「もしドラ」や「マネジメント」でピーター・ドラッカーの名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
本記事では、ピーター・ドラッカーとはどのような人なのか、成し遂げた偉業や、ドラッカーの考えるマネジメント・マーケティングの意味などを紹介。
ピーター・ドラッカーを学びたい人のためにおすすめの本も紹介しているのでぜひ参考にしてください。
- ピーター・ドラッカーとは?どんな人?
- ピーター・ドラッカーの「マネジメント」とは
- ピーター・ドラッカーを学ぶおすすめの本・著書
ピーター・ドラッカーとは?どんな人?
ピーター・ドラッカーは、マネジメントの概念を生み出し、経営コンサルティングを広めたことで知られている経営学者です。
ドイツ系ユダヤ人として生を受けたピーター・ドラッカーはナチスから逃れるためにアメリカに渡り、アメリカの巨大企業に感銘を受け研究を重ねました。アメリカの巨大企業を分析した論文や著書の素晴らしい分析能力と、未来を予知する力によって、高名な経営学者となりました。
ドラッカーの特に有名な著書『マネジメント』は、世界中で大絶賛され「マネジメントの父」と称されています。
日本でも、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』通称「もしドラ」でさらにドラッカーの存在が知られるようになりました。
ピーター・ドラッカーは2005年に亡くなりましたが、変化が著しい経営学の分野にもかかわらず、経営の核心をついたドラッカーの本は、亡くなってから約20年たった今も世界中で愛読されています。
ピーター・ドラッカーによって生み出された概念
今日では当たり前のように存在する言葉や概念の中には、ピーター・ドラッカーによって生み出されたものが多くあります。
例えば以下のような概念は、ピーター・ドラッカーによって生み出された概念です。
- 顧客の創造
- 知識労働者
- ナレッジマネジメント
- コアコンピタンス
- 分権制(事業部制)
また、ピーター・ドラッカーは、ビジネスや経営を語るときには欠かせない「マネジメント」や「マーケティング」を定義付けたことでも有名です。次に、ピーター・ドラッカーの考える「マネジメント」や「マーケティング」についても確認していきましょう。
ピーター・ドラッカーの考える「マネジメント」とは
マネジメントの父とも呼ばれるドラッカー。ドラッカーの考えるマネジメントとは一体どのようなものなのでしょうか。
ドラッカーは、マネジメントとは、単に「管理」を表す言葉ではなく、「組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関」と幅広く定義しています。
管理としてのマネジメントだけでは、組織に成果をもたらすとは限りません。成果を上げるための機能を果たすことが本来のマネジメントであり、効果的なマネジメントができることで目標を達成しやすくなったり労働者が働きやすくなったりする効果が期待できます。
ピーター・ドラッカーによるマーケティングの定義
ピーター・ドラッカーは、マーケティングについても言及しています。
『マネジメント』によると、ドラッカーは、マーケティングを「マーケティングの狙いは、顧客というものをよく知って理解し、製品が顧客にぴったりと合って、ひとりでに売れてしまうようにすること」と定義しています。
また、「企業には、マーケティングとイノベーション、2つの基本機能が必要」であるとし、マーケティングは企業の成長に強い影響力があることを主張しています。
ピーター・ドラッカーを学ぶおすすめの本・著書
ピーター・ドラッカーは様々な著書を執筆しており、彼の考え方を詳しく知りたいと思っている人は、ピーター・ドラッカーの著書を読むのが一番です。
以下では、たくさんの著書があるドラッカーの本の中でも特におすすめの本をご紹介します。
マネジメント
ピーター・ドラッカーの名書の中でも特に有名なのが『マネジメント』ではないでしょうか。
『マネジメント』は、人の上に立つ人、つまりリーダーシップを発揮する必要がある人におすすめの本です。
表現が難しい・わかりにくいと感じる人は、本書の内容がカジュアルに書かれている『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』を読んでみることをおすすめします。
経営者の条件
1964年に出版された『経営者の条件』は、今日においても色褪せることなく、読んだ人の心を動かしています。
経営者を目指す人はもちろん、何かに対して成果を上げたい人には読んでほしい自己啓発本です。
「何かを成し遂げたいけれど、やり方がわからない」「自分の人生の生き方を変えたい」と思っている人は、ぜひ一度手にとってみてはいかがでしょうか。
ドラッカー5つの質問
『ドラッカー5つの質問』は、ドラッカー専門のコンサルタントである山下淳一郎先生が、ドラッカーの理論を噛み砕いてわかりやすく説明してくれたものです。
ドラッカーの理論を具体例を通して解説しているので、「ドラッカーを読んだけどよく理解できなかった」「具体的な内容に落とし込んで理論を理解したい」という人におすすめです。
あわせて押さえておきたいドラッカーの名言
ドラッカーは、様々な名言を残していることでも有名です。
例えばマーケティング関連の名言だと「もしマーケティングが完全に行われていたら、販売努力は不要だ。」という強い言葉があります。この言葉からドラッカーはマーケティングに強い信頼を寄せていたことがわかります。
このように、ドラッカーの言葉一つひとつから、ドラッカーの学び考えたことが読み取れるのではないでしょうか。
もっとドラッカーの名言を知りたいという人は「現代経営学の創始者、ピーター・ドラッカーの名言11選:「業績を上げる最大のカギは責任感だ」」を参考にしてください。
ドラッカーからマネジメントを学び取ろう
- ドラッカーはマネジメントや経営者の条件などの名書を数々執筆している
- ドラッカーの考えるマネジメントとは、組織に成果を挙げさせるための道具
- ドラッカーの考えるマーケティングとは、ものがひとりでに売れてしまうようにすること
本記事では、ピーター・ドラッカーが成し遂げた偉業やおすすめの本などを紹介しました。マネジメントの父と呼ばれるドラッカーは、『マネジメント』で人の上に立つ人の意識を変えただけではなく、様々な概念を生み出しています。
ドラッカーについてさらに勉強したいという人は、ドラッカーの著書からぜひ学んでみてはいかがでしょうか。
また、ドラッカーのマーケティングも有名ですが、現代マーケティングの父とも呼ばれるコトラーの考え方も多くの人に知られています。
コトラーのマーケティングについて詳細を知りたい人は「コトラーのマーケティング理論とは?STP理論・7P理論などを詳しく解説」を参考にしてみてくださいね。
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