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最速・最年少でマネージャーに!ラクスル新卒2年目社員が考える、早くから結果を出すために大切なこと

和泉ゆかり

2021/08/23(最終更新日:2021/08/23)


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楠勇真さん/提供:ラクスル株式会社

「若手でも大きな裁量権を持ちたい」「いろいろなことに挑戦して、早く成長したい」という軸で、企業を見ている就職活動中の学生もいるのでは?

しかし、求人広告を見ると、若手活躍を謳う企業は数多くあり、どう選んでいいか迷ってしまう人も少なくないようです。

実際に早くから結果を出し、裁量権を広げている若手ビジネスパーソンは、どのようなことを考えながら就職活動をしていたのでしょうか。

今回話を伺ったのは、新卒2年目にして同社最年少で新規事業のマネージャーに抜擢された、ラクスル株式会社の楠勇真さん(25歳)。就職活動時のことや、入社後に大切にしていることを話していただきました。

「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」

ラクスル株式会社は「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンのもと、印刷や物流、広告といったデジタル化が進んでいない伝統的な産業に、インターネットを持ち込み産業構造を変えることで、より良い世界にすることを目指しています。

楠さんは、2020年4月の入社と同時に正式リリースした広告プラットフォーム「ノバセル」に従事。このサービスでは、独自の広告手法とテレビCM効果測定ツール「ノバセルアナリティクス」を活用することで、"運用型のテレビCM"を提供しています。

企画・制作・放映・分析まで一気通貫してサポート。ノバセルアナリティクスの活用によって、従来、難しいとされていたテレビCMの広告効果を測定することが可能に。広告投資の最適化を通して、企業の成長を後押ししています。

提供:ラクスル株式会社

就職活動では、企業ビジョンを重視

-----楠さんが、ラクスルに入社を決めた理由を教えていただけますか?

楠さん:いろいろな理由がありますが、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という企業ビジョンと僕の軸が合っていたことが挙げられます。

-----楠さんの軸とはどのようなものなのしょう。

楠さん:「社会のインフラとなる事業を作る」です。インフラのように、後世に残る事業を作りたいと思っていたんです。

そう考えるようになったきっかけのひとつに、大学時代の塾でのアルバイト経験があります。チューターとしてサポートしていたのは、大学合格を目指す生徒たち。「この子たちの人生に自分が及ぼす影響は大きい」と感じたことから、自分が関わった人や物が社会に価値を残すような仕事に興味を持ちました。さまざまな関わり方があると思いますが、僕は仕組みやプロダクトを作ることに一番わくわくすると感じたんです。

いろいろな規模の企業を見る中で、僕にはベンチャー企業のスピード感が合うと思ったので、ベンチャー企業を中心に就職活動をしました。

-----ベンチャー、かつ自社でプロダクトを作っている事業会社って、たくさんありますよね。

楠さん:そうなんです(笑)。僕は会社選びをする際、自分にとって、しんどいことは何かを意識しました。大学時代に複数の企業でインターンを経験したことから、わかったことです。

具体的に言うと、僕は自分の行っていることが、顧客や市場など誰の価値にもなっていないのではないかと疑問を抱いてしまうと辛くなるんです。儲かっていればいいのかというと、そうではない。たとえ売上が伸びていても、自分が提供している価値に自信を持てない状態なら違うなと。売上が伸びないときは尚更です。

多くのベンチャー企業は、どんどん新しい事業を生み出していきます。例えその時はよくても、今後新たに生み出される事業が提供する価値に自信が持てなかったとしたら...。

そのため、その企業が掲げるビジョンを重視していました。そこからブレる事業は生まれないはずだと考えたからです。

ラクスルの「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンを知ったとき、「ここだ!」と思いました。僕の「社会のインフラとなる事業を作りたい」という軸と同じ方向を向いていると。

大きな失敗をしてまで、向き合う覚悟がなかった

提供:ラクスル株式会社

楠さんは2020年4月にラクスル株式会社に新卒入社。同じタイミングで正式にリリースされた「ノバセル」の事業部に配属されました。

-----入社前後で感じたギャップは何かありますか?

楠さん:思っていた以上にスピード重視でアグレッシブな環境ですね。社歴にかかわらず、結果を出していれば仕事を任せてもらえます。謳い文句だけでなく、実際に若手でもどんどん活躍している会社なんです。結果だけで評価されるシビアさがありますが、僕には合っていると感じます。

そして、役員陣との距離の近さにも驚きました。若手に機会を与えることで成長してもらおうというカルチャーなので、新卒でも役員との距離は近いですね。弊社は役員をはじめ、各メンバーが皆、特定領域においてスペシャリスト。まだ仕事における専門性や強みを持たない新卒が、このようなスペシャリストたちと近い距離で一緒に働ける環境というのは、なかなかないのではないでしょうか。

このように多くのことを学べる環境で結果を出すことで、自然と鍛えられていると感じます。

-----社会人生活の早い段階で出会う人や言葉は、その後に大きな影響を与えそうですね。心に残っている出来事はありますか?

楠さん:入社したばかりの頃、会議中に何も発言していなかったんです。すると、上司から「黙っていたら、会議に参加する意味ないですよ」というチャットが飛んできて。本当にその通りだと思いました。

「間違ったら恥ずかしい」と、どこかで自分を守っていたのだと思います。今まで、大きな失敗をしてまで、何かをする覚悟を持ったことがなかったと痛感しました。

そこから意識を変えて、とにかく発言すると決意。同意でも質問でもいい。何か言おうと思ったら言えるものです。言うと決めたら自分の意見が固まるまで、自ずと自分で調べたり、人に聞いたりしますから。もし何も言えないのであれば、それは考えていないということだと思います。

タイトルがついてから追いつこうとするのでは遅い

提供:ラクスル株式会社

意識を変え、結果にこだわり続けた楠さんは、今年新卒2年目にして「ノバセル」事業部のSaaSプロダクト事業のマネージャーに就任。社歴にかかわらず、結果を出せば評価するというラクスルの社風をそのまま表しているといえます。

-----ラクスル史上最速・最年少でのマネージャー就任だそうですね。

楠さん:任命を受ける3カ月ほど前から、実態はそうなっていました。ロール(役割)が先に拡張し、タイトル(肩書き)が後からついてきた感じです。「タイトルがついてから、それに追いつこうとする」「タイトルとロールが一致している」のでは、成長スピードが鈍化していくと感じます。

そのため、いつも自分より1つ上のタイトルの人の視点で考えています。今の僕にとっては事業部長ですね。「もし僕が事業部長だったら、どのような判断をするのだろう」と。ただ"意識する範囲を広げる"のではなく、この結果なら自分で責任を取れるかと考えた上で、"アクションに還元できている範囲"を広げています。

自分のコンディションが悪くなる原因を見つけ、早めに対応する

-----普段仕事をする際に、意識していることはありますか?

楠さん:パフォーマンス面でもメンタル面でも、自分のコンディションを一定の水準から落とさないようにすることです。

落ちているときって、共通のパターンがあると思います。学生時代にインターンをしているときに気がついたのですが、僕はインプットとアウトプットのバランスが崩れると落ちてしまうんです。

インプットとは本を読んだり、人から話を聞いたりして、新しい情報を入手すること。アウトプットは、目の前の仕事に取り組むこと。インプット不足になると調子が悪くなることがわかっているので、意識して時間を作って情報を仕入れるようにしています。

このように、自分がどんなときに落ちてしまうかのパターンを把握していれば、悪化する前に対応することが可能です。

コンディションがいい時を振り返ってみると、たまたまであることが多いなと。一方で悪いときは、自分が原因を作り出していると感じます。一定のコンディションを保つためにも、悪くなる原因は極力取り除くようにしています。

-----最後に、今後の展望を教えていただけますか?

楠さん:やはり社会のインフラとなる事業を作っていきたいです。

そのひとつとして、まずは今携わっている「ノバセル」の事業を拡大させていくこと。テレビCMで言えば、広告主と代理店、テレビ局という既存の関係性のなかに、僕たちがプラットフォームとして存在することを目指す。広告業界を変える責任を持ちながら、向き合っていきます。

提供:ラクスル株式会社

自分は一体、どんなことにわくわくするのか。そして、しんどいと感じることや、コンディションを狂わせることは何なのか。大学生時代のインターンやアルバイト経験を通して、早いうちから自分自身のことをよく理解していた楠さん。ブレない軸を持っていたからこそ、心からビジョンに共感できる企業と出会えたのでしょう。

また、現在の自分自身をよく理解しているから、どのような環境なら自分が鍛えられるかも、わかるのかもしれません。楠さんにとって、各領域のスペシャリストが揃い、結果で評価される今の環境は、成長を加速させる環境なのでしょう。

就職活動中の人は、自己分析や企業選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

出典元:ラクスル株式会社
出典元:ノバセル

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