コロナ禍の影響を受け、IT業界への転向に興味を持ち始めた若手ビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。しかし「経験がないのに転職できるのか…」「ITスキルがないので自信がない」など、迷いや不安を抱えている人も多いでしょう。
株式会社日本デザインは、IT企業の経営者・人事(採用担当者)1007人を対象に、「IT企業の採用事情の変化」に関する調査を実施。8月26日(木)、その結果を公開しました。
コロナ禍でも採用を継続もしくは加速させているIT業界で起きた、採用の変化について明らかになりました。
採用人数は減少傾向、採用ハードルにも変化
コロナ禍での採用人数の増減について尋ねたところ、「大きく減少した(16.6%)」「やや減少した(29.6%)」をあわせると約半数にも上り、「やや増加した(5.1%)」「大きく増加した(1.5%)」という回答は全体の6.6%に留まりました。
では、新規採用を控えている理由として、どんなものが挙げられるのでしょうか?
回答者からは「仕事量が減り、人員過剰になったため」「コロナの影響でこの先、わからない」「半導体が不足したため」などのコメントがあり、やはりコロナの影響が大きいようです。
採用人数に減少にともない、「ハードルを落として採用人数を増やした」「OJTが不要な即戦力を求めるようになった」「ハードルを上げ少数精鋭がより加速」など、さまざまな採用ハードルの変化もみられました。
「スキル重視」47.3%
では、IT業界に転職したいと思っている人は、どのようなポイントをおさえて臨めばよいのでしょうか?
「今、人材を採用するならどのような点を重視して採用しますか?(上位3つまで)」との問いには、「スキル重視(47.3%)」が最も多く、次いで「人物重視(41.6%)」「モチベーション重視(29.7%)」と続きました。
「スキル重視」と回答した人からは、「即戦力を期待しているため」「リモートワークでの労働管理による難しさがあるため」などのコメントが挙がっており、採用人数が少なくなるためか、即座に戦力として活躍し、仕事の質の維持に貢献できる人材が求められていることがわかりました。
まずは自分の市場価値を把握しよう
「そうは言っても、IT業界での経験がない」「現時点でITスキルはない」という人もいるでしょう。
しかしこの調査結果によれば「未経験者でもITスキルを持てば、その人の市場価値は高まる(ある程度高まる)」と回答した人が7割以上を占めました。
「経験がないから」という理由だけで諦める必要はなさそうです。まずは自分の市場価値をしっかり把握して、そのうえで「さらにこのスキルを身につけよう」など新たな目標を設定してみてはいかがでしょうか。
IT業界への転向を考えている人は、この調査結果を参考に、前向きに準備を進めてみては?
【調査概要】
調査名:「IT企業の採用事情の変化」に関する調査
調査期間:7月29日(木)〜7月30日(金)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1007人
調査対象:IT企業の経営者・人事(採用担当者)
モニター提供元:ゼネラルリサーチ
※調査結果の詳細についてはプレスリリースをご確認ください。
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