといいでしょう。

しかし、左手にナイフを持つからといって机に置かれているカトラリーを並べ替えるのはNG。使うときに持ち替えるようにすることをおすすめします。

 

2.フォーク

フォークはナイフの反対側、つまり左側にあります。フォークとナイフはセットで使うので、フォークはナイフと同じ数あるのがほとんどです。

フォークに指した食べ物をかじってしまうのはNGな振る舞いです。必ずナイフで一口サイズに切ってから食べるようにしましょう。

食べやすいように、お肉や魚を始めに全部切ってから、右手にフォークを持ち替えて食べている人もいるのではないでしょうか。

料理は食べるときに食べる部分だけ切るのがテーブルマナー。食事が冷めやすくなってしまったり、せっかくの肉汁が流れてしまったりしないようにするためにも、一口ずつ切って食べましょう。

また、右手にフォークを持ち替えて食べるのも避けておくべき行動です。慌ただしい振る舞いだと思われないように、左手にフォーク右手にナイフの基本姿勢は崩さないようにするほうが賢明でしょう。

ライスや豆などは、フォークをスプーンのように使って食べるのが一般的です。

「ライスをフォークの背に乗せて食べるのは間違った知識」のように言われることがありますが、文化の違いです。イギリスの一部のご老人や子供が、ライスをフォークの背に乗せて食べることもあるので、気にしなくて問題ありません。

もちろん、フォークの腹側に乗せて食べることも大丈夫です。食べやすいフォークの使い方をするといいでしょう。

 

3.スプーン

スプーンはナイフと同じ右側にあります。スプーンはオードブルナイフとフィッシュナイフの間にあったり、右端にあったりします。

ナイフやフォークと比べて使いやすいスプーンですが、意外とやってしまいがちなNGマナーがあります。マナー違反をしていないか以下の項目を確認してみましょう。

スプーンの避けるべきテーブルマナー
  • 溢れるぐらいの量を一度にすくう
  • 熱いからといってフーフーと冷ます
  • カチャカチャと音を立ててすくう
  • 音を立ててすする

スプーンの70%〜80%ぐらいの量をすくうと、こぼすことなくきれいに飲めます。欲張ることなくゆっくりと飲むことを意識しましょう。

また、スプーンですくい切れなかったスープをパンにつけて食べるのは賛否両論あることを押さえておきましょう。

「パンにつけて食べるほど美味しかった」というメッセージ・残すのは失礼だからという考えの人もいます。しかし、ハイランクのレストランの場合は行儀の悪い行為だと思われることも。

周りの人の振る舞い方によって自分のテーブルマナーを調節できるようになると、一歩上の大人の振る舞いになるでしょう。

 

知っておきたいテーブルマナー④休憩中や食べ終わりを表すカトラリーのサインの仕方

休憩中や食べ終わりを表すカトラリーのサインの仕方に自信がない人も多いのではないでしょうか。

以下では、イギリス式・フランス式・日本式のサインの仕方を詳しくご紹介します。普段やっている自分のサインはどの文化由来なのかチェックしてみましょう。

 

イギリス式

イギリス式の食事休憩中のサインは、5時の位置にナイフを、7時の位置にフォークを背を向けて置きます

イギリス式のポイントは、フォークをナイフの上に重ねておくこと。人を傷つける可能性があるナイフをフォークで塞ぐことによって、敵対心がないことを表していると言われています。

また、ナイフの切る面は自分側に向けることを覚えておきましょう。

イギリス式の食事食べ終わりのサインは、6時の方向に腹を向けたフォークとナイフを置きます。お皿の中心にカトラリーを置くことによって、店員がお皿を下げやすくするためです。

 

フランス式

フランス式の食事休憩中のサインは日本で一般的に使われているものと似ています。

フランス式・日本式では、フォークは背を向けて、ナイフは自分側に刃を向けて八の字に置きます

両者の違いは、カトラリーの持ち手を机に置くか置かないかです。

フランス式では、フォーク、ナイフともテーブルにつかないように置きます。日本式では、フォークとナイフの持ち手はテーブルにつくように置きます。

フランス式・日本式の食事食べ終わりのサインは、腹を向けたフォークとナイフを4時の位置に置きます

フランス式・イギリス式・日本式などたくさんのテーブルマナーがあり困惑している人もいるのではないでしょうか。

どの文化を使うかはその人の育ちや経験によるものなので、どのテーブルマナーを使っても間違いではありません。しかし、相手の文化を尊重して、食べる食事によってテーブルマナーを使い分けれると、マナー上級者だといえるでしょう。

 

知っておきたいテーブルマナー⑤やってはいけないNG行動

知らないうちに間違ったテーブルマナーをしているかもしれない……と不安に思っている人もいるのではないでしょうか。

以下では、やってはいけないNG行動を紹介します。無意識にやってしまっていないか確認しておきましょう。

やってはいけないNG行動
  • 落としたカトラリーを自分で拾う
  • ナイフやフォークを持ってジェスチャーをする
  • 料理を分け合ったり食べられない食材を人に渡したりする
  • ナイフやフォークを持ったままナプキンを使ったり、ドリンクを飲んだりする
  • ドリンクを一気飲みする
  • パンをかぶりついて食べる
  • グラスに飲み物を注いでいるときに、グラスを持つ
  • 手皿をする
  • 洋食でお皿を持ち上げて食べる
  • 紅茶やコーヒーのカップを両手で持つ

一見エレガントに見える手皿ですが、和食・洋食ともに、なるべく避けておきたい振る舞いです。

また、温かい飲み物が入ったカップを両手で持つと「ぬるい」と思っていることを表すサインになってしまいます。温かいものが入ったカップは、片手で持つのがテーブルマナーです。

 

フレンチ・フランス料理を食べる際のテーブルマナー

実際にレストランに行くと「この料理はどうやって食べるのが正解なんだろう」となってしまうことも。

以下では、フレンチ・フランス料理を食べる際のテーブルマナーを詳しくご紹介します。

 

フレンチのテーブルマナー1.ワイングラスの持ち方

身につけておきたいフレンチのテーブルマナーの1つ目は、ワイングラスの正しい持ち方です。

日本では、ステムと呼ばれるワイングラスの脚の部分を持つのが一般的です。

ステムを持つことによって、手の温度が飲み物に伝わりづらくなることや優雅に見えることから広まったとされています。

しかし、国際的にはワイングラスのボウルの部分を持つのが一般的。ボウルを持つことで安定して人が多いパーティーでもこぼすことがないからだといわれています。

どちらの持ち方でも間違いではないので、好きな持ち方をするといいでしょう。

また、乾杯をするときにグラス同士をぶつけている人もいるのではないでしょうか。ワイングラスは繊細で割れやすいものなので、グラスはぶつけないようにするほうが賢明です。

 

フレンチのテーブルマナー2.フランス式のパンの食べ方

身につけておきたいフレンチのテーブルマナーの2つ目は、パンの食べ方・選び方です。

格式高いレストランではパンを自由に選べることがあります。選べることが嬉しくて何個も注文してしまう人もいるでしょうが、パンは一つひとつ注文するのがマナーです。

パンを食べ終わると追加のパンを持ってきてくれるので焦る必要はありません。店員がパンの説明をしてくれるので、説明を聞いた後好きなパンをひとつ選びましょう。

パンはスープの後に食べ始めるのが一般的です。ただし、焼きたてのパンの場合は、美味しく食べるのが一番ですから、サーブされてすぐに食べても問題ありません。

また、パンはデザートが来る前にバランス良く食べ終えるのがテーブルマナーです。

パンを食べるときは必ず一口大にちぎっていただきましょう。かぶりついて食べるのは下品に見えてしまうのでNG。ちぎった側を相手に見えないように置けると、相手への配慮ができていてよいといわれています。

またバターは、パン全体に一度に塗るのではなく、ちぎったパンに一口ずつ塗るのがテーブルマナーなことを覚えておきましょう。

フレンチではソースをパンに付けて食べてもいいとされていますが、手でパンを持ってソースを拭うのは行儀がいいとは思われません。フォークにパンを刺してソースをつけることをおすすめします。

 

フレンチのテーブルマナー3.アミューズ・小前菜の食べ方

身につけておきたいフレンチのテーブルマナーの3つ目は、アミューズ・小前菜の食べ方です。

アミューズとは、和食でいう「先付」「つきだし」「お通し」のようなものです。フレンチのアミューズは見た目にも美しく、一口サイズで食べやすいものが出されます。

アミューズ用のカトラリーがついてこなかった場合は、手で食べても問題ありません。

 

フレンチのテーブルマナー4.オードブルの食べ方

身につけておきたいフレンチのテーブルマナーの4つ目は、オードブルの食べ方です。

オードブルは野菜や生ハム、魚、豆などが盛り付けられています。

複数の料理が盛り付けられていると、どこから食べればいいのかわからなくなってしまう人もいるでしょう。

オードブルは味が薄いものから濃いものへと食べすすめていくことをおすすめします。円を描くように少しずつ食べていくと、きれいな食べ方に見えます。

 

フレンチのテーブルマナー5.フランス式のスープの食べ方

身につけておきたいフレンチのテーブルマナーの5つ目は、フランス式のスープの食べ方です。

細かいようですが、スープのすくい方にも文化が現れます。

スープ皿の奥から手前にすくうのがフランス式、手前から奥にすくうのがイギリス式です。

スプーンの6〜7割ほどいれたスープは、すするのではなく流し込むもしくは食べるイメージで飲みましょう。

すでにご紹介したように、音を出して飲むのはNGなので注意することをおすすめします。

 

フレンチのテーブルマナー6.魚料理の食べ方

身につけておきたいフレンチのテーブルマナーの6つ目は、魚料理の食べ方です。

魚は左端から順番に食べていきます。骨やヒレがある魚の場合は、骨とヒレを先にのけて食べるといいでしょう。

ソースと魚料理をともに楽しむために、フィッシュスプーンが提供されることがあります。

フィッシュスプーンをナイフと同様に右手に持ち、左手のフォークで魚を固定し、フィッシュスプーンを使って魚を一口サイズに切り分けます。フィッシュスプーンを使って食べても、フォークを使って食べてもOKです。

スプーンを使うことでフィッシュスプーンの魚にソースをかけて食べると、ソースと魚を美味しく食べられるのでおすすめです。

 

フレンチのテーブルマナー7.肉料理の食べ方

身につけておきたいフレンチのテーブルマナーの7つ目は、肉料理の食べ方です。

肉料理も左から順番に食べていくのがテーブルマナーです。

すでにご紹介したように、初めにお肉をバラバラに切るのではなく、食べるたびに一口ずつ切っていくようにしましょう。

 

フレンチのテーブルマナー8.デザートやコーヒーの味わい方

身につけておきたいフレンチのテーブルマナーの8つ目は、デザートやコーヒーの味わい方です。

デザートは溶けやすいもの・味が薄いものから順に食べると美味しく食べられます。

コーヒーを飲む場合は、一口目は何も入れずに味わうことがおすすめです。珈琲の味を楽しんだ後、左手でカップの持ち手を押さえて右手で砂糖やミルクを入れてスプーンでかき混ぜるのが一般的です。

かき混ぜたスプーンはカップの後ろ側に置き、カップを反時計回りに180度回転させて飲みましょう。

 

イタリアン・イタリア料理を食べる際のテーブルマナー

次はイタリアン・イタリア料理を食べる際のテーブルマナーをご紹介します。

馴染み深いパスタやピザですが、テーブルマナーを守った食べ方ができているか確認してみましょう。

 

イタリアンのテーブルマナー1.パスタの食べ方

確認しておきたいイタリアンのテーブルマナーの1つ目は、パスタの食べ方です。

パスタを食べるときに食べやすいからといってスプーンを使っている人もいるのではないでしょうか。

実は、本場のイタリアではパスタはスプーンを使わずに食べるのが、正式なテーブルマナーです。スプーンを使うのは必ずしもマナー違反になるわけではありませんが、スプーンを使わずに食べられるとよりスマートです。

また、ロングパスタを途中で噛み切ったり、ラーメンのようにすすったりするのはNG。上品に食べるためには、フォークを上手に活用しましょう。

ショートパスタを食べるときは、フォークをスプーンのように使ってすくって食べるのが一般的です。食べにくく感じる人は、ショートパスタをフォークでさして食べても問題ありません。

ミートソースパスタのように、ソースとパスタがバラバラになっているパスタは初めにソースとパスタを和えるのは避けておきましょう。お皿の上でぐちゃぐちゃになってしまい、見た目が悪くなってスタイリッシュに食べられなくなります。食べる分だけ絡めて上品に食べることをおすすめします。

 

イタリアンのテーブルマナー2.イタリア式のスープの飲み方

確認しておきたいイタリアンのテーブルマナーの2つ目は、イタリア式のスープの飲み方です。

イタリア式のスープの飲み方はイギリス式と同様に手前から奥にスープをすくいます

スープが残り少なったときは、左手でスープの入ったお皿を手前に浮かして奥に行ったスープをすくって飲みます。

残り少なくなったスープを飲むのは難しいので、「これ以上すくおうとするとカチャカチャ音が出そうだな……」と思ったらスープを飲むのを終わりにするといいでしょう。

 

イタリアンのテーブルマナー3.イタリア式のパンの食べ方

確認しておきたいイタリアンのテーブルマナーの3つ目は、イタリア式のパンの食べ方です。

イタリア料理のお店に行くと、しばしばオリーブオイルがパンとともに差し出されることがあります。

オリーブオイルとパンを味わう際は、パンを一口大にちぎってからオリーブオイルにつけて食べましょう。

オリーブオイルをひたひたにつけてしまうと、オリーブオイルがこぼれてしまったり、パンの食感が失われたりすることがあります。

そのため、オリーブオイルをひたすのではなく、つける気持ちで食べることをおすすめします。

 

イタリアンのテーブルマナー4.ピザの食べ方

確認しておきたいイタリアンのテーブルマナーの4つ目は、ピザの食べ方です。

イタリアンといえばピザをイメージする人も多いでしょう。

ピザを食べるためにフォークとナイフが出されることもありますが、手で食べても問題ありません。

しかし、最後に残った具を手で食べるのは上品とは言えない行為になってしまいます。

最後に残った具は、フォークやナイフを利用して優雅に食べることをおすすめします。

 

和食・日本料理を食べる際のテーブルマナー

日本人であるなら和食のテーブルマナーは知っておきたいところ。

以下では、和食・日本料理を食べる際のテーブルマナーを詳しくご紹介します。

自信がない人は今一度詳しくチェックすることをおすすめします。

 

和食のテーブルマナー1.おしぼりの使い方

知っておきたい和食のテーブルマナーの1つ目は、おしぼりの使い方です。

「おしぼりぐらい使えるよ……」と油断している人もいるでしょう。実はおしぼりには正しいとり方があります。

まずは右手でおしぼりを取り左手に持ち替え、おしぼりを開いて手全体を拭きましょう。手を拭いた後は、拭いた部分を内側にしてたたみ、おしぼりがあった場所に戻しましょう。

注意しておきたいのが、おしぼりは手以外を拭かないこと。口や顔、台拭きのように机を拭いたりするのはNG。

高級な料亭に行く際は、口を拭くのに使用する「懐紙」を持っていくことをおすすめします。

 

和食のテーブルマナー2.先付けの食べ方

知っておきたい和食のテーブルマナーの2つ目は、先付けの食べ方です。

先付けは美しい盛り付けがされているので、崩さないように手前から食べるのがいいとされています。

また、小鉢や小さなお椀に入っている場合は、必ず持ち上げていただくようにしましょう。平皿のような大きい皿は持ち上げる必要はありませんが、手皿をしないように注意することをおすすめします。

銀杏のように串に刺さったものを食べるときは、お箸でひとつずつのけて食べるのが正しいテーブルマナー。めんどくさいからといってそのままかぶりついたり、一度に串から外そうとしたりするのは辞めておくほうが賢明です。

 

和食のテーブルマナー3.お吸い物の飲み方

知っておきたい和食のテーブルマナーの3つ目は、お吸い物の飲み方・蓋の開け方です。

お吸い物の蓋を取るときは、こぼさないように左手でお椀の縁を押さえて右手で蓋を持ち上げます。

蓋が取りにくい場合は、「の」の字を描くようにすると簡単に取れることを覚えておきましょう。

蓋についた水滴を落とすために、容器の上で蓋を垂直にした後、裏返しにして左手に一度持ち替えてから右手で蓋を容器の横に置きます。

蓋を外すのは、目上の人からすべきというテーブルマナーがあるので、順番を待つと「マナーがわかっているな」と感服されるかもしれません。

お吸い物を飲むときは、具だけを先に食べたり汁だけを先に飲んだりすることなく、バランス良く飲むことをおすすめします。

 

和食のテーブルマナー4.刺し身・魚の食べ方

知っておきたい和食のテーブルマナーの4つ目は、刺し身・魚の食べ方です。

刺し身は美味しく食べるためにも淡白な白身魚を食べてから赤身魚をいただくのが一般的です。

わさびを醤油に溶かして食べる人も多いでしょうが、きれいに食べるためにはわさびは刺し身に直接置くといいでしょう。

焼き魚を食べるときは、魚をひっくり返したり好きな場所から食べたりするのはNG。必ず左から順に食べていき、ひっくり返さず骨を外して食べすすめましょう。

 

和食のテーブルマナー5.天ぷら・揚げ物の食べ方

知っておきたい和食のテーブルマナーの5つ目は、天ぷら・揚げ物の食べ方です。

刺し身と同様に天ぷらや揚げ物を食べる際も淡白なもの・手前にあるものから味わうことをおすすめします。

天ぷらつゆをポタポタと垂らしてしまうのは、マナー違反です。天ぷらつゆの入った容器を手に持ち、こぼさないように食べましょう。

 

和食のテーブルマナー6.止め椀の食べ方

知っておきたい和食のテーブルマナーの6つ目は、止め椀の食べ方です。

会席料理が終りを迎えると、炊き込みご飯や汁物、お漬物などが出てきます。この汁物は止め椀とも呼ばれ、料理が終わることを告げる役割があります。

まずはご飯を一口食べてから、汁物やお漬物を楽しむのがテーブルマナーです。

止め椀は食事の終わりを告げるものなので、留め椀が出てきた後はお酒を頼むのはNG。ご飯と汁物、お漬物を楽しみましょう。

 

知っておきたいテーブルマナー⑥日本人なら知っておきたいお箸の使い方NG例

お箸にはNGマナーがたくさんあります。よく知られている舐り箸や刺し箸、寄せ箸などを無意識に行っていないか今一度確認してみましょう。

お箸のNGマナー
  • 舐り箸:お箸を口でなめること
  • 刺し箸:お箸で食べ物を突き刺すこと
  • 寄せ箸:お箸でお椀を寄せること
  • 移し箸:食べ物をお箸を介して渡すこと
  • 探り箸:お箸で食べたいものを探るようにすること
  • 涙箸:ポタポタと垂らしながら口に持っていくこと
  • わたし箸:箸置きを使わずに小皿に箸を置くこと
  • 返し箸:取り分けるためにお箸の口をつけてないところを使うこと

 

テーブルマナーを守って楽しい食事にしよう

本記事のまとめ
  • テーブルマナーは相手を不快にさせない心遣い
  • カトラリーは外側から順番に使い、音を立てないように注意する
  • 基本的なNGマナーを行わないように注意する

本記事では、フレンチ・イタリアン・和食などのテーブルマナーについて詳しくご紹介しました。

「こんな細かいことを気にして美味しくご飯を食べられない!」という人もいるのではないでしょうか。テーブルマナーはあくまで相手を思う気持ちであり、ご飯を楽しく食べるためのものです。

過度に気にしすぎず、楽しみながら一つひとつのマナーをゆっくりと学んでいくことをおすすめします。

本記事を参考にテーブルマナーを学んで、マナーを守った美しい振る舞いをして楽しい食事をしてみてはいかがでしょうか。


 

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