HOMEビジネス 「異業種×異職種」転職パターンが過去10年間で最多に!働く個人の意識変化も大きく影響|リクルート調べ

「異業種×異職種」転職パターンが過去10年間で最多に!働く個人の意識変化も大きく影響|リクルート調べ

白井恵里子

2021/08/08(最終更新日:2021/08/08)


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イメージ画像/AdobeStock

「キャリアアップのための転職がしたい」「新しいことに挑戦したい」と思っていても、異業種や異職種への転職はハードルが高いのではないか…という不安から一歩を踏み出せない人もいるのではないでしょうか。

株式会社リクルートは、転職支援サービス『リクルートエージェント』の転職決定者分析(2009年度~2020年度)を実施。8月5日(木)にその分析結果を公開しました。

分析結果によれば、10年間で起きた中途採用市場の構造変化として、一番大きかったのが「異業種×異職種」転職の増加。業界や業種を超えた転職が今、加速しているといいます。

10年間で11.9ポイントも増加

中途採用市場においては、2009年度より「異業種×異職種」への転職が年々増加。2009年度は24.2%だった割合が、2020年度では36.1%まで上昇したことが分かりました。

一方で「同業種×同職種」の割合は減少傾向にあるようです。

「異業種×異職種」20~24歳が最多

年代別に見ると、20~24歳が「異業種×異職種」転職の割合が最も大きく、52.0%となりました。

年代が上がるにつれて職種の経験やスキルを軸にした「異業種×同職種」や「同業種×同職種」への転職が主流になっていくようですが、「異業種×異職種」転職の増加は30代以上でも起きていることから、今後この転職パターンがより一般的となっていくかもしれません。

接客、マーケ、企画などが多い

では、どのような職種の人が、「異業種×異職種」転職を成功させているのでしょうか。

分析結果によると2020年度では、「接客・販売・店長・コールセンター」が65.4%と特に高い割合を占めており、「マーケティング(49.7%)」「オフィスワーク事務職(46.8%)」「経営企画・事業企画・業務企画(43.4%)」などの職種も目立っています。

一方で、エンジニアやSEなどの技術系職種は、比較的「同業種×同職種」の割合が高かったことも明らかに。

働く個人の意識変化も大きく影響

異業種・異職種の異能人材を積極的に中途採用している転職市場が明らかになりましたが、実は採用側だけでなく、働く個人の意識変化も大きく影響しているのだそう。

同社HR統括編集長の藤井 薫さんは、「(働く個人は)これまでの業種や職種経験にとらわれず、自らの成長機会を提供してくれる成長産業や成長企業に越境し出しているのです」とコメント。

転職を考え始めた人は、「異業種・異職種への転職はきっと難しい」と諦めるのではなく、キャリアの棚卸しやポータブルスキルの整理などを通じて、自分なりのキャリア戦略を練ってみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
・調査対象者:『リクルートエージェント』を利用した転職決定者
・調査対象期間:2009年度~2020年度(2021年3月末)

※分析結果の詳細についてはプレスリリースをご確認ください。

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